コメちゃんの悪性リンパ腫闘病日記

悪性リンパ腫になってからの生活の様子と病気についての考え方を書いていきます。

医者、薬に頼り過ぎはダメよ!ダメ・ダメ~!(古い)

2016-04-22 09:37:26 | 日記
抗癌剤治療は3月から7月まで6クール行った。
ひどい副作用も出ず(髪の毛はだいぶ抜けたが)思っていたよりも楽であった。
抗癌剤の副作用はある程度は仕方ないとして
他の薬の副作用で気になることがあった。
ある時、血液検査でLDH(乳酸脱水素酵素)の数値が上がりだした。
悪性リンパ腫でも数値が上がる検査項目だが普通は肝臓の状態をみる検査項目なので
血液内科の先生は「肝臓かな?」とおっしゃられたが
肝臓は大丈夫という自信があった(根拠はないですが)。
そうこうする内にALT(アラニンアミノ基転移酵素)の値も上がりだしたので
原因を自分なりに考えてみた。
LDHはピルビン酸と乳酸の間の反応を助ける酵素で、
ALTはピルビン酸とアラニンの間の反応を助ける酵素、ということは
ピルビン酸の辺りで代謝が滞っているのではないかと考えた。
嫌気呼吸ではグルコースからピルビン酸、乳酸と進み、
乳酸は肝臓においてピルビン酸を経てグルコースに作りかえられる糖新生が行われる。
(グルコースが嫌気解糖で乳酸にまで異化され、糖新生で乳酸がグルコースに戻されるのでコリ回路という)
好気呼吸ではピルビン酸からクエン酸回路、電子伝達系と進む。
絶食時にはアラニンなどアミノ酸からピルビン酸を経てグルコースが作られる糖新生も行われる。
この辺りの代謝に関係することで思い当たることがあった。
他に糖尿病でも治療を受けており、薬を飲んでいたので、まずその副作用を調べてみた。
すると1,2か月前から飲みだしたビグアナイト系糖尿病薬に糖新生を抑制したりすることによって
(他にも色々とあるが)乳酸アシドーシスを起こす副作用があるのが分かった。
乳酸アシドーシスは簡単に言うと乳酸が溜まり酸性に傾くということ。
自分の中では検査数値が上がったのは薬の副作用が原因と判断したので
血液検査で乳酸値を調べてもらうと、見事なほどにこの数値だけが高かった。
このビグアナイト系薬剤の服用をやめると、数値は基準値内に下がっていったので
自分の診断が概ね正しかったようである。
この薬は色々な所に作用して血糖値を下げる糖尿病患者にとって良い薬だと思っていたので
私も相当期待していた薬だったが、どうも私には向いていなかったらしく非常に残念に思う。
この経験を通して感じたことは、患者の薬や検査のまとめ役(身体全体を診る)として
やはり総合診療医が必要だということと、薬は体の化学反応の流れを阻害する(邪魔する)ものが
多いので、目的以外の部分の身体の調子を悪くしてしまう可能性が高いということ、
もう少し化学反応の流れを助ける薬もあれば良いと思った。
自分も含めて患者は医者とか薬に頼り過ぎているような気がする。
今の医療や薬は対症療法がほとんどで、それで病気が根本的に治るということはない。
それでいて病気が治らないと患者は医者のせいにする。
根本から病気を治すのは自分で、まず生活習慣から直さなくてはならない。
薬に頼らずに治せるのが一番なのである。
医者、薬に頼り過ぎはダメよ!ダメ・ダメ~!

抗癌剤治療の為に入院、やはり髪の毛が・・・!

2016-04-13 12:47:07 | 日記
2014年3月に抗癌剤治療の為に入院した。
1クール目は副作用の程度を把握する為に入院は仕方がないとのこと。
R-CHOPからH(アドリアシン)を抜いたR-COP,R(リツキサン)、C(エンドキサン)、O(オンコビン)、P(プレドニン)で6クールの予定である。
手術の為に入院した時は、採血・点滴等も1回で出来なかったので、抗癌剤治療の時に1回で出来るか心配だったが
化学療法室(ケモ室と言うらしい)の看護師のTさんがすごく上手で安心して任せることができた。
同じ病院なのに何でこんなに看護師さんの実力に差があるのだろう?
新人教育・指導システムに問題があるのだろうか?
とにかく看護師さんが上手なので抗癌剤を問題なく入れることは出来た。
後は副作用がどれだけ出るかだが、吐き気は出なかった。
出血性膀胱炎も神経症状も出なかった。
好中球も下がらず、思っていたよりも副作用が出ないので安心していたら
やっぱり出ました(泣)!
2,3週間してからだったと思うが、髪の毛が抜けはじめ
手で少し頭を掃っただけでパラパラと髪の毛が落ちた。
朝起きるとマクラに髪の毛がびっしりとついていた。
ひどい時はじっとしている時もパラパラ落ちていたような気がする。
「どんだけ落ちるん!」と思ったが、髪の毛というのはすごい本数があるようで
元々頭頂部が薄かったのでツルッパゲを覚悟していたが、結構残った(やっぱり嬉しい)。
髪の毛って思っているよりも沢山生えているんですね。
副作用が髪の毛だけで、思っていたよりも軽くすんで一安心。
初めての抗癌剤治療は上出来だったと思う。
今回は看護師のTさんに感謝!感謝!

健康に良い食生活を考えると・・・難しい!

2016-04-12 08:49:45 | 日記
病人になって健康に過ごせることの有難さが身に染みて分かったので
食生活から改善していこうと色々と調べてみた。
健康に良いと言われている食生活で今一番言われているのは低炭水化物や糖質カットで、ほとんど同じ意味だが
とにかく糖質は肥満の原因(余れば脂肪になる)になるし、癌の栄養になり癌の増殖を助けてしまうということで
現代の食生活の中では一番の悪役になっている。
エネルギーの面でも糖質(グルコース)が無くてもケトン体(短鎖脂肪酸)があれば事足りるということで
タンパク質と脂肪酸だけ摂ればいいという人も多い。
しかし代謝の勉強をすると、これらの説には少し疑問に思う所がある。
一つは生物の進化の過程でエネルギーと糖の関係をみると、まず植物など独立栄養生物が
光エネルギーを利用してATP(アデノシン三リン酸)をつくり、そのATPを使って糖を作った。
その糖を動物など従属栄養生物が取り込み糖を異化(分解)してATPを作り、生命活動に使う。
このことから糖からエネルギーを得るのが生物の基本だと分かる。
動物は糖が不足した時の為に脂肪を分解しエネルギーを得る方法(β酸化、クエン酸回路、電子伝達系)と
たんぱく質を分解しエネルギーを得る方法を持っているが、これらは非常事態の時の方法で
特にタンパク質を分解してエネルギーを得る方法は仕方なしに行われる方法だと思う。
もう一つの疑問は人間の体はタンパク質だけで出来ている訳ではない。
細胞一つを見ても細胞膜はリン脂質、細胞膜表面の標識は糖鎖(糖のつながったもの)が使われている。
タンパク質が出来る時もゴルジ体でタンパク質に糖鎖が付加されたり脂質が付加されたりする。
ビタミンCはグルコースから作られる(霊長類は出来ない)し、解毒を行うときのグルクロン酸もグルコースからつくられる。
先に出たATPにはリボース(五炭糖)が使われているが、このリボースは解糖系の一部を構成(分岐)している
ペントースリン酸経路で作られる。
ATPと共によく出てくるNADPHにもリボースが使われている。
塩基+ 糖+ リン酸で構成されるヌクレオチドはATP他、生物の設計図であるDNAにも使われる。
つまり糖はエネルギーを得るためではなく、体で必要なものを作る材料として多く使われているということ。
糖は余れば脂肪に変わる。
脂肪酸は必要な時にエネルギーに変えることは出来るが、糖に戻すことは出来ない。
体をつくるのに必要な糖は糖として摂取するしかないのである。
糖を悪役にするのではなく、これらのものを作るのにどれ位の糖が必要なのかを調べれば良いと思う。
肝臓でグリコーゲンとして貯蔵できる量も少ないということは少しづつ糖を摂りなさいということかもしれないので
一日の糖の必要量(脂肪に変わらない必要最小限の量)も多くはないと思うが、
それがが分かれば健康に良い食生活を送れるように思う。
体の仕組みを勉強すればすべて絶妙なバランスで成り立っているのが分かる。
栄養にしても何一つ不要なものは無いはずなので、摂り方のバランスが大事だと思う。
極端に走った説は何故か胡散臭い。

自然科学勉強、生命の起源

2016-04-08 09:10:16 | 日記
これまでの自然科学の勉強で水素、ヘリウムは宇宙空間で作られ、炭素、窒素、酸素や鉄までの元素は恒星の中で作られ、鉄より重い元素は超新星爆発(あるいは中性子星合体)で作られたことが分かった。
それらを材料にして太陽系が形成されたので、元素組成は水素、炭素、窒素、酸素が多かったと思われる。
原始地球の大気はこれらの中の2つの元素で構成される二酸化炭素CO2、水蒸気H2Oが多く,メタンCH4,アンモニアNH3,などもあったと思われる。
やがて3つの元素で構成されるホルムアルデヒドCH2Oやシアン化水素HCNなどの反応活性物質ができ、
より複雑な糖、脂肪酸、アミノ酸、核酸塩基などができたとされるが
有機分子の中で最も重要なアミノ酸(窒素源・タンパク質合成)に関して、宇宙空間で生成されたアミノ酸が地球に運ばれて生命の起源となったとするパンスペルミア説(地球外説)もある。
これら有機物と他の亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リンなどをうまく組み合わせて、それらの化学反応が絶妙にコントロールされ生命活動と呼べる化学反応体系を作り上げたのが生命であると考えられる。
最初の生命は原始地球の海水に溶けこんだアミノ酸や核酸などが化学的にくっついたり離れたりしている中から
たんぱく質と核酸を薄い膜の中に収めることで外と隔離して自己の形をもち,
増殖することが出来るようになったとする化学進化説が現在の主流となっている。
最初の頃の生命は深海熱水孔から排出される還元物質を酸化することによって化学エネルギーを産生し(嫌気呼吸)、
それを利用して二酸化炭素から有機物を合成(炭酸固定)する化学合成独立栄養生物であると考えられている。
その後、光エネルギーで水を分解し(酸素を放出)、その時のエネルギーで二酸化炭素から炭水化物を合成する
光合成生物が現れた。
光合成を行うシアノバクテリアなどが酸素を放出することで大気における酸素の割合が多くなっていったが
酸素は強い酸化力をもった毒性の強い気体であるので、生物の中に酸素を利用した酸化過程を通じて大きなエネルギーを得る好気呼吸を行う生物が現れた。
ここで重要なことは酸素を利用できたことにより、嫌気呼吸より大きなエネルギーを得る方法を持てたが
好気呼吸の最終段階(電子伝達系)で生体を損傷しやすい活性酸素を生じさせてしまうマイナスも持ってしまったことだ。
多細胞生物はエネルギーを多く必要とし、エネルギーを周りの化学条件に左右されないように
光合成細菌を取り込んで(共生)それは葉緑体となった(植物など)。
また効率よくエネルギーを得ることができるように、好気呼吸を行う細菌を取り込んで(共生)
それはミトコンドリアになった(動物、植物など)。
人間も細胞レベルで酸素のない嫌気条件下では嫌気呼吸、酸素がある好気条件下では好気呼吸を行っているが
どうしても生体を損傷させる活性酸素を生じてしまうので、抗酸化能力を高めることが重要となる。
ウィキペディアによると
活性酸素は1 日に細胞あたり約10 億個発生し
これに対して生体の活性酸素消去能力(抗酸化機能)が働くものの
活性酸素は細胞内のDNAを損傷し
平常の生活でもDNA 損傷の数は細胞あたり一日数万から数10 万個になり
このDNA 損傷はすぐに修復される(DNA修復)そうである。
逆に言えばDNA修復がうまく行われなければDNAは傷ついたままということになるので
人間は生きていく上で抗酸化機能とDNA修復機能が落ちないように気をつけなければならない。
具体的にとなると難しいが、おいおい考えよう。

任せっぱなしにしないで、自分も努力!

2016-04-07 20:40:50 | 日記
代替医療なしに西洋医学の治療を受けると決めたが
自分の未来を西洋医学に任せっきりにするつもりは毛頭なかった。
現代医学は進歩したとはいっても毎年30万人の人が癌で亡くなり
その数は減ってきてはいない。
これは現代医学がまだまだ癌を完治できるまでには至っていないということだ。
治療の内容も放射線治療にしろ抗癌剤治療にしろ癌細胞だけではなく正常細胞もやっつけてしまう。
その為重い副作用も出て、臓器も痛めてしまう。
癌が小さくなっても、それまでの治療で心臓、肝臓、腎臓、骨髄などがやられてしまえば
癌が再び力を持った時に支えきれない。
私の「濾胞性B細胞性悪性リンパ腫」の場合はB細胞だけが持つ表面抗原CD20が標的となる分子標的薬リツキサン
が使えるので、他のタイプの悪性リンパ腫よりは正常細胞がやられないのではないかと考えた。
標準治療に近いと考えられているR-CHOP(Rリツキサン、Cエンドキサン、Hアドリアシン、Oオンコビン、Pプレドニン)から心毒性の強いHアドリアシンを抜いたR-COPで化学療法を行うことになったが
エンドキサンは出血性膀胱炎、オンコビンは便秘や末梢ニューロパチーなどの副作用が出やすい。
抗癌剤は基本的に細胞分裂を阻害する薬であるので、細胞分裂の旺盛な毛根、骨髄造血組織、生殖器などに障害が出る。
吐き気、脱毛、白血球減少はある程度避けられない。
ここで一番忘れてはならないこと、それは抗癌剤が癌を根本的に治す薬ではない、ということだ。
現代医学は慢性疾患(癌を含めて)に関しては、病気を根本的に治すことよりも
対症療法(症状を軽くする)がほとんどである。
癌治療についてもしかり、新たな癌が出来ないように(転移)とか癌がそれ以上増殖しないようにとかの治療は行われず
癌を消し去る治療(症状を取る)が行われているだけである。
「濾胞性B細胞性リンパ腫」は何らかの理由(本当はここが一番大事)でDNAが傷つけられ、
14番染色体と18番染色体の転座が起こり、B細胞のアポトーシス(自然死)の制御が出来なくなり、
結果的に異常なB細胞が増えてしまったということである。
根本的に治すにはアポトーシスの制御が元のように出来るようにすることであるが、
残念ながらまだその治療法や薬は見つかっていない。
現代医学ではB細胞だけに効く分子標的薬を使っての治療が精一杯の所なのである。
そのことさえ忘れなければ、やらなければならないことは決まっている。
DNAが傷つけられた原因を考え(はっきりとは分からなくても可能性として考える)
これ以上DNAが傷つけられないように、生活習慣を変え、食生活を変え、環境を整えることである。
代替医療で進行した癌が治るとは思えないが、これらに関しては代替医療の方が西洋医学よりも進んでいるように感じる。
どこまで頑張れるか分からないが、出来るだけ知識を仕入れて、それを元に自分で判断し、
悪性リンパ腫に立ち向かって(共存の方がいいかな?)いきたい。