平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする観測史上最大M9の地震が発生した。福島県・宮城県・岩手県を中心に地震と津波による甚大な被害は、人々に大きな悲しみと不安をもたらしている。
この地震と津波により、福島県双葉郡に所在する福島第1原子力発電所では核燃料棒が損傷し、圧力容器内でメルトダウンを起こし、隔離されているはずの放射性物質が大気や海に放出されている。地震発生より時間が経つにつれ、福島第1原子力発電所の近隣から放射性物質が検出され、地震約2ヶ月後には、関東平野一円に放射性物質が確認されている。
強い放射性物質は人体に悪影響を及ぼすことが様々な研究機関によって証明されており、関係機関の迅速な対応が待ち望まれているが、世界でも例を見ない災害により、その解決には至っていない。
アメリカの原子力空母ジョージワシントンが被災地へ災害派遣された時、被災地を飛行したヘリから放射線が検出されたが、大きな数値ではなかった。しかし、アメリカ海軍は除染作業を行いそれまで活動していた地域からすぐに避難した。これは、原子力の先進国であるアメリカが放射能汚染の恐怖をまざまざと感じ取り、その空母船内に原子炉を保有しようとも、被災地から避難すると云う本末転倒の行動であった。それだけ、アメリカは放射能汚染に恐怖を感じていたのである。
信頼性が高いだろうと思われる放射能汚染分布図
http://markethack.net/archives/51707837.html
また、平成23年5月27日には文科省より福島第1原子力発電所から300㎞範囲内の海底から放射性物質が検出された。
(産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/life/news/110528/trd11052800540000-n1.htm
政府は、放射能汚染の深刻な状況を適切には発表していない。
知らないのは日本人だけで、海外諸国は適切に分析している。
これも、日本の悪い慣習か?