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2012 ルール改正について

2013-02-22 04:33:13 | ルール
2012 ルール改正について
2009年10月、ベネズエラ・マルガリータ島で第24回ISF(国際ソフトボー ル連盟)総会が開催され、その専門委員会の一つであるルール委員会では、43 のルール改正案をこの席上で承認。2010年1月1日から、この新たなISFル ールが施行され、そのルールに基づいて競技が実施されております。
JSA(財団法人日本ソフトボール協会)では、この改正されたISFルー ルの中でも、大幅に修正・変更された「投球規定」に関するルールの内容を、 すぐに採り入れるのではなく、世界選手権をはじめ、各種国際大会でどのよう に運用され、適用されているかを研究・確認し、2012年度のJSAルールへの 採用の可否について慎重に吟味・検討を重ねた結果、本年度からこの「投球規 定」に関するルールを採用することになりました。
「投球規定」の内容の主な改正点としては、ルール1「定義」16項「クロー ホップ」の内容が大幅に書き改められ、新たに「リーピング」が「合法的な投 球動作」として認められ、採用されたことが挙げられます。
「クローホップ」については、従来JSAルールでは、いわゆる「ツー・ス テップ」として不正投球とされていたものが、正しく投手板から蹴り出し、一 連の動作であれば、「フォロースルーとみなし、クローホップとはみなさない」 と、その内容が大幅に「緩和」されています。
新設された「リーピング」は、従来JSAルールでは、「ジャンピングスロ ー」(投手板を蹴る勢いでジャンプし、投球する)として不正投球とされてい たものが、こちらも正しく投手板から蹴り出していれば、投手の軸足と自由足 を含む身体全体が空中にあっても、それは「ジャンピングスロー」ではなく、 「リーピング」という合法的な投球動作であると認められました。
これに伴い、6-3項「正しい投球動作」の項目も、この改正を受け、その 内容が大幅に書き換えられておりますので、その改正内容についても、下記ル ールを熟読し、新たなルールへの理解を深め、正しく実践できるよう役立てて いただければと思っております。
この「投球規定」の改正については、「ソフトボール競技の根本に関わる大 きな問題」であると、本協会ルール委員会はもちろん、理事会でも議論が重ね られ、「このようなルール改正はソフトボール競技本来の魅力や面白さを半減させてしまうものではないか」「この投球動作が合法という解釈はあまりにも 行き過ぎではないか」と危惧する声も多く、JSAルールへの採用には慎重な 意見もありましたが、国際的な動向として「投球規定」に関する判定基準は、 大幅に「緩和」される方向で動いていることを考慮し、この度、JSAルール への採用を決定するに至りました。
2012 ルール改正内容
R1-16 クローホップ CROW HOP とは、投球時、投手板以外の地面に軸足 をずらして、その地点から投球することをいう。投手板から軸足をずらして(投手 板から離れた地点から)投球を開始し、投手板以外の地点を蹴り出して投球すれば、 これは不正投球である。 (注)投手は、投手板から蹴り出していれば、跳んで(リーピング)、着地し、一連 の動作の中で投球してもよい。軸足が投手板から蹴り出され、その後に軸足が一連 の動作として動き続けている場合は、フォロースルーとみなし、クローホップとは みなさない。 【ポイント】従来と解釈・適用が大きく異なる点は、「最初から軸足を投手板以外の 地点にずらし、投球した場合が、「クローホップ」であり、不正投球が適用されるが、 正しく投手板から蹴り出し、投球を開始すれば、軸足が前方にずれ、いわゆる「セ カンドポイント」を作り、そこから改めて蹴り出しているように見えても、それが 一連の動作であれば、それは「フォロースルー」とみなされ、「クローホップ」は適 用されず、「正しい投球動作」として認められるというところが大きな改正のポイン トとなる。
R1-41 リーピング LEAPING とは、投球動作を開始し、投手板から蹴り出し、 身体全体が空中にある状態をいう。すなわち、正しく投手板を蹴り出した後、投手 の軸足と自由足の両方を含む身体全体が空中にあって、ホームプレートに向かって 動き、着地して、一連の動きの中で投球を行うことである。これは合法的な投球動 作である。 【ポイント】従来のJSAルールでは、「軸足を引きずっていれば合法」「軸足の甲 が下を向いたままならば合法」との判断基準を用いていたが、このルール改正によ り、正しく投手板を蹴り出した後、両足が空中に浮いていても(投手板を蹴り出す 勢いでジャンプしても)、これは正しい投球動作であり、不正投球は適用されない。
6-3項 正しい投球動作
1.投手はウインドミル、スリングショットなどのモーションで投球してよいが、速やかに球を投げなければならない。
2.投手は両手で球を持って、投球姿勢に入ったのちは、球を片手から離して前後左右に 揺すったり、再び両手に戻したりしてはならない。
3.一つの投球動作でウインドミルとスリングショットを組み合わせたり、途中で停止し たり、逆回転したり、まぎらわしい投球動作をしてはならない。
4.投手は、ウインドミルで投球するとき、腕を2回転させてはならない。 (注)ウインドミルモーションをはじめる前に、腕を横あるいは後ろに落としてもよい。 このとき腕は2回腰を通過することになる。
5.打者に対して下手投げで、手と手首が体側線を通過しながら球を離さなければならな い。 (注)手は腰の下にあって、手首は肘よりも身体から遠く離れないようにしなければなら ない。
6.打者に対して自由足を一歩前方に踏み出すと同時に、投球をしなければならない。自 由足を踏み出す範囲は、投手板の両端の前方延長線内でなければならない。
7.投手の軸足は、前方へ引きずったり、跳んだりする前は、投手板に触れていな ければならない。 (注1)軸足は、投手板に触れたままであれば、投手板の上でスライドさせてもよ い。軸足を投手板から持ち上げて、再び置き直すと不正投球となる。 (注2)投手板から蹴り出していれば、軸足を引きずったり、跳んだりして着地し、 投球することは合法的である。軸足を投手板から離し、前方へ移動させ、投手板に 触れていない地点から投球すると不正投球となる。
8.投手板から軸足をずらして(投手板から離れた地点から)投球を開始し、投手 板以外の地点を蹴り出して投球すれば、これは不正投球である。(クローホップ) (注)投手は、投手板から蹴り出していれば跳んで(リーピング)、着地し、一連の 動作の中で投球してもよい。軸足が投手板から蹴り出され、その後に軸足が一連の 動作として動き続けている場合は、フォロースルーとみなし、クローホップとはみ なさない。
9.投手は球を離したのち、投球動作を続けてはならない。
10.投手は投球姿勢に入ったならば、打者の打撃を阻止するため故意に球を落としたり、 転がしたり、弾ませたりしてはならない。
11. 投手は球を受けるか、球審がプレイの指示をしたのち、20秒以内に次の投球をしなけ ればならない。
2012 競技者必携変更点(投球規定関連のみ) 10.投手板の踏み方
P120(中段・中・右図) ※右投手の場合/白・自由足 黒・軸足
(注)自由足・軸足とも、両足が投手板に触れていれば、合法的な投手板の踏み方 である。
ただし、足が投手板の側面だけに触れている場合は投手板に触れているとはみな さない。
【ポイント】軸足は触れているだけでは、投手板に触れているとはみなされなかっ た(完全に投手板に乗せていないといけなかった。逆に自由足は側面に触れてい るだけでもよかったが、今回の改正で自由足、軸足ともに投手板の側面に触れて いるだけでは、投手板に触れているとはみなされなくなった。
P121 図1
投手板に両足が触れ、正しくセットしており、軸足のつま先の位置が投球開始時と 変わらなければ、その後の一連の投球動作の中で踵が投手板から離れても不正投球 とはみなさない。
P121 図2
投手板に両足が触れ、正しくセットしており、軸足が投手板の上を前方にスライド しても合法的な投球動作である。また、軸足のつま先の位置がスライドさせた地点 と変わらなければ、その後の一連の投球動作の中で踵が投手板から離れても不正投 球とはみなさない。
P121 図3
投手板に両足が触れ、正しくセットしており、軸足が投手板の上を斜めにスライド しても合法的な投球動作である。また、軸足のつま先の位置がスライドさせた地点 と変わらなければ、その後の一連の投球動作の中で踵が投手板から離れても不正投 球とはみなさない。

DP(指名選手)

2013-02-22 04:25:48 | ルール

■DP(指名選手・DESIGNATED PLAYER)
 1979年にISF(国際ソフトボール連盟)ルールに、DH(DESIGNATED HITTER/指名打者)が採用され(打撃専門のプレーヤーで守備につくことはできず、DHのついた守備者は守備専門のプレーヤーで打撃を行うことはできなかった。また、DHはスターティングプレーヤーであってもリエントリー(再出場)は認められなかった)、JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)ルールにも1980年から採用されていた。

 これが2002年のISFルール改正で、DP(指名選手・DESIGNATED PLAYER)に改正されたことにより、守備につくこともでき、スターティングプレーヤーであれば、リエントリー(再出場)もできるようになった。

 DPを採用する場合には、その人数は常時1名に限られ、試合開始から終了まで継続しなければならない。また、DPはどの守備者につけてもかまわないが、その試合中は同じ打順を継続し、DPを採用した場合には10人で試合を行うことになる。
DPもFP(FLEX PLAYER/DPのついた守備者)も、いつでも他の控え選手と交代できる点では他のプレーヤーと何ら変わるところはなく、出血を伴う負傷の場合に代替プレーヤーを使うことができる点も何ら変わりはない。ただし、DPもFPもスターティングプレーヤーであれば、いったん試合を退いても一度に限りリエントリーすることができ、「攻撃だけ」「守備だけ」に限定されることはない。
 DPは、基本的には攻撃を重視して起用されるプレーヤーだが、FPの守備を兼ねて守備につくことが可能である。この場合には、DPが打撃・守備ともに行うことになり、試合に出場しているプレーヤーは10人から9人になる(DPがFPの守備を兼ね、攻撃・守備共に行う場合には、FPはいったん試合から退いたことになる)。
 逆に、FPがDPの打順に入って打撃を行うことも可能で(DPが塁上にいる場合にFPがDPに代わって走者となることも可能)、この場合にはFPが打撃・守備ともに行うことになり、DPがリエントリーしない限り、試合に出場しているプレーヤーは10人から9人になる(FPがDPの打撃を兼ね、攻撃・守備ともに行う場合には、DPはいったん試合から退いたことになる)。
 ただし、DPとFPが完全に入れ替わり、DPが守備のみ、FPが攻撃のみを行うことは認められず、これに違反するとDP違反(不正交代)となる。
 さらにDPがFP以外のプレーヤーの守備を兼ねた場合には、DPのついた守備者がOPO(OFFENSIVE PLAYER ONLY/打撃専門選手)となり、DPがその守備を兼ねている間は打撃のみを行うことになる。
 DPルールを正しく理解し、活用することができれば、戦術的な選択肢が増えるだけでなく、少人数編成のチームでもその限られた人員をフルに活用することができるというメリットもある。







ダブルベース

2013-02-22 04:11:50 | ルール

■ダブルベース
 ソフトボールは塁間が短いため(18.29m)、一塁でのクロスプレーが多く、守備者と打者走者の接触が起こりやすく、衝突により大ケガをすることなどもあった。
 1987年のISF(国際ソフトボール連盟)ルール委員会で、カナダから一塁での接触プレーによる事故防止を目的として「セーフティーベース」の名称で、一塁にダブルベースを置くルールが提案され、可決された。
 1994年の第8回世界女子ソフトボール選手権大会から使用され、1997年からJSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)ルールにも採用され、現在に至っている。
 このダブルベースは、38.1×76.2cmの大きさで、白色の部分(白色ベース)をフェア地域に、オレンジ色の部分(オレンジベース)をファウル地域に固定する。
 打者が内野ゴロを打ったり、一塁でプレーが行われるときは、打者走者は原則としてオレンジベースを走り抜け、守備者は白色ベースを使用することによって、一塁での打者走者と守備者の接触する危険を回避することができる(ヒットを打って、一塁をオーバーランしたり、長打を狙って一塁を回るときや、いったん走者となって一塁ベースに帰塁するときは、白色ベースのみを使用する)。









用具.競技場

2013-02-22 04:08:20 | ルール
■用具

バットの長さ
86.4cm(34インチ)以内バットの重さ/1077g(38オンス)以内太い部分の直径/5.7cm材質/木、竹、カーボン、合金、セラミック等各種。(金属バットが主流)。
安全グリップ
バットのグリップエンドから25.4~38.1cmの範囲で滑り止めのテープを巻くことがルールで定められている。ボールの重さ/6.5 ~7オンス(177.5~198.8g)
ボールの大きさ・色
(円周)/12インチ(30.2~30.8cm)。2002年からISF(国際ソフトボール連盟)主催大会では、黄色に赤ステッチ(革の部分が黄色で縫い目の部分が赤色)のイエローボールが使用されている。 JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)では、2002年から日本女子ソフトボールリーグ1部、2007年から日本女子ソフトボールリーグ2部、2009年から日本男子ソフトボール東日本・西日本リーグでイエローボールが使用され、2010年から男女の日本リーグだけでなく、革ボール使用の全日本大会でもすべてイエローボールが使用されている。
■競技場
本塁から外野フェンスまでの距離:
ISFルールでは、従来、女子が200フィート(60.96m)以上、男子が225フィート(68.58m)以上と規定されていた外野フェンスまでの下限の距離が、2002年から女子が220フィート(67.06m)以上、男子が250フィート(76.20m)以上に改正された。
JSAでは、既存施設の問題などがあり、改正を留保している。
また、野球のように右中間・左中間のふくらみや左右両翼と中堅との距離の違いはなく、すべて本塁から外野フェンスまでの距離は一定である。
投・捕間の距離(投手板から本塁までの距離)
女子が40フィート(12.19m)、男子が46フィート(14.02m)であったが、2002年のISFのルール改正で、女子のみ43フィート(13.11m)に改正された。また、投手板には半径8フィート(2.44m)のピッチャーズサークルがあり、平坦でマウンドはない。
また、2006年のISFのルール改正で、女子ジュニア(U19/19歳以下の女子)の投・捕間の距離(投手板から本塁までの距離)が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正され、これに伴い2011年からJSAでも高校女子の投・捕間の距離(投手板から本塁までの距離)が、従来の40フィート(12.19m)から43フィート(13.11m)に改正された。
寸法図はこちら