心の学問塾 誠心館 秋田塾のブログ

「日の本の 国に生まれし 誉れをば 散るとも残す 志花」
日本人としての心を取り戻しましょう!

ブログの更新の停止について

2013-05-11 | 自然と共存する生活

日頃より、誠心館秋田塾ブログへお越し頂き有り難う御座います。

 

秋田県地方は、4月から例年に比べると寒い日が続き大型連休までその寒さは続きました。

少しずつ暖かくなってきましたが、寒暖はまだ激しいままです。

 

今日まで、自然と共存する生活を主に題材としてブログを更新しておりますが、農業研修期間も終わりに近づきこれから新たな方向を決める時期になりました。

2年間、新規就農の準備を進めてきました。しかし、生活環境の変化で農地は多少の目処はついていましたが、国からの制度などを受けるにあたり、現在の私ではその条件を満たしておらず、資金や当面の生活費などが大きな課題となっています。

農地の確保は長年掛けて行う事が必要で、何も知らないよそ者は、農地としてはかなり不利な土地を使う事になり、結果的に生産する作物の成長が悪くなってしまう事もあるからです。

 

新規就農は、生産する作物により準備資金や借入金に大きな差がでます。

トラクターなどの農機具、ビニールハウス等の育苗施設が必要となり、それなりに大きな資金が必要となります。

自宅には倉庫兼納屋等も必要となり、これらの条件を満たす事は、現在の私には困難な状態です。

 

また、新規就農者で私と同じ時期に来た人が不正受給を行ってしまった事もあり、交付金の審査基準が厳しくなってしまった事も上げられます。

 

百姓を生業とする事は、地域社会に入る事が前提となります。家の近くに農地があるのが絶対的な条件となります。

直ぐに田んぼ畑の様子を見に行ける距離が重要となっているからです。それだけ生産する作物を観察し水やりや温度調整などが重要な日常業務となるからです。

移動距離が長くなれば、それだけトラクター等の回送する時間もかかり、軽トラック等の燃料も多く消費する事になります。

わかり切っている事ですが、里山での米百姓の新規就農を様々な事情で断念した事もあり、専業での新規就農以外の方向も今は考えております。

 

この事から、もう一度振り出しに戻りやり直すか、新たな方向に動くかの岐路に立っています。

今は、両方の可能性を見ながら、協力者の皆様に相談をしつつ、今後の方向性を決める予定でいます。

 

 

さて、研修先ではメロン等の育苗が終わりを迎え、週明けには最後のメロンをハウスに定植する作業を行う予定です。

大根、カブ、らっきょ、たまねぎ、にんにく、長ネギ、メロン(ハウス・露地)、スイカ、カボチャ、長ネギ、長いも、こぼう等の生産を始めています。

新たに販売用の苗(接ぎ木茄子、接ぎ木きゅうり)の栽培なども行っており、農業で短期間で収益を確保する為の実験的な事も行っています。

昨年は殆ど面倒を見る事が出来なかったブルベリー畑も、今年は貴重な収入源として畑を整備しました。

 

私は研修生なので経営や生産計画の詳細はわかりませんが、より堅実に収穫を上げ収入を上げる方向で事業計画を組んでいるようです。

 

農園の主たる作物は長ネギです。

メロン、スイカ、かぼちゃの収穫が終わる8月のお盆明けくらいから、12月の雪が降る前まで収穫を行い、その後2月中旬程度まで保管したものを出荷する予定です。

広さにすると約1町2反歩(1.2ha)ほど、これを全て手作業を収穫しますので、長期にわたり計画的に収穫する必要があります。

長ネギを収穫するコンバインのような機械がありますが、約400万円ほどの投資となり、それを回収するには2町歩以上の生産をしなくては元が取れないと教わりました。

今月中に、全ての長ネギの定植作業を終える予定ですが、寒さが続いていた為に最後に種まきをした長ネギの成長が大幅に遅れてしまっています。

自然と共存する百姓は、その時の天候や気温に生産している作物の成長具合が左右されてしまいます。

 

新たに、年末向けに長いもとごぼうの定植と種まき作業も行いました。

ごぼうは、きりたんぼ鍋の具材として長ネギを出荷していますが、ごぼうも周辺農家から買い付け出荷していました。

今回は全て自前でやるとの事です。

ながいもは、2年物の高い種芋を使い、実験的に栽培を行うとの事で、生産の状態が良ければ来年は本格的に行うと予想されます。

 

少しの期間ですが、農業技術の取得というよりも、心得を少しだけ学ぶ事が出来ました。

1年間学んだだけで独立して自前で良い作物を生産する事は難しいのが現実です。

現在の家の周辺の先輩農家の方々からも、出荷できる品質の作物を生産する事ができるまでは、どこかで働きながら学んだ方がより確実だという助言も頂きました。

新規就農しても、生産した作物が売り物にならなければ、唯の浪費になってしまいます。

 

日本の百姓は、その土地で生産する技術を伝承する事により成り立ってた産業である事が、このような事からわかりました。

これは、農業研修や新規就農へ向けて色々と取り組んだ結果始めてわかった事です。

 

 

これより、当分の間ブログの更新を停止致します。

新しい方向性が決まり、少し落ち着いてから再開をする予定です。

それまでお待ち頂ければ幸いです。

 

宜しく御願い致します。


圃場の整備

2013-04-10 | 自然と共存する生活

久しぶりの更新となります。

 

春の準備を進めつつ、前回の記事で種まきをした様々な作物もだいぶ大きくなってきました。

 

やっと圃場(畑)も、作物を植える準備が整いつつあり、整備に追われる日々を過しています。

 

急激な温度変化で秋田に来てから初めて風邪を引いてしまっています。多くの私用も重なり、少し更新期間が開いてしまっておりますが、まとめて少しずつ更新をして行きますのでお時間を頂ければ幸いです。

 

引き続き「誠心館秋田塾ブログ」

を、宜しくお願い致します。


春の準備 その3

2013-03-24 | 自然と共存する生活

先日草刈りをしたビニールハウスに肥料を撒きます。

 

 

 

 

有機石灰(蛎の殻)、過リン酸石灰、トリオ有機等を適量を播きます。

 

肥料を播いた後は、トラクターで撹拌させるのですが、今回はメロンの根っこを深く伸ばす為に、深耕ロータリーを使います。

もう50年近く働いている変え部品のない「佐藤君」が今回の主役となります。

 

 

雑草も殆どなくなり綺麗に耕してくれました。

 

このビニールハウスは後日、仕上げの有機肥料と根っこの病気を防ぐ薬を撒いた後に、トラクターでもう一度撹拌させる予定です。

 

苗の生長が早いので、準備も早々に進めなくてはなりません。

やっと百姓らしい作物を育てる作業の季節がやってきました。


春の準備 その2

2013-03-24 | 自然と共存する生活

この作業は2日間に分けて行いました。

 

見た目は荒れ放題の畑です。

 

冬の暴風雪の影響で枝があちらこちらに落ちていましたので、それを拾ってそれなりに綺麗にします。

 

今年、初めての肥料を撒きます。

 

苦土石灰、過リン酸石灰、A929(長期効果のある有機肥料)等、適切な量を播きました。

 

肥料を撒き終わった後は、トラクターで土壌を撹拌させて肥料が均等に行き渡るようにして、少しだけ土壌を寝かせます。

 

作業翌日は雪まじりの雨が降りましたので、続きの作業は持ち越しとなりました。

 

透明にマルチを張りました。

これは土壌の温度を上げ保温する為です。

 

一番右が6穴のカブを栽培するためのものです。

残りは春先の大根を栽培する為のものです。

 

種まきをした後にトンネルを貼る予定ですので、トンネル用のパイプと杭を打ち込みます。

 

 

この畑の長さは35メートルあり、パイプはとくい打ち作業はこの3本だけで2時間はかかる作業です。

簡単なようですが、それなりの精度を求められる作業です。

暖かくなったり、冷え込んだりを繰り返しており、作物の栽培予定にも影響が出始めていますが、今のところ順調に進んでいます。


春の準備 その1

2013-03-24 | 自然と共存する生活

少しずつ暖かくなってきましたが、冷え込む日も多い最近です。

 

先日までほうれん草や小松菜などを栽培していたビニールハウスですが、ハウスメロンの栽培の準備が始まりました。

 

両端に雑草が生えており、これらが原因でメロンが病気になる確立が上がりますので、これらの草取りを行います。

両端を鍬で軽く掘って行きます。

今回準備をするハウスは3棟ですのでこれを全て行います。

 

 

手鎌で両端の枯れている草を根こそぎ刈ります。

 
 
 
鍬堀りと草刈りの総延長は、160メートル程になります。
 
 
 
3月始めにメロンの種まきをしましたが、かなりの大きさになってきました。
4月始めにビニールハウスに定植する予定です。
 
 
 
スイカも少しだけ栽培するとの事ですので、2種類のスイカの種まきも始めました。
 
 
左がタヒチという黒いスイカです。
北海道雷電地方では「でんすけスイカ」として知られ、高級スイカとして販売されています。
 
右側がコダマスイカです。
種の大きさもタヒチに比べると一回り以上小さくなります。
 
 
メロンの種まきもやりました。
 
 
グレースという白肉で編み目のあるスイカです。
去年は毎日、試食(笑)をしていました。
 
 
 
発芽をするまでは、新聞紙をかぶせておきます。
これは、土の温度を上げて発芽を促進させる為の方法です。
 
ちなみにこの日の外気温は4度程、ハウスの中は日が差し込むと20度を軽く超えます。

雪下キャベツの収穫

2013-03-04 | 自然と共存する生活

一旦、「冬の終わり」という記事を書きましたが、その後再び冬がやってきました。

北東北では秋田新幹線が積雪による脱線をし、道東では地吹雪の吹きだまりに乗用車が突っ込み身動きが取れなくなり、数名の方が亡くなる自然災害がありました。

 

同じ日、私の住む地域は強風でしたが積雪は殆どありませんでした。

同じ秋田県内でも雪が極端に少ない?のでしょうか。

 

このような悪天候でも少しだけ日が差している状態が日常化し、不思議な気象状況が続いています。

 

さて、雪の後は直ぐに雨が降りましたので直ぐに雪が溶けてきました。

再び、春に近づいています。

 

近くの八郎湖の横にある田んぼです。

渡り鳥が、田んぼの中の虫をついばんでいるようです。

白鳥やマガモでしょうか、かなり大きいです。

白鳥は高さが1メートル位はあるでしょうか。

かわいらしいカルガモに比べると大きなマガモです。

 

通常、車や人が通ると渡り鳥たちは警戒して逃げて行くのですが、車の通りが比較的多い道路の横の田んぼなので、車を停めても警戒されませんでした。

 

 

2月下旬より、雪下キャベツの収穫が始まりました。

足跡は野ウサギです。

 

 

キャベツはだいたい60~70センチ程積もった雪の下に埋もれています。

 

40個の大きめのキャベツを収穫するのに、1時間30分ほどかかります。

殆どが除雪作業です。

写真のキャベツは、まだ小さなものですので、これからもう少し成長してから収穫します。

 

ままダンプにコンテナを2個積んで、軽トラックまで運びます。

 

切り取ったキャベツの葉は、野ウサギのえさになります。

 

 

畑の横に車が入ってこれないので、畑の坂の下までままダンプをソリ代わりに使います。

ちなみに長さ8メートルの雪を全てスコップで取り除きますので、このような残骸となります。

 

ハウス野菜とキャベツの収穫が本格的になってきました。

育苗の準備も進み、春以降の作物の準備も着々と進んでいます。


ハウス野菜の収穫開始

2013-02-25 | 自然と共存する生活

一昨日の夜から今世紀最大級の寒気団が到来したと天気予報等では発表されているようです。

秋田県内でも観測史上の積雪記録を塗り替えた地域が幾つかあったようです。

 

日頃、あまり雪の積もらない我が家ですが、今回ばかりはそれなりの量が積もりました。

しかし、以前の里山に比べると積雪量も少ないので、比較的楽に除雪を済ませました。

 

 

さて、研修先ではやっとハウスで育てていたほうれん草と小松菜の収穫が始まりました。

 

1月は殆ど真冬日で日照不足の影響であまりハウス野菜は生長しませんでしたが、2月に入り少しだけ真冬日も少なくなり、少しずつ日照時間も増えてきました。

 

 

ほうれん草は大体20センチを過ぎたものを収穫しています。

根っこの部分を1センチほど残します。

収穫はカッターを使って行いました。

初物は早速自宅に持ち帰り、みそ汁等や炒め物に使いました。

甘みの強いおいしいほうれん草でした。

 

 

 

小松菜も大体20センチ位のものを収穫しました。

こちらもカッターで切って収穫します。同じように1センチほど根っこを残します。

こちらはお試しで生産したので、ほうれん草に比べると生産量はごくわずかです。

 

小松菜は一度塩ゆでしてから、ガーリックツナと一緒に軽く炒めました。

ガーリックと塩こしょうでさっぱりとした炒め物になりました。

こちらも少しの苦みと甘みがおいしいかったです。

 

 

苗床の設置準備も進めています。

 

苗床にあるのは電熱線です。

なすとメロンを育苗する為に、温度を上げる必要があります。

・なすの発芽温度は30~32度

・メロンの発芽温度は28~30度

長ネギ等に比べると発芽温度が高く、外気温の低い今は厳格な温度管理を求められます。

基本的にサーモセンサーで温度管理をするので、それに伴い電熱線を敷き直し、密度を上げて熱が逃げないようにする工夫が必要です。

 

 

6尺×6尺のスペースだけですが、この電熱線の下には更に電熱線が敷いてあります。

通常はこの電熱線だけで事足ります。

それだけ発芽をさせるには技術と経験が必要なのですが、同じようにやれば殆どの作物は発芽していますので技術も身につきます。

 

 

今日の畑です。

 

ハウスの雪が落ちてきました。

この雪も除雪しなくてはなりません。

今日は、終日除雪作業で終わってしまいました。

 

明後日から、少しずつ暖かくなるようですので期待したいと思います。


最後の冬

2013-02-24 | 自然と共存する生活

2月も終わりに差し掛かり、最後の天然自然の猛威が我が秋田県を襲っています。

昨晩からずっと暴風雪に見舞われ今は落ち着いています。

 

雪が溶けかかっていましたが、ここ数日の降雪で再び積もってしまい、今年の春の訪れも遅れると見込んでいます。

 

研修先では来週中に長ネギの最終出荷を迎える予定です。

その代わり、キャベツやほうれん草等の出荷を開始しました。収穫の様子は改めて記事にする予定です。

 


武士道における金銭価値

2013-02-07 | 日記

現在の役人は役立つ人ではなく、役に立たない人の方が多くいます。

民ではなく、上司に顔色をうかがいながら行動しており、その上司も責任の取り方を知らない人が多いのではないでしょうか。

中には、懸命に働いている役人の人もおりますので、その差は広がるばかりであります。


美国塾(大和塾)ブログの6年前の古い記事を紹介します。


かつて武士道では、財政を扱う者は地位の低い者が行っていました。
これは、道徳者や知的職務者よりも下位であった為です。

金銭に対する執着は極めて敬遠されていたので、武士道では金銭に基づく弊害(賄賂)などの官職者(現在の役人)に汚職が見られなかったのはこのような事が影響しています。

武士道での教育は物事の判断力の向上や実務処理能力の向上が最優先され、その中での目的は人としての品位の向上でした。
公務を行う為には自制心が必要で、これは禁欲が必要とされます。

自らの欲求が深いほど、これを押さえる力が必要となります。残念ながら汚職事件をにぎわしている今のごく一部の官職員やごく一部の政治家は、この武士道の鍛錬が足りないが為に起きてしまったものだと考えられます。

孔子は「いくら学問をしても考える事をしなければ無駄であり、考えても学ぶ事をしなければ大変危険なものである」と説いています。

現在は金銭価値が最優先されているが故に、欲の渦巻く社会となってしまいました。
金銭を稼ぐのは良いことですが、その方法を一歩間違えてしまうと、清らかな財から汚れた財になってしまいます。

武士道における金銭価値を現在の世の中に当てはめ、考え直す時が来たのではないでしょうか。

http://p25w4d56.at.webry.info/200706/article_6.html

 

 

前政権では、このような汚職や賄賂まみれだったような感覚になるのは私だけではないはずです。

有る特定の業種や団体に恩恵を受けるような制度仕組を作り、そこに血税が流れていった事実があります。

まったくお話になりません。

 

 

このような考え方も心を学ぶ為に不可欠なものだと思います。

 


方向転換

2013-02-07 | 自然と共存する生活

先日、役場と国の制度を受ける打合せに行きました。

 

里山で暮らしていた場所で制度を受ける予定でおりましたので、結果的に諸手続が期日までに間に合わない事がわかり、制度の利用を断念しました。

 

これにより、農業の生活設計を一旦リセットして、新たな方向を探る事になりました。

 

これもまた人生です。


発芽

2013-02-04 | 自然と共存する生活

 

夜間は冷え込みますので、長ネギの苗を寒さから守る為にラブシートというカバーを掛けています。

 

 

長ネギの苗第一段が無事に発芽しました。

 

 

 

本日は、ある畑の除雪をする為に、畑に入る農道から除雪を行いました。

 

ローダーを装着したトラクターで、大まかな除雪を行います。

端の細かな雪や氷を除雪機ではね飛ばします。

 

午前中でなんとか畑に到着。

 

午後から畑の除雪を行います。

この畑はブルーベリーとブラックベリーです。

研修先で初めて手がけたものなのですが、栽培に関して私は基本的にノータッチです。

 

 

何故除雪をするかというと・・・

 

 

画像は、ブルーベリーです。

日が差し込むとブルーベリーが熱を吸収し暖かくなってゆきます。

その熱で、このように雪が融けて行きます。

 

しかし、このままほっておくと雪の塊が落ちるときに一緒に枝が折れてしまう可能性があります。

その為にこれから人力でブルーベリーの回りをスコップなどで刺して雪をほぐす作業を行います。

 

除雪は、この作業をする為の通路を確保する為のものです。

 

除雪機は積雪60センチ位まで除雪出来ますが、場所によって積雪1メートル以上の場所もありましたので、今日のノルマは達成出来ませんでした。

 

この畑に行く農道で、私も師匠も同じ場所で軽トラをスタックさせてしまい、トラクターで引き上げてもらいました。

雪解けが進むと積雪20センチ位の場所を軽トラで進むと、軽トラがスタックしてしまいます。

午前中に除雪をしたトラクターで、農道の入り口も除雪をしてもらいました。

 

まとまった雪が降らない限り、除雪しなくてもブルーベリー畑に行く事が出来そうです。

 

 


長ネギの種まきの続き

2013-01-30 | 自然と共存する生活

昨日、作成した長ネギ種の入っているだしを、発芽させる為に水につける作業を行います。

 

水温を20~25度にする為に、汲み上げた地下水を温めます。

 

長ネギの発芽温度は15~25度の間です。

この温度を約100時間ほど経過すると発芽し始めます。

 

桶に水を張ってだしに入っている培土に水分を吸わせます。

これが1枚につき大体5分程度はかかります。

気がつけば時間のかかる気の長い作業です。 

 

このだしに入れた培度は肥料や様々な栄養素が入ってるので、あとは水やりだけで大丈夫なのです。

 

だしを1枚1枚敷きます。

新聞紙をかぶせるのは、だしが吸っている水分の蒸発を防ぐ為と、だしを保温する目的、だしに光が差し込まないようにする為です。

 

 

 

60枚のだしを敷き終わると、トンネルにビニールをかぶせ、更に光が差し込まないようにする為の遮光ビニールをかぶせます。

この遮光ビニールは温度上昇を防ぐ目的もあります。

 

 

画像では寒そうに見えますが、ハウス内の気温は日差しが差し込んだ事と、大量のお湯を沸かしていたので場所によっては気温が30度を超える状況になっていました。

 

ハウスの外は相変わらずの摂氏1度位の気温です。

 

 

 

さて、この作業を終え、昨年度水やりに苦労した大豆を袋に入れる作業を行いました。

 

大豆は全部で853kg!

 

このような容器に入っていました。

 

師匠が軽トラで運んできたようです。

画像は、袋詰めした後のもので、その後農協の穀物担当倉庫に返却しに行きました。

 

853kgをお米の袋に入れました。

30袋あります。

1袋辺りのだいたい28kg前後でしょうか。

袋に入れて封をして運ぶのは私の役目。

一緒にいるお兄ちゃんは、袋に大豆を入れる役目です。

 

以前であれば、このような作業で根を上げていたのですが、身体が出来てきたせいか作業後も何処も筋肉痛になる事無く、普通の状態でいます。慣れとは怖いものです。

 

 

秋田県の北部沿岸地方は、1月が年間で一番寒い時期です。

やっとこの時期を乗り越えました。2月は暖かくなったり寒かったりを繰り返しながら少しずつ気温が上がる日々となる予報です。

 

 

明日は、10月末から作業をしている、長ネギの出荷梱包作業です。

この作業も残り少なくなってきました。

 

 

誠心館秋田道場ブログでは、今まで自然と共存する生活を主な記事として取り上げてきましたが、2月以降はこれらに加え様々な記事を書く予定です。

 

私は以前、美国塾というブログの記事をずっと書いてきました。

現在は更新頻度を下げて記事を書いています。

お時間のある時にでもこちらのブログを訊ねて頂ければ幸いです。

http://p25w4d56.at.webry.info/

 

 

本当の意味での日本再生。

現代の日本人が忘れてしまったり失ってしまった数々の日本人としての美や宝があります。

 

現在の政治や国際情勢を取り扱ったブログは多くあると思います。

しかし、心や魂について取り上げたブログは殆ど存在しません。

 

誠心館秋田塾ブログでは、誠心館ブログと共に、これらを共に学ぶ事が出来るような記事をこれからは取り上げて行きます。

 

引き続きお付き合いの程、宜しく御願い致します。


長ネギの種まき

2013-01-29 | 自然と共存する生活

最近は、日が差すことも多くなりました。

 

 

私が耕している畑の最新画像です。

一面雪原になっていますが、この雪の下には白菜が埋まっています。

これから少しずつ暖かくなってきますので、時期をみてから収穫作業に入ります。

 

この畑は、海岸までに遮る物が何もないので突風や暴風雪が直接農作物にあたってしまいます。

雪で埋もれる事は、氷点下の突風から作物を守ると共に零度程度の温度を保つ事になりますので、作物も凍る心配が少なくて済みます。

 

「雪割り白菜」と名付けてみました。

 

 

さて、本日から長ネギの種まきを開始しました。

 

チェーンポットを用意して、台に固定します。

 

 

長ネギ専用培土を、チェーンポットに入れます。

その後に均します。

 

 

 

その後に紙を敷きます。

この紙は、紙より下に根っこが伸びないようにする為の物で、長ネギの苗を畑に定植するときも重要な役目を担います。

 

だしをかぶせてから、ひっくり返します。

 

このように、穴が空いています。

 

 

ポットシーターという種を落とす器具を使い、穴の中に種をいっぺんに入れます。

 

手タレは、一緒に作業をしているお兄ちゃんです。

これが無いと、種をピンセットで一つずつ穴の中に入れる事になり、手間と膨大な時間がかかります。

ちなみに264穴ようで、穴一つにつき2個の種を播く事が可能です。

今回は半分は穴につき1個の種としていますので、1回に396個の種まきをする事になります。

 

 

長ネギ用培土を盛って、だしに蓋をして平らに均します。

 

これで、だし1枚の種まきが終わりました。

 

 

本日は第1回ですので、60枚分の種まきをしました。

 

 

長ネギの種まきはこれから2月に数回、3月に数回行います。

 

 

今回から画像の送信試験を兼ねて今まで通りの画像を入れて見ました。

良好な結果であれば、これからの記事には画像を入れて行く予定です。


今年の生産する作物について

2013-01-27 | 自然と共存する生活

農業研修も3月末で終わり、その後は独立した農業経営者となります。

 

今年の生産する作物について様々な事を思案しましたが、大体道筋が固まってきました。

 

次年度以降は、本来やりたかった稲作を少しずつ手がける予定ですので、今年の畑作はそれ以降も継続して続ける事が出来る範囲でのものとなります。

 

条件は次の通りです。

・畑5反

・殆どの作業を手作業で行う

・作業は一人で行う

 

5反の畑を一人だけで作業するのは容易ではありませんので、手作業でもあまり手が掛からないものが主流となります。

 

今年、研修先や自らが栽培した作物を中心に、多品種、超少量生産をする事にしました。

 

後は、種をどのようにして入手するかです。

これが一番難関です。

 

 

畑は、全国的にも珍しい砂地です。

殆どの農家は少品種大量生産をしており、機械化が必須となっています。

時には人手を必要としていますので、家族労働を基本とする現在の百姓にはその人件費は大きな出費となります。

 

 

極力人手を必要としないやり方をしますので、創意工夫が不可欠です。

 

 

これからも少しずつ駒を進めて行きたいと思います。


一区切り

2013-01-26 | 自然と共存する生活

今日は、暴風雪警報が出ており、強い寒気の影響も日中の気温は氷点下5度が最高だったようです。

久しぶりに自宅の雪投げも行い、研修先や作業場の雪投げも行いました。

 

寒波の影響で全国的に野菜の価格が高騰し品不足気になっています。

その影響を受け、スーパーに出荷する長ネギの箱数が大幅に増加しています。

 

昨年度は、休む事なく毎日長ネギの出荷作業を行っていましたが、今年からは契約している首都圏のスーパー向けを主に出荷しています。出荷頻度も1週間に3回となりました。

 

長ネギの出荷はもう少し続きますが、本日をもって一区切り付きました。

長ネギの種類の話になりますが、今までは4号という長ネギを出荷していました。

本日からは、3号という長ネギの出荷となり最後に種まきをしたものです。

 

長ネギの皮むきをしていると、種類の違いによる皮の剥きにくさが出てきます、と思っていましたが剥きにくさには意外な原因がありました。

これは本日の日中の気温が氷点下7度という気温のせいで、長ネギが外気に触れて凍ってきてしまう現象が起きてしまったからです。

 

長ネギの皮をは、コンプレッサーのエアーで飛ばして納屋の外に捨てる形になります。

その部分だけは窓を開けっぱなしなのと同じ状態になりますので、作業する時は完全防備となります。

その外気にふれた影響で、前日までの約1週間は、日中が摂氏2度程度まで上昇していましたので長ネギの皮もそれなりに剥きやすかったのですが、一気に寒くなってしまったのが根本的な原因となります。

 

何とか、出荷予定数量の箱数をこなす事が出来ました。

 

 

先日、納屋の持ち主の長ネギの種まき作業を行いました。

種の数でいいますとざっと2万3千個の長ネギの種まきをした事になります。

 

今月末には研修先でも1回目の長ネギの種まきを行う予定です。

流れ作業となっていますので、写真撮影が出来れば様子をUPしたいと思います。