別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

受け継がれるもの

2020-01-03 11:56:02 | スパナチュ雑感

あけましておめでとうございます


SPNラストの年となる、2020年が始まりました。
本国ではシーズン15の序盤も済み休暇中。5月にはついに大ラスを迎えるとのことで、今から寂寥感がつのります。

とか言ってる私は、ようやくシーズン14を鑑賞しました(^^;
近年、お正月に一気見が定番になってます。

2日で全20話完走。元日に13話まで行きました。眼がショボショボ。
始めは結構、笑いながら見てた。笑える内容? せせら笑い?
いえ、酒飲んでたから。

なぜかイケるクチに見られるんですが、あんまり飲めません。いつもはワインをグラス2杯くらい。小瓶300㎖がいいとこです。ビール飲まない。
スパークリングワインを開けて、結構飲んだなと思ったら、500㎖を二日でいつもと変わらなかった。近年体調不良で控えてたので、また弱くなったか。

ほろ酔いでどんどん見てたんですがね。
この先、未見の人はバック。たいしてネタバレしてないが。

見終わった感想。

シーズン14、辛いわ…

かつて兄弟仲が最大の危機を迎えたシーズン9も、「どこが辛いんじゃ。通常営業だろうが」と思ってた私がですよ(ケヴィンの死は除く)
プレ最終シーズン。”終焉”を感じさせる流れに、苦しさを感じました。

苦しいのは相変わらず脚本のアラもあるんだけどね(^^; けれど兄弟仲はもう不動の安定ぶりです。
シーズン12の感想を終えてないんでS13に触れにくいんだが。13で始まった兄弟とキャスの子育てが、スリーマン&ベイビーでは済まない事態に向かう。
私にとっては、スパナチュでのファミリーの大事の方が堪えるんです。兄弟の亀裂とかマムとの感情問題とかは、いずれ解決するもんだと思ってるから。

見た人の批判も聞いてた。300回記念までは割と良かったけど、その後がダメダメだとも。初期の優れた脚本家たちがどんどん抜けて、現在の陣営ではどうにも描き切れないものが多すぎるとか。

そこらへんはもうわかってる。それにシーズン一気見は、1話ごとにイラついたり案じたりする間を自分に与えないので、ストレスは少ないんだよね。
私はいつもアウェイですが、今回もそうだった。
それなりによくできてると思った。

文句はむろん山とあります(笑)
キャラ設定の変化はねえ。これがあるから、後追いで感想書くのがハードル上るんだよ…。あいつが良い奴に、こいつが悪もんになると知っていて、ネタバレせずに前の感想書くの難しいんだよ。

今シーズンの大きなテーマは、「大きな力を持つ、無垢なる者」の扱い。
「悪気がない」と罪がないのか。
子供の頃に読んだ小説にあった言葉に、「悪気が無くてやったことは、知っててやったことと同じくらい、いやそれ以上害があるんだよ」というのがある。何の話だったか覚えてないんだが、忘れられない言葉。

見ていて辛いのは、このシーズンで起きる災いのほとんどが、「大事な家族を守るため」選んだことによって引き起こされてること。
なんだそれいつものSPNじゃんというだろうが、今回は兄弟、キャス、メアリーよりも、ネフィリムのジャックがそれをやってしまうことに大きな悲劇が起こる。

桁外れどころじゃない稀有の力を持つ「2歳児」
性格も良く、兄弟とキャスとメアリーになついている可愛い子。
しかし経験を積む間もない無邪気な子供が、大きすぎる力を持っていることの危険。
大人たちはそれに気づいていながら、なんとか皆で協力して育てようとした。

終盤にジャックが叫ぶある言葉が、めちゃくちゃ刺さった。ネタバレしないが。
結局彼も、その運命を引き継いだんだなと。

ただねぇ。その原因となることを、私がかねてから嫌いな魂問題におっかぶせたのは、まったくもって大減点だな。
またそれかよ! ないと何も感じないという設定自体が嘘だ。大嘘だ。
みんな感じてる。それがあった時のようなものではなくても。じゃあ、もともと魂がない天使の喜怒哀楽はなんなんだ。キャスが持つ思いやりや哀しみはどこからきてるんだ。
私はみんなが楽しんだらしいシーズン6をいまだに許してない。ソウルレスサムのキャラクター自体は面白かったが、あそこから始まった、魂は何より尊いとしながら結局爆弾作れるエネルギー源に行きついてる流れが腹が立ってしょうがない。

まあこれ以上書くとネタバレなんで、ここまでにします。
しかしシーズン14のシリアス加減に、シーズン13がすごく軽かったと感じたわ。
おそらくもなにも、魔王のせいだな

悪役の設定が、スパナチュのネックになって幾星霜(^^; クラウリーの退場でさらに厳しくなり、シーズン13の悪魔、天使界隈は茶番を極めた

シーズン14はそうでもなかった。え、彼に入ったあいつ? 始めから全然期待してなかった(笑) だって誰かに憑依したキャラって、大勢が期待するようにならないのがスパナチュじゃん。
そして、なんと生きていたあのキャラ。設定上無理すぎるが、意外に私は評価した。怖かったからだ。動機はやはり幼稚でも。
とにかく白いスーツ着た悪魔とかいないだけマシ。

全体的なトーンも暗く、兄弟の心配事は史上最大レベルに深刻になり、盟友カスティエルとの方向性の違いも見せ、ラスト近くにまた大きな悲劇。
3話減った20話で、息抜きとなるエピソードも減り。ホラーテイストがかなり戻った。
そして、ラストに当時大ブーイングの起きたクリフハンガー。

それでも私は、シーズン14を評価します。
なんだろうね、この天邪鬼(笑)
スーパーナチュラルが終焉を迎えるシーズン15に至る前振りであるS14。
腰を据えて見た方がいい。

「愛する人たちのため」にしたことが、悲劇につながる。
じゃあ、しないほうが良かったのか。心を鬼にして諦めることも必要なのか。
それを選ぶ人生もある。すべては選択だ。
でも「手を離さない」のが、ディーンとサム、メアリー、カスティエルであり、彼らに育てられたジャックもまた。
その苦しみと悲劇を選択するのがウィンチェスターであるということ。

大ラスの悪役になるあの人は、それもまたわかっているのか。
それとも、手の平で動かせる存在達に与えた、ちっぽけな自由意志こそが、すべてを変えるのか。

ディーンとサムは、弟分、妹分ではなく、彼らを慕い彼らに学ぼうとうする「息子」を得た。キャスも同じく。ついに、ここまで来た。
スパナチュの終わりに、その子供とすべてを始めたものを登場させる。

最後まで、見届けます。

 

伏せてばかりでわかりにくい感想でした(^^;
相変わらずの体調問題があり、何度もオオカミ少年してますが、毎度次のシーズンの感想は無理だなと思うのはいつも本気です。
シーズン12は終わらせます。先はまったく考えませんよ。

 

 


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