抗癌剤治療は3月から7月まで6クール行った。
ひどい副作用も出ず(髪の毛はだいぶ抜けたが)思っていたよりも楽であった。
抗癌剤の副作用はある程度は仕方ないとして
他の薬の副作用で気になることがあった。
ある時、血液検査でLDH(乳酸脱水素酵素)の数値が上がりだした。
悪性リンパ腫でも数値が上がる検査項目だが普通は肝臓の状態をみる検査項目なので
血液内科の先生は「肝臓かな?」とおっしゃられたが
肝臓は大丈夫という自信があった(根拠はないですが)。
そうこうする内にALT(アラニンアミノ基転移酵素)の値も上がりだしたので
原因を自分なりに考えてみた。
LDHはピルビン酸と乳酸の間の反応を助ける酵素で、
ALTはピルビン酸とアラニンの間の反応を助ける酵素、ということは
ピルビン酸の辺りで代謝が滞っているのではないかと考えた。
嫌気呼吸ではグルコースからピルビン酸、乳酸と進み、
乳酸は肝臓においてピルビン酸を経てグルコースに作りかえられる糖新生が行われる。
(グルコースが嫌気解糖で乳酸にまで異化され、糖新生で乳酸がグルコースに戻されるのでコリ回路という)
好気呼吸ではピルビン酸からクエン酸回路、電子伝達系と進む。
絶食時にはアラニンなどアミノ酸からピルビン酸を経てグルコースが作られる糖新生も行われる。
この辺りの代謝に関係することで思い当たることがあった。
他に糖尿病でも治療を受けており、薬を飲んでいたので、まずその副作用を調べてみた。
すると1,2か月前から飲みだしたビグアナイト系糖尿病薬に糖新生を抑制したりすることによって
(他にも色々とあるが)乳酸アシドーシスを起こす副作用があるのが分かった。
乳酸アシドーシスは簡単に言うと乳酸が溜まり酸性に傾くということ。
自分の中では検査数値が上がったのは薬の副作用が原因と判断したので
血液検査で乳酸値を調べてもらうと、見事なほどにこの数値だけが高かった。
このビグアナイト系薬剤の服用をやめると、数値は基準値内に下がっていったので
自分の診断が概ね正しかったようである。
この薬は色々な所に作用して血糖値を下げる糖尿病患者にとって良い薬だと思っていたので
私も相当期待していた薬だったが、どうも私には向いていなかったらしく非常に残念に思う。
この経験を通して感じたことは、患者の薬や検査のまとめ役(身体全体を診る)として
やはり総合診療医が必要だということと、薬は体の化学反応の流れを阻害する(邪魔する)ものが
多いので、目的以外の部分の身体の調子を悪くしてしまう可能性が高いということ、
もう少し化学反応の流れを助ける薬もあれば良いと思った。
自分も含めて患者は医者とか薬に頼り過ぎているような気がする。
今の医療や薬は対症療法がほとんどで、それで病気が根本的に治るということはない。
それでいて病気が治らないと患者は医者のせいにする。
根本から病気を治すのは自分で、まず生活習慣から直さなくてはならない。
薬に頼らずに治せるのが一番なのである。
医者、薬に頼り過ぎはダメよ!ダメ・ダメ~!
ひどい副作用も出ず(髪の毛はだいぶ抜けたが)思っていたよりも楽であった。
抗癌剤の副作用はある程度は仕方ないとして
他の薬の副作用で気になることがあった。
ある時、血液検査でLDH(乳酸脱水素酵素)の数値が上がりだした。
悪性リンパ腫でも数値が上がる検査項目だが普通は肝臓の状態をみる検査項目なので
血液内科の先生は「肝臓かな?」とおっしゃられたが
肝臓は大丈夫という自信があった(根拠はないですが)。
そうこうする内にALT(アラニンアミノ基転移酵素)の値も上がりだしたので
原因を自分なりに考えてみた。
LDHはピルビン酸と乳酸の間の反応を助ける酵素で、
ALTはピルビン酸とアラニンの間の反応を助ける酵素、ということは
ピルビン酸の辺りで代謝が滞っているのではないかと考えた。
嫌気呼吸ではグルコースからピルビン酸、乳酸と進み、
乳酸は肝臓においてピルビン酸を経てグルコースに作りかえられる糖新生が行われる。
(グルコースが嫌気解糖で乳酸にまで異化され、糖新生で乳酸がグルコースに戻されるのでコリ回路という)
好気呼吸ではピルビン酸からクエン酸回路、電子伝達系と進む。
絶食時にはアラニンなどアミノ酸からピルビン酸を経てグルコースが作られる糖新生も行われる。
この辺りの代謝に関係することで思い当たることがあった。
他に糖尿病でも治療を受けており、薬を飲んでいたので、まずその副作用を調べてみた。
すると1,2か月前から飲みだしたビグアナイト系糖尿病薬に糖新生を抑制したりすることによって
(他にも色々とあるが)乳酸アシドーシスを起こす副作用があるのが分かった。
乳酸アシドーシスは簡単に言うと乳酸が溜まり酸性に傾くということ。
自分の中では検査数値が上がったのは薬の副作用が原因と判断したので
血液検査で乳酸値を調べてもらうと、見事なほどにこの数値だけが高かった。
このビグアナイト系薬剤の服用をやめると、数値は基準値内に下がっていったので
自分の診断が概ね正しかったようである。
この薬は色々な所に作用して血糖値を下げる糖尿病患者にとって良い薬だと思っていたので
私も相当期待していた薬だったが、どうも私には向いていなかったらしく非常に残念に思う。
この経験を通して感じたことは、患者の薬や検査のまとめ役(身体全体を診る)として
やはり総合診療医が必要だということと、薬は体の化学反応の流れを阻害する(邪魔する)ものが
多いので、目的以外の部分の身体の調子を悪くしてしまう可能性が高いということ、
もう少し化学反応の流れを助ける薬もあれば良いと思った。
自分も含めて患者は医者とか薬に頼り過ぎているような気がする。
今の医療や薬は対症療法がほとんどで、それで病気が根本的に治るということはない。
それでいて病気が治らないと患者は医者のせいにする。
根本から病気を治すのは自分で、まず生活習慣から直さなくてはならない。
薬に頼らずに治せるのが一番なのである。
医者、薬に頼り過ぎはダメよ!ダメ・ダメ~!