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団塊のしっぽが綴る ありのままの田舎暮らし

躊躇いながら近づいてくる未来と、静かに佇む過去のはざまで。

それでも来る年賀状。

2024-01-03 | 日々のこと。

元旦から、まさかの厳しい新年のスタートに。


3年前に年賀状終いをしました。
ずっと年賀状をやり取りしていた方々には、その旨をお伝えしたつもり。
でも、それでも賀状をくださる方が数人います。
何故かしら?

忘れているのかな?
読まなかったのかな?
返事を出さないと失礼かな?
怒るかな?

悩ましい・・・




4年ぶりの紅白が楽しめた理由。

2024-01-01 | 日々のこと。

何故、猫年がないのかな?


大晦日に、4年振りに紅白歌合戦を見ました。
久々に見た紅白は、なんか、すごくダサくて、びっくりするくらい下品で、
NHKもとうとう、こんなことに・・・と、呆れました。

でも、不思議。時間の経過とともにそんな気持ちがだんだん薄れて、気が
付けば、ノリノリで楽しんでいる私が。
NHKのダサさや、視聴者の厳しい視線を吹き飛ばすほどに、出演してい
る歌手(アーティスト?)の方々が素適でした。
皆さん、晴れの舞台で全力で歌ったり踊ったりのパホーマンス。
その直向きさに、心が動かされました。

巷ではジャニーズの歌手が出演しないことで、視聴率が危ぶまれていたそ
うですが、私から言わせてもらえば、そのことが良かった。
これまでジャニーズの圧力の陰に隠れて、紅白の舞台に立てなかった人た
ちにスポットライトが当てられたのだもの。
私など、初めて見る人が半数以上でしたが、もの凄く新鮮で、素敵で、感
心することしきり。また、ぜひ見たい(聞きたい)と、思ったことでした。
残念だったのは、最後まで見る体力がなかったこと。
ちょっと長すぎると思いません?




市川猿之助事件で思ったこと。

2023-07-21 | 日々のこと。

蜘蛛の巣に絡めとられた蝉。人生もどこに罠が仕掛けられているか分からない。


市川猿之助さんの事件に接して、つくづく思ったことがある。

「私たち人間が立っているこの足元は、なんと危ういのだろう」と。

歌舞伎の名門に生まれて、何不自由なく育って、末は人間国宝・・・?
ついこの間まで、そんな人生を歩んでいたであろうと、
こちらが勝手に思っていた猿之助さん。

人間て、なんて複雑なんだろう。





西加奈子「くもをさがす」を読みました。

2023-06-26 | 日々のこと。



西加奈子さんの新刊、「くもをさがす」を読みました。

西加奈子さんの小説は数年前に数冊まとめて読んでとても好きになりましたが、
このところ遠ざかっていました。
先日、図書館のお薦めコーナーに飾ってあったので、「あ、久しぶりに読んでみよう」
と、借りてきたのです。
読み始めるまで、それが彼女自身の癌闘病記であることは気が付きませんでした。
あんなに元気そうな人が・・・と、驚きました。

西さんが乳癌の宣告を受けたのは、2021年の8月。
語学留学先のカナダでのこと。そう、世界中がコロナパンデミックに翻弄されて
いたとき。
現地で治療を受けることを決心した西さんが、たくさんの友人や医療関係者の
助けを借りながら、無事に手術を乗り越えるまでの日々が、書かれています。
さすが、作家! 実に丹念に記録を取っていることに驚かされました。そして、
ご自身の心の動きもとても率直に綴られています。
暗く深刻になってもおかしくない内容なのに、それを救っているのが、医療現場
のタフで愛すべき看護師さんたちの会話が、すべて大阪弁で翻訳されていること。
読んでいて、楽しかった(?)。

ずっと以前、2017年6月25日のこのブログにちょっと書きましたが、私も
癌を経験しました。
私は西さんとは真逆の闘病を選択しました。
自分が癌になったことを知らせたのはごく少数の人だけ。肉親は弟だけでした。
私の場合はそれでよかったと思っています。
おかれた環境によって癌との闘い方は違ってきます。
大切なのは、最善を尽くすことだと思います。

この本を読んで、改めて自分のことを振り返ることができました。
未だにトラウマに苦しめられることも、自分がただ弱いだけでなく、当たり前の
ことなのだと救われもしました。




不倫てそんなに悪いことかな?

2023-06-13 | 日々のこと。




ネットニュースを見ていたら、広末涼子さんがどうやら不倫をしたらしい・・
というトピックがあちこちに書かれていました。
そして、そのことによって、CMが打ち切られたとか、予定していた映画を
降板することになった等の情報も。
まさに非難の嵐が吹きまくっている。

芸能人や有名人の不倫騒動は定期的にメディアに供給される。
世間の人々は、本当にこの話題が好きだ。
かくいう私も、結構好き。目にする記事は一通り読んでみます。
でも、それだけ。

私は思う。不倫て社会的な制裁を受けなければならないほど
悪いことなのかな?と。

私の夫もかつて不倫(浮気)をしたことがある。
それは私をひどく傷つけ、怒らせ、悲しませた。
私はその傷から立ち直るのに随分と時間がかかりました。
三十年を過ぎた今でも思い出すと胸に痛みが走る。
でもだからと言って、私以外の誰かが夫に制裁を加えていいとは思わない。
だって、これってあくまでも当事者(お互いの家族も含めて)の問題でしょ。
第三者には何も言う権利も義理もないと思うのです。
ましてや、社会がよってたかってそれを糾弾するなんてとんでもないこと。

メディアはゴシップを売り物する商売だから仕方がないと思う。
でも、広末さんをCMに使っているスポンサーや映画会社は、こんなことに
右往左往しないで、無視すればいいのに。
世間の大半の人は、芸能人のゴシップなんて三日もすれば忘れてしまうでしょ。

断わっておきたいのですが、私は不倫を擁護するつもりはまったくありません。
自分が当事者だった時には、夫も相手の女も地獄に落ちろ!と、心底思ってい
ました。

だけど、不倫て、つくづくハイリスク、ノーリターンだと思いますね。










楽隠居さまは何処に?

2023-06-02 | 日々のこと。



私が子供のころは、近所に「ご隠居」と呼ばれる老人が一人や二人はいました。
中でも、大勢の家族に囲まれて、精神的にも経済的にも豊かで悠々自適に暮らしている
人たちは「楽隠居」などと呼ばれて、羨ましがられていたものです。

私の楽隠居のイメージは、日当たりのいい縁側に座って、猫の頭をなでながら
こくりこくりと、居眠り・・・
なんとも平和な光景です。
そこで、私の知人たちで「楽隠居」は誰だろう?と考えてみたところ、
残念ながら一人も思い当たりませんでした。

子供や孫と同居していても、息子の妻とは犬猿の仲の義姉。
やっと夫婦二人の穏やかな生活を手にしたと思ったら、娘が離婚して、子供を連れて
戻ってきてしまったという友人が3名。彼女たちは今、仕事を持つ娘に代わって、孫の
幼稚園や学校の送り迎えなどの世話に忙殺されている。
お金には不自由のない友人は子供がおらず、伴侶にもすでに先立たれてしまって、孤独。
そして私はといえば、子供もお金もなく、夫とは心がすれ違ってばかり・・・

お~い! ご隠居さまはどこにいるの?




初夏の白い花。

2023-05-17 | 日々のこと。
花はどれも好きですが、木に咲く花が好き。
今の時季、庭にはさまざな白い花が。
五月の風に吹かれて、涼しげです。



初めて見たとき、その何とも言えない気品に一目惚れした夏蝋梅。
食事に立ち寄ったお店で出会いました。
すご~く褒めたら、種をくださいました。
あれから約10年。大きく育って、たくさんの花を咲かせてくれます。



山法師。今年は特に花が多いです。
秋には真っ赤な実をつけるので、それもまた楽しみ。



梅花空木。
風に乗って、いい香りがふんわりと。



まだ蕾です。夏ツバキ。
今週末辺りに咲くかな?
散った後の後片付けが大変なんですよね。



これは木に咲く花ではありませんが。
トリアシショウマ。
どんな花ともアレンジできるので、よく飾ります。

気分が沈んだときは、庭をぐるりと回って花に癒してもらいます。
どんな言葉よりも効果的?









核保有国は被爆の実相を知るべきです。

2023-05-12 | 日々のこと。



来週、広島で開かれる「G7サミット」。
ウクライナ情勢や世界経済、核軍縮などが議論される予定とか。

単純な私は、広島で核軍縮についての議論がされるからには、
各国の首脳が原爆資料館を見学するのは当然と、信じて疑わなかった。
しかし、全参加国そろっての見学が難航しているとのニュースにびっくりして
しまいました。

難色を示しているのはアメリカ、フランス、イギリスなどの核保有国。
同じ核保有国でありながら、インド(こちらはG20)は見学をする意向。

ニュースの続きはさらにあって、見学する場合、何を見るか? で、揉めているらしい。
ご存知のように、原爆資料館は本館と東館があって、「被爆の実相」は、本館でなければ
知ることができない。
なのに、本館を見る(見せる)ことにためらいがある、と。

何を躊躇うのだろうか?
一国の首脳たる人間が、真実を知る勇気を持たないのだろうか?
核保有国が核抑止力を謳うことがすでに茶番だと思うけど、でも、核を持つなら、
被爆の事実から目を背けないことは、最低の倫理ではないだろうか?
被爆によって途方もない数の人の命が奪われたことは、紛れもない「事実」なのだから。

岸田さんにも日本政府にも本当に踏ん張ってほしいと思います。








黄色いサクランボ

2023-05-07 | 日々のこと。



わが家の庭のサクランボの木。
今年はいつになく、たくさんの実が生りました♪
甘くて、美味しい。
と言っても、直径2㎝ほどの小さな実。
夫が子供のころは、もっと大きかったそうな。

毎年、鳥と競争です。
食べごろは明日かな? なんて躊躇していると、
あっという間に先を越されてしまいます。
なので、早めに100粒ほど収穫しました。
残りは気前よく、鳥にあげます。
喜びは分かち合わなくちゃね





母が人生で一番嬉しかったこと。

2023-04-26 | 日々のこと。



実家の母は、私の弟と二人で暮らしている。
父が亡くなってから5年の間に、要支援1から要介護2へと、
確実に老化が進んでいる。
食事も排泄も入浴も一人ででき、会話も普通にできているが、直近の
ことはほとんど忘れてしまう。
でも、明るくて元気だ。

コロナによる行動規制が緩和された過日、3年ぶりに母に会うために
帰省した。思い出話に花が咲いた。
昔のことはよく覚えているので、次から次へと話題は尽きない。
初めて聞く話もあって、驚かされた。

その日、母の頭が一段と冴えていたので、私は、聞きたいことは今の
うちに聞いておこうと思い、母に尋ねた。
「これまでの人生で、一番嬉しかったことは何?」
母は、2、3秒後にこう答えた。
「女の子が生まれたこと」と。

私はそれが、すぐに自分のことだとは分からなかった。
「それって、私のこと?」
炬燵に寝ころんでいた私は、起き上がって間抜けな質問をした。

他に誰がいるというのか。母の子供は弟と私の二人しかいない。
「初めての子供は女の子がいいなと思っていたから、女の子が生まれ
てすごく嬉しかった。毎日、顔ばっかり眺めていた」
母は、こともなげに言った。

意外だった。もちろん仲が悪い訳ではない。
でも、もっと違う答えが返ってくると思っていた。
私は母の期待をずっと裏切ってきたと、自分では思っていた。
思いもよらなかった母の言葉に、胸が温かくなるのが実感として分かった。
(胸って本当に温かくなるのだ!)
母はお世辞を言うような人ではないので、私はその言葉をそのまま受け取った。

本当に嬉しかった。
72歳にもなって、こんなに嬉しいものかと、自分でも呆れるほどに。
そして、どんなことがあっても、母を守りたいと思った。


さて、後日気が付いたことだが、私はもう一つの大事な質問を忘れていた。
「人生で一番悲しかったことは何?」

私の予想は父との別れだが、もしかしたら違う答えが返ってくるのかもしれない。