産婆の気持ち

助産師として活動している中で感じること、日々の生活の中での出来事や思うことを書き綴っていこうと思います。

胎教

2009-08-28 23:16:35 | 妊娠
妊娠中は胎教を気にすることも多いと思います。
胎教のためにクラシック音楽を聴いたり、アロマポットで香りを楽しんだり。

そもそも胎教とは赤ちゃんが穏やかにのびのびと育つことのできる環境のことです。
お母さんが穏やかに気持ちも楽に過ごすことで、赤ちゃんも健やかに育つことができます。
赤ちゃんが生まれて来てくれることを、楽しみに待ちわびることが何よりの胎教です。

自分の好きな音楽を聴くことでリラックスできるのならクラシック音楽に限らずいいでしょうし、ご主人と散歩したり、生まれてくる子どもの話をしたりすることもいいでしょう。

いつも夫婦仲良くすることも胎教にいいのでしょうが、夫婦だって喧嘩することはあります。
喧嘩は胎教によくないからと、言いたいことも言わず我慢してイライラしているのも胎教によくないと思います。
感情的になる喧嘩はよくないでしょうが、建設的な喧嘩はいいと思うし、お互いがお互いの気持ちを思いやっていれば喧嘩の数も減るかもしれません。

上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいると、ついついおなかの中の赤ちゃんに気を向けられていないと気にしているお母さんもいると思いますが、お兄ちゃんやお姉ちゃんのことを大切に育ててくれているお母さんの気持ちを赤ちゃんは十分に感じ取って安心していると思います。

ちょっと前までのお母さんたちは、妊娠中に赤ちゃんのおむつを縫っていました。その時はきっと、生まれてくる赤ちゃんのことを考えながら縫っていたと思います。これも胎教です。
今はおむつを縫うお母さんは少ないと思いますが、妊娠中にベビー用品をあれこれ準備するのも同じだと思います。

でも、胎教という言葉に「教」の字が入っていることで「教育」と捉え違いをしてしまうこともあります。
赤ちゃんにいい影響を・・・で、「胎響」なんてどうでしょう。

久しぶりの再会

2009-08-16 23:12:41 | 日々のできごと
中学の時にお世話になった担任の先生が定年を迎えられ、教え子のみんなでお祝いの会を開きました。

先生にお会いするのは卒業以来。
教え子だったみんなの顔を見るのも卒業以来だったり、ものすごく久しぶりだったり。。。
日頃の生活の中では「すっかり忘れてしまった」と思っていたことが、みんなの顔を見ているうちに、話をしているうちに、不思議とぽろぽろぽろっと頭に浮かんできました。

先生も生徒もみんな、お互いそれなりに年はとりましたが、話をするとやっぱり昔の印象は残っていて、とても懐かしくとても楽しいひと時でした。
当時の先生の年齢が今の自分の年齢よりも遥かに若かった・・・ということがわかった時は衝撃でしたが、恩師や先輩というものは、自分がその年齢を超えてもなお、いつまでも超えることのできない大きな存在だなと思います。