タヌちゃん、入院。

朝、起きてタヌちゃんの元へ。
よかった。生きてる！！
オムツを見るとたっぷりとオシッコもしているではないか！！
オムツを換え、チューブを付けた注射器で流動食を流し込んだ。
（触るときはゴム手袋をしています）
顎を骨折しているので、自力で飲む事が出来ないタヌちゃん。
チューブを喉に入れるのがなんとも不服そうでイヤイヤする。
可哀想なんだけど、体力を維持する為にも仕方がが無い。
でも、イヤイヤする元気があるのは嬉しい。

寝られたかな？


今日は朝一でまず市役所に電話をしました。
タヌちゃんを保護した経緯と手術が必要な事、野生動物なので出来れば治して野生に帰したいと話しました。

私はどうにもお役所に苦手意識があるので、たらい回しされるのを覚悟して。
（昔、ある事でとても嫌な思いをしたのです・・・お勤めの方、ごめんなさい。）

市役所の方のお話では、市内で保護していなのであれば、関与出来ないというお返事でしたが、県庁へ連絡すれば協力病院を紹介してもらえるんではないかと電話番号も教えて頂けました。
うやむやにされる覚悟で電話した私にはとても嬉しい結果でした。

きちんとお礼を伝え、県庁の鳥獣保護課へ電話。

県に登録している野生動物の治療をして頂ける病院を紹介して頂きました。
（傷病野生鳥獣指定獣医師がいらっしゃる病院）
話では基本的に無料だが、大掛かりの手術は出来なかったり、入院しての治療は出来ない病院もあるとの事。
でも、比較的近い病院を教えて頂いたので、電話で連れて行くことを承諾頂きタヌちゃんをキャリーに入れ、病院へ。

病院へ向かう間、治療を断られたらどうしよう。まず、顎の骨折は治るのだろうか？
治らなければ、自力で食べられないから自然へは帰せない。
そしたらどうすればいいか。
何度も考えました。
怪我は素人が見ただけでも重傷なのは分る。
でもタヌちゃんの瞳は決して生きる事を諦めていない。
痛みに耐えて頑張っている。
私に出来る事を頑張ろうと再決意。

３０分ほどで病院へ到着。
先生にも経緯を説明。タヌちゃんを診てもらう。
診察台にタヌちゃんを乗せると、逃げようとする元気はある。
もしかしたら足はそんなに悪い状態じゃないかもと先生。
顎は・・・先生も顎の骨折を施術するのは経験が無いそう。

しばらく沈黙があった。

「でも、目はまだ元気があるんです！！」と私が再度お願いしたら、「やるだけやってみましょう！」とおっしゃって頂きました
ただ、それまで流動食になるので体力がもたないかも。と言う事でした。
それでもお願いしますと病院へ預けてきました。

優しい先生でよかった。
タヌちゃん、あなたは強運の持ち主だね。
治ったら、元いた場所の近くの安全な場所に帰してあげるからね。
だからもうちょっと頑張るんだよ。