実は先週から上で引っかかって降りられなくなってしまった、こいのぼりさん達の救出作戦。

…ばかりではもちろんありません。クレーン車はヒマラヤ杉の手入れのためです。
さて、「井草の園」の切り絵デザインでもおなじみの、放送室前にそびえる2本のシュロ(=唐棕櫚〈とうじゅろ〉)の木。
現在では、その前にカリンの木が大きく育っていますが、以前は切り絵のようにシュロの木だけでした。

長い年月のうち、シュロはどんどん伸びてしまいました。

矢印の位置は、切り絵に描かれた頃の、シュロの先端位置です。
そこで、手が付けられない状況になる前に、とても残念なのですがこの2本を伐採することになりました(昭和の日)。
シュロの木は、切ってしまうとそれっきりで、そこから枝が出てまた葉を茂らせるということはありません。根から掘り起こすのはカリンの木に影響があるので、切り株を残しての伐採です。
大正~昭和時代のによく建てられた和洋折衷式の文化住宅の玄関の庭先に、シュロはよく植えられました。ただ、このように際限なく延びていくのが難です。
シュロの木は硬く、まず腐ることがないため、除夜の鐘につくお寺の梵鐘の鐘木(しゅもく)としてよく使われています。


