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タイの沼は海ですか?

『僕らの食卓』にありがとう

ついに先週、スピンオフ『僕らの休日』も終わってしまい僕食ロスの私です。

しかし、このスピンオフ、良かったですね~。🥰
日々を乗り越えるための安定剤代わりに?ほぼ毎日ニマニマしながら録画したのを見ています。


若いキャストのフレッシュなBLも良いけれど、やはり力のある俳優さんが演じるBLドラマって違うね……。
以下、ネタバレありの感想(長文)です。



犬飼貴丈さん、さすがでした。私が初めて彼を認識したのが『獣になれない私たち』のダメダメ新入社員役w。当時、そのルックスをいいな~と思っていたのだけれど、その後、なかなかプライムタイムでの主演とかはなかったような……。🤔私が知らないだけかな?(ケイヤクは斜め見してた)
今回、ずっとブレずに豊で居続けていて、さすがだな〜と思いました。😌まあ、俳優さんなら当たり前のことなのかな…?豊の持つ独特なテンポは彼自身の役作りなのか、制作陣との話し合いの中で出来たものなのか不明ですが、常に崩さず、徹底していて本当に素晴らしかった!後ろ髪の無造作っぷりも愛おしかった。(我ながら細かい😁)


そして、穣役の飯島寛騎さん。はじめましての俳優さんかと思ったら、私、見てたんです!『僕もアイツも新郎です。』という単発のドラマ。でも、あんまり印象に残ってなかったよ……。(ごめん💦)
でも、この『僕食』では非常に魅力的でした!心をガシッと掴まれちゃったよ。何と言ってもその瞳です!豊を見つめる熱のある目……。こういう目を久しぶりに見ました。ちゃんとLoveでね、美しいんですよ、ずっと。ゆっくりゆっくり進むBLなのに、興味を切らさず見ていられたのは穣の目のおかげです。そして、10話の布団の上で豊と話すシーンや、スピンオフのバルコニーのシーン、飯島さんが神々しいまでに美しいので、ぜひ見て欲しい!!

そして、主演ふたりのお芝居の相性、テンポ感がこれまた良かったんです。見ていて気持ちがいいの。まさにケミストリーですわ。

キャストでいうと、おとう役の原田龍二さんも、種くん役のくうがくんも、み〜んな良かった!☺️(大畑さんも好きだよw!)




🍀 🍀 🍀




私は少し余白があるドラマが好き。
OLもそうだった。視聴者に想像(妄想とも言うw)の余地をくれるドラマにハマってしまう。

柔らかな作風に隠れているけど、豊も穣も、その抱えてきたものはずーんと重くて……。子どもの頃の辛い記憶とか、闘病中の家族がいることとか、その喪失とか……。
個人的にめちゃくちゃタイムリーで【刺さる】内容のドラマだった。
でも、世の中こういう境遇の人、少なくないと思うの。「色々あるの、うちだけじゃないもんな…」って穣が呟くところがあったようにね。そんな中で、豊も穣も種くんも、みんな優しくいい子に育っていて、まるで奇跡のようだと思ったよ。



さて、時系列で余白を妄想すると…😁


お母さんが亡くなって、その哀しみを隠さず【痛がる】おとうを穣はきっと見ていただろうな…。10話で豊が夜中アルバムを開くおとうを見たように。

長男の穣は余計に自分が家族を支えるんだって心に誓ったんじゃないかな。種くんを寂しがらせないように、しっかり面倒見ようとも。若いだけに、純粋で頑なで……。自分のことは後回しにして、大学も休学したんじゃないだろうか。ある意味、ヤングケアラーだよね。同年代の友達には子育て(弟育て)の大変さは理解して貰えないから、だんだん疎遠になって孤独になっていっただろう。

頑張って頑張って、張り詰めていた気持ちが、弱って切れそうになった時、出会ったのが豊。地面に寝転がった種くんを優しく起こしてくれた人。穣はそこにある種【神】を見たのではw?☺️自分が弱っている時に差し伸べられた手…その手の持ち主はもう特別な人になる。(ちなみに推しとの出会いもそういうとこ、あるよね😉)
「今日さ、素敵な人に会ったんだよね」ってその夜、穣はおとうに話したかもしれない。久しぶりに穏やかな笑みを浮かべながら……。

豊に再会してから、穣の目は幾度も彼をsearchする。
「やっぱりあの時の人?」
「そうだ、あの人だ」
「思った通りの優しい人だ」
「俺、この人が好きなんだ」
見つめるたびに穣の中の気持ちが変化していく。
そういう風に飯島寛騎さんが演じていたように、私には見えました。☺️


豊にしてみれば、穣と種という当たり前にじゃれ合う、気のおけない関係性の兄弟に、自分の理想を見たかもしれない。何の遠慮もいらない兄弟関係。哀しみを知っているからこそ受容的で温かい上田家に、生まれて初めての居心地の良さを感じて…。こんな家がドラマやお芝居の中だけじゃなくて本当にあるんだな…って思ったかもね。

恋人でさえ、共に食事をすることが苦手だったという豊。(これは原作にある描写)それを、会って程なくひょいっと乗り越えられてしまった相手、穣……。種くんの存在も大きかったと思うけど、やはり【何か】があったんだと思う。普通に言うなら、相性の良さ。ドラマティックに言うなら、運命。😉

失う事が怖くなって、深くなる前にいっそ……と考えてしまった豊。
「ただ戻るだけだ。この幸せを知る前の僕に戻るだけ……20年以上そうやって生きてきたじゃないか。それだけのことだ」そんな風に考えたのではないかな?
10話の布団の中で決心したのは、もちろんずっと穣と一緒にいる事だと思うけど、「もう前の自分には戻らない」そういう事も含めてなんじゃないかな…って私は思ったよ。




🍀 🍀 🍀




正直あまり期待せずに見始めた『僕らの食卓』。見ていくうちにどんどんその良さに気づいて、録画してなかったことを本当に後悔しました。😣💦
たまたま自分の家族にも大きな嵐が起きた時期だったので、このドラマの穏やかな進み方や静けさが心地良く、各エピソードが胸に沁みました。
一応ご報告しますと、父は先日退院して、母の独居期間も終わりました。しかし、病理検査結果はシビアなもので、この先もいつ何がどうなるかわかりません。母の認知症も治るものではありません。今後はこの作品との出会いに感謝しつつ、録画したスピンオフをこころの友にして、私なりに現実世界と向き合っていこうと思っています。



↓原作者、三田織さんのIGです。(泣ける)



↓GagaOOLalaの公式トレーラー(宗教画のように美しい飯島さんを見よ!)




























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