これ歴

これだけ読めば歴史がわかる?これだけ読んでも歴史がわからん!だから「これ歴」日本歴史小説・マンガ読み倒し!

鬼哭-続・晴明-

0935-02-12 | 平安
「あなたが御霊になってどうするのさ・・・」

「晴明。-暁の星神-」の後、那智の滝で修行を終えた晴明が、今日の都に戻ってくる所から始まります。
いつの間にやら大きくなって、奥さん(保憲の異母妹)までもらっていて!
時は、平将門が死んでしまった後になります。
今度の影の主役は陽成院。しかし、すでに退位して久しく御年82才ですが・・・
今回は、わりと史実を絡めつつ話が進んでいきました。
ちゃんと晴明のライバル道満も出てきますが、こいつが結構いいやつです。
しかし、晴明様は28才にもなってだだっ子みたいに拗ねて、神になってみたり、鬼になってみたり・・・
挙げ句早良天皇や菅原道真以上の御霊になろうとしたり・・・どひゃー!です。
それから、晴明の妻の桂ってやつがやな奴ですが、この結末で2人は果たして幸せなのでしょうか?
もう少し、晴明様を幸せにしてあげて欲しいです。
(R-call 1999.09.02)


晴明。-暁の星神-

0935-02-12 | 平安
「晴明というか、宇宙皇子というか・・・?」

「晴明」というタイトルに惹かれて買ってしまいました。
少年時代の晴明を取り上げています。
時代的には平将門の乱が起こる以前の設定となっています。
なんか、今までの華麗な晴明様のイメージが・・・
やはり、「伝奇オカルト長編」とあるせいか、やたらと「化物」扱いされる晴明様が可哀相というか、なんだか藤川桂介の書いた「宇宙皇子」とイメージが重なります。
妖魔に取り付かれたり、お尋ね者になって追い回されたり、散々「鬼だ、鬼だ!」と言っていたのが、次の行から「神だ、神だ!」と言われ始めるし。
賀茂保憲は猪突猛進短絡男に描かれているし、平将門が一緒になって妖魔を退治したり、菅原道真の飛び梅が出てきたり。
設定は面白いのかもしれませんが、なーんか史実関連はあっさりと流されているのが不満です。
えーい、もうちょっとしゃきっとせんかい!
(R-call 1999.09.02)