団塊のしっぽが綴る ありのままの田舎暮らし

躊躇いながら近づいてくる未来と、静かに佇む過去のはざまで。

読書の愉しみ。「街とその不確かな壁」

2023-04-17 | 日々のこと。


趣味は何?と聞かれたら、迷わず読書と答える。
ジャンルは主に文学で、小説を読むのが好き。
初めて本を読む楽しさを知ったのは、小学二年生のとき。

子供のころ体の弱かった私は、よく学校を休んだ。
そんなある日、担任の先生がお見舞いに来てくれて、お土産に
「キュリー夫人」の伝記をくださった。
それまでは漫画や絵本くらいしか読んでいなかった私だが、
その伝記に夢中になって、何度も読み返した。
活字の本がこんなに面白いなんて!

その後、我が家には赤い立派な表紙の「少年少女世界文学全集」
が毎月届くようになった。
母が家計をやり繰りして、私のために買ってくれたのだ。
どんなに待ち遠しかったことか。
以来、読書は私の生活の一部となり、お小遣いはほとんど本に費
やされ、制服のポケットには文庫本がいつも捻じ込まれていた。

今は読みたい本はほとんど図書館を利用するけれど、どうして
も手元に置いておきたい本は購入する。
自宅の書斎の本棚に一番多く並ぶのは、村上春樹。
デビュー以来、ずっとファン。一番好きな作家。
先日、六年ぶりの長編小説「街とその不確かな壁」が発売された。
amazonに予約して、ワクワクしながら待っていた。
毎日、一時間と時間を決めてページをめくっている。



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