夏の早川で

あちい
あちい

あーあちい

せっかくだから宿題ヘルプの気晴らしに
早川までやってきたけれど

あっちい…













夏空のみかん山
実も青く


歩いているのは私だけ





石垣山のてっぺんで
ごほうびにヨロイヅカのブルーベリースフト


風吹く日陰だのに
あっという間にとけてきて

写真撮る間もありません







カプリ島の絶壁のホテルを思い出すこの風景
あまりの気持ち良さにみんなで白ワインを飲んでたら
一人一本いっちゃって



21時の約束のレストランに
二日酔いで向かったっけ




シニョーラ・ドロテアがど真ん中のテーブルで
ひとり座しておられるのを見て
酔いが覚めた気がしたけど


レモンの木の並ぶそのレストランの名物料理もノドを通らず




デザートのスイカをなんとかかじって







ホテルに戻って二日酔いのつづき…
なのに部屋には蚊の大群


カプリの悪夢の夜









昨夜は例の事件の経過を目にしては
オトナたちの身勝手さに憤り

頭が二日酔いみたいにくらくらした






あの時代には珍しかった事件が
どんどんどんどん増えている


昨日は昨日で悪夢の夜





子どもたちが子どもたちらしくいられるって
フツウじゃない時代…


オトナにはその幸せを守る義務が
あるんじゃないかと思う





カプリ島や石垣山を知らずに
奪われた幼い命の魂が




この青い空を自由に駆け回っているといいなと思う