狛江能楽普及会

狛江市から能楽の輪を広げていきます!
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能の笛とは?(能管)

2009-11-27 12:36:57 | 能の道具
能の笛とは能管ともいいます。
ヒ~って高い音がよくテレビで使われます。
能面や能装束・能舞台などと一緒で、この楽器も能専用に作られた「 道具 」です。
能楽の世界では、楽器のことを「道具」といってたいせつに扱います。
何百年と使うわけですね^^

また能管という言い方もしません。
単純にというだけです。
笛にもいろいろな種類がありますが、能楽で使う笛は能管に決まっているから!なのです。
演目や気分によって龍笛にしたり、篠笛にしたりということは絶対にありません!
だから肩書きも笛方・・流となっています。

ここら辺は皆さんによく尋ねられるのです。
歌舞伎の笛方はいろいろ持ち替えて吹かれますから、そのイメージなんでしょうね。

能管の詳しい説明は他のサイトなどを見ていただくとして、普段なじみのないと思われる、業界内でのお話でした。

文化庁デジタルライブラリー
の能楽の囃子で栗林祐輔が笛の紹介をしております。

http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc9/kouzou/musical/hayashi02.html

ちょっと見てみてください~

狛江能楽普及会では今後狛江エコルマホールで継続的に能管教室を開催いたします。
駅の真ん前で、新宿からでも小田急線ですぐに行ける場所で能管を習ってみませんか?

珍しい楽器を習いたい、日本の笛が好き、健康のために何か管楽器を吹きたい、能が好きだから、狛江に行ってみたいから、着物や袴が着たいから、等どんな方でも大歓迎いたします!

舞台情報!

2009-11-25 21:52:46 | 講師プロフィール
私たち若手能楽師は普段舞台に立っております。(笛の栗林は座ってますが・・・)

平成21年11月28日(土)12:30開演 神楽坂 矢来能楽堂にて
金春円満井会定例能
におきまして、能管教室講師の栗林祐輔が
初番 能 女郎花 
謡、仕舞教室講師の中村昌弘が
 乱 を勤めます。

狛江能楽普及会代表 中村昌弘は今回 乱 の披キ(初めて勤めること)でございます。

是非観にいらしてください!
マイナーな能ですが、能舞台に賭けている人間もいるのです^^

これはなんでしょう?

2009-11-25 21:16:47 | 能の道具
これはなにかわかりますか?

僕たち能楽師が普段の稽古で使う張盤張扇と言うものです。

打楽器の音を表現するために使うのです。
と言いますのも稽古の時、小鼓や大鼓などは二つ以上の楽器を同時に一人で演奏出来ないからなのです。
どちらか片方の手が小鼓、もう片方が大鼓、太鼓の重要な場所は両手で太鼓の手を打ちます。
たいていの人が右手で大鼓の手を打ち、左手で小鼓の手を打ちます。
そのほかにも大鼓は非常に演奏コストの高い楽器でして、一回使うだけでかなりのダメージを受けてしまうという理由もあります。
なのでこの張扇という扇でパンパンパン!という音を立てながら、張盤という木の塊りを叩く訳です。

この張扇二本で、小鼓、大鼓、太鼓の音を疑似的に表現していきます。
しかしこれがまた、上手い人が打つと本当に色々な楽器の音色が聞こえてきます!

ちなみに笛はどうなるの?という話ですが、唱歌という歌で稽古するのです。

狛江市での謡、仕舞、能管、小鼓教室でもこれを導入したいと考えています。

能面!

2009-11-25 18:57:07 | 能の道具
能面とは能専用の面です。そのまんまですね^^
能のシテはこの面を付けて舞います。
能面を掛けない演目もあるのですが、素のままの顔のことを直面「ひためん」と呼びます。
このとき演者は他の演劇のように、表情を変化させてはいけません。
悲しい表情、喜びの表情、怒った表情等一切してはいけないのです。

僕達能楽師が舞台に出ている時、一番怖いことは笑ってしまうこと!なんです・・・
これは本当にしんどい!
たとえば安達原(黒塚)のアイ狂言は覗き見してはいけないという約束を破って、部屋を覗いてしまう場面を演じているのですが、これは本当に面白くて一人が噴き出すと周りも釣られて笑いそうになるのです!
そう、笑いは伝染します!
本当に注意しなければ・・・

ちなみにこの能面は小面といいます。若い女の人の面です。
ちなみにこれを掛けて舞っているのはオジサンだったりします^^

ようこそ能楽の世界へ!