ゆうなとダディ

娘のゆうなと自分の日記ブログ

『笑っていいとも!』でニュースがカットイン

2006年07月05日 | 日記
自分は『笑っていいともの番組放送に携わらせていただいてます。

みなさんご存知の通り、お昼の生放送です。

長寿番組なので、自分も長く生放送を経験させていただいてます。



それなりに長く生放送を経験していても、慣れない事がひとつ。

それは番組途中に入る、ニュースです。

重大なニュースがその日あった場合、番組が飛ぶか、もしくはカットインと言って番組を中断して数分ニュースを放送する事があります。

番組が飛ぶ場合、ただ仕事がその日無くなるだけです。

番組の放送を中止するぐらい重大なニュースを放送するのですから、それは仕方ありません。

俺のキャリアではそんなに経験ありませんが、記憶では『アメリカテロ』、『阪神大震災』、『地下鉄サリン事件』。

大きくこの3回だったと思います。





ニュースがカットインされる場合。

これもそんなにあるワケではありません。

しかし生放送のスタッフとしては、こっちの方が大変なんです。


いつカットインが入るか、ギリギリまでわかりません。

ギリギリってのは、ニュースが入るギリギリです。

しかもどれぐらいニュースを放送するかもわかりません。

こちらの番組にも予定してる進行があるので、それをどの程度変更すればいいか、カットインが終わるまで予定をたてられないんです。






今日がまさにそれでした。


内閣官房長官記者発表


緊急会議を受けての安倍官房長官の声明です。

北朝鮮のミサイルはとても重大な事なので、もちろんカットインは必要だと思います。

しかし番組の裏方は結構バタバタします。




本番に入る10分前に、カットインが入るかもしれないと最終打ち合わせで聞きます。

この時点ではまだ入るかどうかわかりません。

そして12時。

番組が始まってから、数分でカットイン決定。

しかしどこで入れるかはまだ決まってません。

ここで制作と報道センターのやり取りがあります。

報道としては、官房長官記者発表が始まる直前で入れたい。

番組制作としてはなるべく中途半端な所でカットインにはしたくないので、時間を調整しつつその時間を目指します。

しかしその時間調整が大変なんです。

政府の発表する時間次第ですから。

今やってるコーナーを延ばすのか、短縮するのか。

報道センターとやり取りしながら、秒単位で変わっていきます。




今日は制作と報道センターのやり取りが素晴らしかったお陰で、カンペキな時間調整でCM。

CM明けから報道に渡すという、キレイな渡し方ができました。



いつ番組に戻るかは、声明発表次第。

ただ今日は大体の時間がわかっていたようで、3~4分で番組に戻るとすぐにスタッフ全体に伝えられました。



その3~4分の間に番組構成を立て直します。

どのコーナーをやめるか。

もしくはコーナー内のどこを削るか。

その決定に自分らは対応できなければなりません。

今日自分らの部署は、なんとか対応できました。






カットインが入らない平和な世の中が一番いいんですけどね。

そんな事を考えない国があるのを とても残念に思います。