前回の続きです
まずはこちらのリンクをご覧いただきたい。1977年の横須賀駅付近の空中写真である。
1977年の空中写真
真ん中が横須賀港でほぼ上半分が米軍基地ですね。左端に国鉄横須賀駅があり、真ん中やや下に京浜急行汐入駅があります。当然ショッパーズプラザも芸術劇場もありませんよ～
そしてヴェルニー公園があるところは当時臨海公園と呼ばれる細長い公園でした。
これは現在の地図。おおよその位置を把握できたでせうか。
これを踏まえて、77年の画像を拡大してみます。
横須賀駅付近を拡大したものです
拡大画像１
どーです？横須賀駅構内から海側に線路が分かれているのが見えますか？その線路は横須賀駅から汐入へ続く県道と臨海公園に挟まれて伸びております。
その続きをこれまた拡大
拡大画像２
延びてきた線路は国道16号と併走し、工場に吸い込まれていきます。この工場跡地にショッパーズプラザ横須賀が建てられました。さらに線路は米軍基地まで延びていますね。
この引込み線は米軍基地までの貨物輸送のために使われていたようで、かなり昔に廃線になり、ショッパーズプラザ建設のときに一部分が撤去されましたが、臨海公園までの線路は90年代まで延びて残っていました。私も子供のときによく行きましたよ。線路の上を歩いたもんです。
ある時臨海公園に行ってみるとあるはずの線路が一部撤去され、フェンスで囲われ立ち入り禁止になっているところもありました。今思えばこのときからヴェルニー公園の建設が始まっていたのですね。そして次に私は公園に訪れたときは線路はきれいになくなり、名前も変わりお洒落な公園になっていました。
廃線跡は今は何の痕跡もなくなってしまいましたが、レールの跡を辿ってみようと思います。
まずは横須賀駅舎から一旦ホーム方向へ向かいます。
横須賀線のホームを見ます。臨時列車に使われるのでしょうか、国鉄色の特急型電車が留置されています。
上の場面から横に振り向けます。上は本町山中道路です。この細長い駐車場が線路跡だと思われます。
柱が邪魔ですがｗ
この先が駐車場で、その先で横須賀線と合流していたようです。
柱の手前にあるのは横須賀地方総監部です。一般の方は入れませんよ。でも門が開いているのでちょっと見ることができます。
錨がおいてありました。
ここからはヴェルニー公園に入っていきます。なんとなく廃線跡のように見えるような見えないような・・・さっきの柱が奥に見えます。
カメラを反対方向に向けて汐入方向に向かいます。海は見えますが線路が通っていた痕跡はまったくありません・・・
この先まっすぐに線路が延びていたのではと思います。右の建物はヴェルニー記念館だそうです。
海が目の前に見え、米軍や自衛隊の基地が間近に見えます。さて、廃線跡に進みましょう。
おっ！なんかあるぞ
これは逸見波止場衛門と呼ばれ、旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所だったようです。軍の施設なのでこれだけしっかりしたものなんでしょう。でも当時の写真を見ると幅が今より広いような。
この奥を線路が通っていた気がします。記憶がもう曖昧で・・・
ちなみにアニメ「ストライクウィッチーズ」第一話に一瞬この門が出ていました。オイラは見逃さなかったじょ～♪
ずっと下って廃線らしき茂みを写します。線路を撤去してから公園を整備したので痕跡はまったく見られません。
反対側はこんな感じ。右側には国道16号が沿ってきます。
国道16号が下りてきます。線路跡は正面の植え込みです。
ずっと沿っていたヴェルニー公園もここが端になります。90年代中期まではここまで線路が残っていました。引込み線はこの先も工場方面に伸びていたようでしたが、この先はショッパーズプラザになり、さらに米軍基地になるので痕跡はまったく見れません。
左側にある駐輪場が90年代まで残った線路跡です。正面の建物は米軍下士官クラブ「EMクラブ」跡地に1993年に開業した横須賀プリンスホテルとして建てられたものです。150億円かけて建てたホテルは「満室になっても採算の取れないホテル」と揶揄され、そのとおり2005年にフロンティア・ファーストへ17億円で売却。ホテルトリニティ横須賀として再出発するもついこの前の2008年9月30日に閉鎖されました。
たまに横道にそれちゃったりしましたが、横須賀駅から米軍基地までの引込み線の廃線跡の紹介はこれで終わりです。しかしまったく廃線跡らしくない画像ばかりでしたね。だってしょうがないじゃん、横須賀市がオサレで立派な公園を造るって決めてすぐ、もう思い出したくないかのようにレールを剥がし全部痕跡を消してしまったんですから。
確かにヴェルニーは横須賀の発展に貢献し、称えられる人物なのは間違いありません。しかし、米軍輸送に使われた鉄路を残さず、いとも簡単に破壊してまで見栄えのいい公園を造る必要があったのでしょうか？せめて横浜の汽車道みたいに整備してくれたらもっと市を見直したんだけどな～。
さてさて、ネットで探していたら線路が残っていた時の画像を載せていたページを見つけました。いやぁ～なつかしいです。私もカメラに収めておけばよかったと今になって後悔しています。でも当時私は小学校低学年だったからなぁ・・・何はともあれ大発見でした。
その1
その2
線路巡礼：横須賀基地専用線（グラビアが撮影できるステキな線路）
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まずはこちらのリンクをご覧いただきたい。1977年の横須賀駅付近の空中写真である。
1977年の空中写真
真ん中が横須賀港でほぼ上半分が米軍基地ですね。左端に国鉄横須賀駅があり、真ん中やや下に京浜急行汐入駅があります。当然ショッパーズプラザも芸術劇場もありませんよ～
そしてヴェルニー公園があるところは当時臨海公園と呼ばれる細長い公園でした。
これは現在の地図。おおよその位置を把握できたでせうか。
これを踏まえて、77年の画像を拡大してみます。
横須賀駅付近を拡大したものです
拡大画像１
どーです？横須賀駅構内から海側に線路が分かれているのが見えますか？その線路は横須賀駅から汐入へ続く県道と臨海公園に挟まれて伸びております。
その続きをこれまた拡大
拡大画像２
延びてきた線路は国道16号と併走し、工場に吸い込まれていきます。この工場跡地にショッパーズプラザ横須賀が建てられました。さらに線路は米軍基地まで延びていますね。
この引込み線は米軍基地までの貨物輸送のために使われていたようで、かなり昔に廃線になり、ショッパーズプラザ建設のときに一部分が撤去されましたが、臨海公園までの線路は90年代まで延びて残っていました。私も子供のときによく行きましたよ。線路の上を歩いたもんです。
ある時臨海公園に行ってみるとあるはずの線路が一部撤去され、フェンスで囲われ立ち入り禁止になっているところもありました。今思えばこのときからヴェルニー公園の建設が始まっていたのですね。そして次に私は公園に訪れたときは線路はきれいになくなり、名前も変わりお洒落な公園になっていました。
廃線跡は今は何の痕跡もなくなってしまいましたが、レールの跡を辿ってみようと思います。
まずは横須賀駅舎から一旦ホーム方向へ向かいます。
横須賀線のホームを見ます。臨時列車に使われるのでしょうか、国鉄色の特急型電車が留置されています。
上の場面から横に振り向けます。上は本町山中道路です。この細長い駐車場が線路跡だと思われます。
柱が邪魔ですがｗ
この先が駐車場で、その先で横須賀線と合流していたようです。
柱の手前にあるのは横須賀地方総監部です。一般の方は入れませんよ。でも門が開いているのでちょっと見ることができます。
錨がおいてありました。
ここからはヴェルニー公園に入っていきます。なんとなく廃線跡のように見えるような見えないような・・・さっきの柱が奥に見えます。
カメラを反対方向に向けて汐入方向に向かいます。海は見えますが線路が通っていた痕跡はまったくありません・・・
この先まっすぐに線路が延びていたのではと思います。右の建物はヴェルニー記念館だそうです。
海が目の前に見え、米軍や自衛隊の基地が間近に見えます。さて、廃線跡に進みましょう。
おっ！なんかあるぞ
これは逸見波止場衛門と呼ばれ、旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所だったようです。軍の施設なのでこれだけしっかりしたものなんでしょう。でも当時の写真を見ると幅が今より広いような。
この奥を線路が通っていた気がします。記憶がもう曖昧で・・・
ちなみにアニメ「ストライクウィッチーズ」第一話に一瞬この門が出ていました。オイラは見逃さなかったじょ～♪
ずっと下って廃線らしき茂みを写します。線路を撤去してから公園を整備したので痕跡はまったく見られません。
反対側はこんな感じ。右側には国道16号が沿ってきます。
国道16号が下りてきます。線路跡は正面の植え込みです。
ずっと沿っていたヴェルニー公園もここが端になります。90年代中期まではここまで線路が残っていました。引込み線はこの先も工場方面に伸びていたようでしたが、この先はショッパーズプラザになり、さらに米軍基地になるので痕跡はまったく見れません。
左側にある駐輪場が90年代まで残った線路跡です。正面の建物は米軍下士官クラブ「EMクラブ」跡地に1993年に開業した横須賀プリンスホテルとして建てられたものです。150億円かけて建てたホテルは「満室になっても採算の取れないホテル」と揶揄され、そのとおり2005年にフロンティア・ファーストへ17億円で売却。ホテルトリニティ横須賀として再出発するもついこの前の2008年9月30日に閉鎖されました。
たまに横道にそれちゃったりしましたが、横須賀駅から米軍基地までの引込み線の廃線跡の紹介はこれで終わりです。しかしまったく廃線跡らしくない画像ばかりでしたね。だってしょうがないじゃん、横須賀市がオサレで立派な公園を造るって決めてすぐ、もう思い出したくないかのようにレールを剥がし全部痕跡を消してしまったんですから。
確かにヴェルニーは横須賀の発展に貢献し、称えられる人物なのは間違いありません。しかし、米軍輸送に使われた鉄路を残さず、いとも簡単に破壊してまで見栄えのいい公園を造る必要があったのでしょうか？せめて横浜の汽車道みたいに整備してくれたらもっと市を見直したんだけどな～。
さてさて、ネットで探していたら線路が残っていた時の画像を載せていたページを見つけました。いやぁ～なつかしいです。私もカメラに収めておけばよかったと今になって後悔しています。でも当時私は小学校低学年だったからなぁ・・・何はともあれ大発見でした。
その1
その2
線路巡礼：横須賀基地専用線（グラビアが撮影できるステキな線路）
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