神戸市須磨区から発信!日本維新の会 神戸市会議員(須磨区)大井敏弘活動報告ブログ 「おーい」とお気軽にお声掛けください
日本維新の会 神戸市会議員 大井としひろの活動報告「おーいブログ」です。



神戸市会決算特別委員会(建設局関係)が、9月30日(水)に開会され、会派を代表して、35分間、(1)須磨多聞線について(2)防災対策について(3)県民緑税について(4)park-PFIを活用した須磨海浜公園の整備について、建設局長に質疑を行いました。以下、質疑の要旨です。

○分科員(大井としひろ) それでは一問一答でお願いします。

では,早速なんですが,須磨多聞線についてお伺いをしたいと思います。

その前に私は須磨区の議員で,今住まいしておるところが多井畑南町と,若い頃,新婚時代は,若木町で,その後白川台,今はついの住みかということで多井畑南町に住んでおります。もう議員になる前から二十数年住んでいます。このときに,私の父は尼崎におりましたけれども,ついの住みかということで父も呼びまして同居をして暮らしておりました。その父も4年前に93歳で天寿を全うしまして亡くなりましたけれども,そのときに実は父が倒れましてね,救急車を119番をかけたわけです。そうすると,私の住まいは、須磨区多井畑南町,本来であれば中島町にある須磨消防署から来るべしだったんですけれども,実は来たのは垂水区から来ました。そして垂水区から来られて,垂水の病院に父は入院しました。これも実は,この須磨多聞線の西須磨のここの大きな渋滞とか,そういうことで午前中も命の道というようなお話がありましたけれども,まさに命の道なんですよ,この多井畑や高倉台やその上の人たちにとってみれば,救急車だけじゃなくて,消防車も緊急用の車両が入ってこないというようなことになると,やはりこれは町の機能として不全しておるわけで,そこの詰まっておるところはスムーズに流れるように,まずはしはしていただかないといけないということを前提にして,ちょっとお話しさせていただきますけれども,この須磨多聞線の整備については,その完成を期待している市民もたくさんおられるわけです。その上の人たちは,そう思っておられると思いますよ。ただ賛成か反対かと,私たち議員には,あんた賛成か,反対かとよく言われるんですけど,私は、父がこういうことで亡くなっているし,そういう意味でも早くこの道路を通してほしいとはっきりと申しますけど,市民の皆さん方の中には,賛成も反対もそういうところに巻き込まれたくないと、地域の方々や自治会でもそういうお話しをするところもある問題になっているということもまずは知っておっていただきたいと思います。

そして,昨年度にはようやく通学路の歩道整備工事が着工され,引き続き道路本体の工事にも着工してもらいたいと思っています。そもそもこの通学路の話というのは,私の職場の仲間がちょうど天理教の裏にお住まいで,もうあそこの歩道のところを車がどんどん走ると,ましてや通学路で危険極まりないと,何とかなりませんかという御相談がありまして,その延長線上でここを先に歩道にしていただいたという経緯がありますので,地域の方々も大変喜んでいただいております。

一方,この地区内に須磨多聞線が通る計画となっている多井畑西地区,今回,先日のURから土地を市が譲り受けましてね,里山として保全するとの発表がありました。これを契機として,西須磨工区よりもまさか多井畑西地区の工事を進めるというようなことはないとは思っておりますけれども,まずは現在工事を行っている西須磨工区の早期完成を目指してもらいたいと思っておりますけれども,この辺の御見解,ちょっとお聞きしたいと思います。

○岩﨑建設局副局長 須磨多聞線でございますけれども,須磨多聞線は,午前中もありましたけれども,須磨区南部と垂水区北部及び西区方面を結ぶ主要幹線道路でありまして,神戸市を支える重要な路線でございます。しかし未完成の区間がありまして,道路ネットワークの効果が十分発揮されておらず,周辺道路の渋滞の問題ですとか,先ほどありました緊急車両の問題とか,様々な問題が生じておるということは認識しております。早急に未完成区間であります西須磨工区や多井畑工区,また多井畑西地区の整備を進めていくことが重要と,つなげていくことが重要というふうに考えております。

その中で,道路ネットワークの構成を考慮しますと,まずは自動車交通が集中する西須磨工区の整備を進めていく必要があるというふうに考えております。西須磨工区の今の状況ですけれども,先ほどもございましたけれども,今現在歩道整備の工事に着手をしておりまして,3月に着手をしまして,11月末には完成する予定となっております。現在行っております歩道整備の進捗を踏まえまして,西須磨工区の次の工事の進め方,これにつきまして,検討を加えまして,また丁寧な説明も努めて,整備を進めていきたいと考えております。

○分科員(大井としひろ) 午前中の質疑で西須磨工区,いつできるんですかという質問に局長のほうが検討中と,早急に進めたいというようなお答えをされておられましたけれども,この多井畑工区と多井畑西地区との兼ね合いについて,その辺はどうなるのか,ちょっともう1度お聞きしたいと思います。

○岩﨑建設局副局長 道路のネットワークを考えますと,まず市街地から放射状に延びるのが須磨多聞線でございますけれども,やっぱり交通の集中の度合いとか,道路の重要性等考えますと,西須磨工区をまずつなげないことには道路として機能することが不十分だと思っておりますので,そういう意味では,西須磨工区を中心にまずは西須磨工区の完成を目指して進めていきたいというふうに考えております。

○分科員(大井としひろ) 私も西須磨工区は最優先で,ただ,だらだらと20年,30年というような,その後に多井畑工区とか多井畑西地区をというような話になりますと,それはどうなのかなと。そういう意味では,例えば,多井畑工区というところは,トンネルをもう1本開けなければならないとか,塩屋谷川をまたぐ大きな橋梁を架けないとというような結構大きな工事も入っておるんではないかなと思います。と同時に,多井畑西地区は,今回,URから神戸市に無償で譲渡されましたので,一部はまだ完全に神戸市の土地にはなってないんでしょうけれども,進めようと思えば,進められるというようなことになるわけですけれども,しかし、やはり西須磨のここをまず最優先にしていただかないと,結局両方中途半端にされると,多井畑の辺りに車があふれ返るというような、そういうことにもなりかねないんで,ただ西須磨の工事も進めながら,多井畑工区や多井畑西地区も並行してやるというようなことも考えてもええんではないかなと,そうすることによって,トータル的には,工期は短くなるというようなことにもなるんだと思いますので,その辺のところはどのように考えておられるんですか。

○岩﨑建設局副局長 先ほども申しましたけれども,まずは西須磨工区の完成に重点を置きたいと思っております。多井畑地区につきましては,ここは既に事業化をしておりますけれども,用地買収がまだ買えてないところもございますので,今境界の問題等ございますが,用地買収については,並行して進めていきたいというふうに思っております。

多井畑西地区につきましては,まだ事業化されておりませんが,ここにつきましては,里山の保全等地域との話合いが進められていくと思いますので,その中で事業化について地域との話合いの状況に応じて検討していきたいというふうに考えております。

○分科員(大井としひろ) もう1度お聞きしますけれども,西須磨工区,いつできると思っていただいているんですかね,もう1度お聞きします。

○岩﨑建設局副局長 ちょっとまだ正式にいつまでにというのは工程等も含めて検討している状況でございますので,ちょっと明確にはちょっと申し上げることはできませんが,できるだけ早く開通効果が発揮できるように取り組んでいきたいというふうに思っております。

○分科員(大井としひろ) ぜひ西須磨工区,多井畑工区,多井畑西地区含めて,須磨多聞線が一日も早く開通するというのが私たちの気持ちなんで,ぜひそこのところは進めていただきたいと思いますし,やっぱり命の道なんですよ。結局は,この道がないがために,いろんなものが入ってこな出て行けない,今日も私,朝出てくるときには,ちょうどもう高倉台の高速道路の出口では渋滞しておりましたし,2~3日前は,もう高倉台の入り口ぐらいまで渋滞しているというようなことで,もうUターンしていかないと議員総会なり,こういう会議に間に合わないというのが度々最近もありますので,そういう意味でも多くの皆さん方は早く工事を進めてほしいと思っていただいていると思いますので,ぜひその点はお願いをしまして,早期の供用開始に向けて,全力を傾注していただきたいということでお願いしておきます。

次に,防災対策についてお伺いします。最近の地球温暖化による海水温の上昇などによりまして,先日の令和2年台風第10号は,過去最強クラスの勢力でありましたけれども,当初は大型で非常に強い風速80メートルと,想像もつかないような強大な台風予報が出され,特別警報の発表も予想されたわけですけれども,最終的にはその前に台風9号が同じところを通ったということで,海水温を下げておったということで日本に接近した頃には,予想よりも勢力が落ちていたということでしたが,非常に強い勢力で接近しました。この台風10号は,九州を縦断して,関西,兵庫県,神戸には接近しなかったので大きな被害はなかったわけですけれども,最近は100年に一度といわれるような大変大きな豪雨もいつ神戸に襲ってくるかも分からないというのが今の状況だと思います。ぜひこの辺のいつ襲ってくるか分からないその雨にも対応できるように,想定外というようなことにはならないようにしていただきたいと思います。

先日の常任委員会で危機管理監に私たち議会でスーパーコンピューターの富岳を視察させていただきましてね,その延長線上でこういう異常気象による甚大な風水害や土砂崩れなどの被害が各地で発生していると,神戸市内でも強大な台風やゲリラ豪雨が襲ってくることは避けられないと。スパコンの京よりもユーザーにとって使いやすい,使い勝手のいいこのスパコン富岳を活用して,使い勝手がいいというのを富岳のセンター長は私たちにおっしゃっていただきまして,そういう使いやすいスパコンを使って,危険なところを危険予知のシミュレーションをするべきではないかというようなことを危機管理監に申しましたところ,前向きな答弁を頂いたわけです。

こういう危険予知や防災対策について,建設局はもとより危機管理室,消防局,港湾局,そのほかの部局も一体となって取り組む必要があると考えておりますけれども,この辺の体制はどうなっているのか,お聞きしたいと思います。

  また,土砂災害防止法では,甚大な被害が出た平成11年の広島の土砂災害の教訓から,まずは逃げるという念頭に置いて,危険の周知をするということであります。ソフト対策が必要であろうと思いますけれども,ハード対策も併せて進めていくことについても重要であると思っております。このソフト,ハードそれぞれどのような対策を行っておるのかお伺いしたいと思います。

○三島建設局長 防災体制について,お答えさせていただきます。防災体制につきましては,関係部局や近隣に連携して一体で取り組むことが重要でございます。神戸市では,危機管理室が自然災害をはじめとした様々な危機事象に対して,市民の生命の保護のため,夜間,休日を問わず体制を構築するため,関係部局の幹部職員を危機管理室に兼務,併任発令いたしまして,危機管理監のもと庁内一体として危機対応できる体制を構築しております。

また,豪雨や台風時におきましては,災害の警戒時や発生時には,神戸市災害対策本部,または災害警戒本部が設置され,本部の下,危機管理室,建設局,消防局,港湾局などで構成する防災連絡会議を開催されております。この会議では,気象の情報や現場の対応状況等につきまして,情報共有や協議を行いまして,防災指令や避難情報の発令・解除の判断を行うなど,関係部局が緊密に連携する態勢をとっております。

土砂災害のソフト対策についてでございますが,まずはやはり委員御指摘のように,土砂災害警戒区域や特別警戒区域の指定,これは県が行いますが,これは神戸市は信用しているという状況でございます。それをまたハザードマップや避難方法や避難所など,防災に関する情報を掲載する暮らしの防災ガイドを神戸市が毎年6月に市内全戸に配布しております。

これらによりまして,市民の災害意識の向上に努めており,市民自らが速やかに避難する等のまずは命を守る行動をしてもらおうと取り組んでいるところでございます。

また,毎年国が主催しております兵庫県や近隣市も参加する同時多発的土砂災害を想定した合同練習という形で広域的に災害が起こることもあるであろうということで,これにつきましても危機管理室や消防局とともに参加し,広域災害発生時における災害対応についても取り組んでいるところでございます。

ハード対策につきましては,六甲山系における土砂対策や砂防堰堤の築造につきましては,国の直轄事業を中心に兵庫県とともに重点的に進められております。それに加えて,阪神淡路大震災以降は,六甲山系のグリーンベルト事業も行われております。神戸市は国と県と密接に連携しまして,これらの防災事業が円滑に推進されるように努めます。また,市街地につきましては,急傾斜事業につきまして,兵庫県の事業を応援する形でも支援しております。また,六甲山の森林を健全な状態に再生するという形では,平成24年に六甲山森林整備戦略を作成いたしまして,それに基づき,防災機能の向上という形で森林整備にも取り組んでおります。やはり,土砂災害は,対象施設が非常に多く長期間の対応が必要となります。その状況に応じて,適宜,適切な事業が創設され,実施しているところでございます。今後とも発生する災害に備え,市民が我が事意識を持って,速やかに避難していただけるよう継続した啓発に取り組んでいくことが重要でございます。

今後とも市民の生活を守るため,国・県とより一層連携しつつ,引き続きハード,ソフトの両面から土砂災害対策の充実に努めていきたいと思っております。

○分科員(大井としひろ) ありがとうございました。ハード対策だけで危険地域への対策を完了させることは現実的には難しいことだと思います。ハード対策と合わせて,やっぱり土砂災害のおそれのある区域についてのまず逃げるということの周知などのためにイエローゾーン,レッドゾーンの指定がされておるんだと思います。当該地域にお住まいの方々にとっては,生命,財産に大きく関わることであり,市有地がレッドゾーンとなっている箇所も市内には複数あると聞いておりますけれども,市が所有者であるそういうレッドゾーンもあるやに聞いておるわけですけれども,こういうところはやはり市民に危険を及ぼさないように,早急に必要な対策をとるべきだと考えます。

レッドゾーンの中には,優先順位を付けて対応を検討してないとは思いますけれども,中でも市民の皆さんが多く集まる公共施設,あるいは地域の集会所などへの影響を及ぼすような箇所は最優先で対応すべきだと考えますが,いかがでしょうか。中には,建設局が所有のレッドゾーンも,その下には集会所があるというようなところもあるようです。その辺のところも合わせてお答えいただけますか。

○新見建設局担当部長 レッドゾーンにつきましては,今現在兵庫県のほうで手続は進められておりまして,現在5区が指定済み,残る4区が今年度中に指定される予定でございます。

御指摘のとおり,レッドゾーンが指定された斜面地,実は多くは民有地でございます。ただ,その中にも市有地は相当数やはり指定がされておりまして,まだ途中ではございますけれども,現時点,今案の段階の長田区,須磨区も含めまして,建設局所管の土地でいいますと,多くが公園緑地,市有林になります。それが大体100か所程度はありそうです。そういうことを把握しております。ちなみには,数は少ないかと思いますが,それ以外の市有地につきましては,それぞれ関係部局で今調査が行われていると聞いております。

レッドゾーンにつきましては,先ほど委員のほうからもお話ありましたように,まずは大雨の際に避難指示等出れば,周辺のイエローゾーンも含めまして,やはり速やかに避難していただくとか,命を守っていただく行動が一番大切であるということ,これはもう変わりのない事実であろうかと思います。

レッドゾーンの危険性の話なんですが,レッドゾーンと指定されますと,非常にやっぱり危ないなという印象を受けるんですが,実はレッドゾーンそのものはどういうふうに設定されているかといいますと,旧傾斜地の崩壊の起こりやすさを評価しているのではないと。レッドゾーンに指定をされたから,ここは非常に危なくて,明日にでも崩れるかもしれないということでは決してなくて,万が一,その範囲が崩れたときに,その周辺にある施設,建築物への影響が出てくる,損壊が出てくるおそれがあるというところを指定したものでございます。

なので,場所場所によってやはり事情が違う可能性があります。ですから直ちに全ての箇所を一斉に全部対応することをしなければならないという状況ではないということは御理解いただきたいと思います。

今後,やはりただそうは言いながら市の土地でございます。万が一のことがあって,市民の生命財産に問題が生じるということは,やはりあってはならないと思いますので,今後対策を検討するに当たりましては,そのレッドの位置と周辺家屋との位置関係,あるいは地盤の状況なんかも踏まえ,箇所ごとの判断をしていきたいと思います。

その中で,それぞれ管理する部局がありまして,検討を進めていくということになるわけですが,やはり優先順位をつけていかないといけないだろうと。一遍にやるには時間も費用もかかりますということで,保全対象となる家屋の有無,まずあるかないか,そこら辺から調べまして,その上で今度は現地の状況の調査,点検なども行いまして,優先順位を付けていきたいと考えております。

御指摘の公共施設,それから集会所等の多くの方が入られる施設,そういったものは優先度が高いんじゃないかという御指摘,これ一定そうかと思っておりますが,住宅というところは24時間人がいて,夜中も寝ている人もいるという部分のリスクもやはりある。集会所は,逆に夜は人はいないけれども,昼間にたくさんの方がいる場合もあるという,やはり様々事情があるかと思いますので,地域の状況,それから現地の状況,周辺の状況,様々踏まえまして,優先度を付けて計画的に対応していくことを考えたいと考えております。

○分科員(大井としひろ) ぜひよろしくお願いします。それに加えまして,この9月の28日の県議会の本会議におきまして,今年度末で期限が切れる時限措置の県民緑税を来年度以降も5年間継続するというような知事の答弁があったとの新聞報道を見ました。今回で3度延長するんだと思いますけれども,再延長後の5年間の税収は約120億円を見込み,うち7割を防災林や間伐などの整備に充てるとのことでございましたけれども,この県民緑税についてはもう以前から佐俣局長の時代から私もう常々この税のやり方おかしいんではないかとずっと申してまいりましたけれども,神戸市民の多くの方々が納付しておる,神戸市内での県民緑税の納めている額というのが,平成18年度から始まりまして,平成30年度までの間で神戸の市民の皆さんが納めた緑税は約69億円,法人が約27億円,併せて96億円が神戸市域の皆さんから県に納付されております。

しかしそのうち,神戸市の地域の投下された県民緑税は,災害に強い森づくりに約6億6,000万円,県民まちなみ緑化に約10億円,16億6,000万円でございました。やはりこれだけ市民の皆さん方が拠出した緑税が神戸に還元されていないというのは,おかしなことだと思いますし,特に最近のこの風水害とかいろんな状況の中で,この県民緑税をやはり神戸市にもっと投下していただくように強く要望すべきと考えるわけですけれども,局長の御見解お伺いしたいと思います。

○新見建設局担当部長 県民緑税でございます。兵庫県が平成16年に台風災害を踏まえて設けられたものでございまして,これは緑の保全再生を社会全体で支えていこうという仕組みでつくられたもので,現在は3期目の最終年度の5年目に入っております。

県民緑税の事業は,御指摘のありましたようにまちなみ緑化の部門と,それから森林の部門がございまして,現在約7割が市民部門に配分をされている状況でございます。

神戸市では,平成24年に策定しました六甲山森林整備戦略というのがございます。これに基づいて,主に県民緑税,それから林野庁の補助なんかも活用しながら,災害に強い森づくりに取り組んできております。

先ほどの御指摘で,神戸市に十分戻ってきてないんではないかというような御指摘も多々ある中,平成28年度からの第3期におきましては,実は,我々のほうも要望しておったこともございまして,六甲山の広葉樹林を対象に,県民緑税なんですが,神戸市自らが実施する事業,都市山防災林整備というものを新たに新設をしていただいております。現在は,その都市山防災林整備という仕組みを主に活用して,六甲山系の広葉樹林の現地調査,あるいは設計を行いまして,危険木や大系木の伐採などの整備を順次行っておりまして,森林の災害防止機能を向上を図っているところでございます。

実は,この制度の発足によりまして,先ほど委員のほうからはトータルの金額のお示しがございましたが,第2期目と第3期目を比較しますと,森林部門に関して言いますと,年平均3,000万程度の事業規模やったものが,現在は9,000万円程度まで,約3倍近く増加をしてきているということで,非常に助かっております。

また,昨年度からは,国のほうから災害防止等を図り,森林整備等に必要な安定財源を確保するというための森林環境贈与税というのが始まっておりまして,こちらの配分も併せて始まってきております。現在は,この県民緑税事業とそれらを組み合わせながら,効果的な森林整備を進めていきたいと考えているところでございます。

緑税につきましては,次期計画が次年度以降スタートすることになりますが,神戸市としましても引き続き緑税を積極的に使っていきたいので,継続の要望を強くしております。

それから,さらにというお話でございますが,実は森林の整備というのは,非常に手間のかかる事業でございまして,地権者が分からない,土地がどこか分からない,そういったところの調査から始まりまして,相手と交渉して範囲を決めて,事業計画を立てて,そして伐採,あるいは整備していくと,こういう非常にある意味手間のかかる仕事をしております。緑税,確かにたくさん欲しいんですが,我々としてもその事業ボリュームを増やしていく努力をやはりしていきたいと思います。事業ボリュームを増やすことによって,必要なお金というのも出てまいりますので,それに見合った県民緑税を頂けるように引き続き頑張っていきたいと思います。

いずれにしましても,次期計画が継続されましたら,引き続き緑税は積極的に使っていきますとともに,森林環境贈与税も合わせて活用しまして,六甲山系の災害防止機能のさらなる向上に取り組んでいきたいと考えております。

○分科員(大井としひろ) ぜひこの防災対策は最近の地球温暖化というんですかね,海水温の上昇等々でもう考えられんような異常気象というか,ゲリラ      豪雨でももう一瞬にして先日もちょうど須磨でも夕方6時頃に大雨がざっと10分か15分ぐらい降ったんですけれども,その当時に兵庫区では,その雨で流されて亡くなるというようなことが起こっておったり,もう考えも付かんようなことがあります。

また,2008年7月28日に発生した都賀川の水難事故,これはもう絶対忘れられないわけですけれども,こういう想定外というようなことにならないように,やはり事前に危険は予知していただいて,建設局なんかは河川とかのどれぐらい降ったらどうなるとかいうデータっていうのは当然お持ちだと思いますけれども,それをもっとスパコンの富岳などを活用して,先を先を読んで,まずは人命第一で建設局とすれば,そういう安全対策をする,建設するというのが仕事でしょうけれども,それ以前にまず市民の皆さん方に逃げていただくということを徹底する,そのためにはもう神戸市を挙げて私たち地域も挙げてやらないと,広島はそもそもあの平成11年の二十数人の方が亡くなったときに,当時の小渕総理は,なぜこういう状況が起きるんだと。これを改善するにはどうしたらいいんだと,国土交通省に問われたときに,国土交通省が出した答えが,まずは逃げるということで,イエロー,レッドがつくられたと聞いております。

そういうことも含めて,ぜひその辺のところも含めて,神戸市民から1人たりとも亡くなるようなことのないような人命第一の取組というのを進めていただきたいということをお願いして,次の質問にまいります。

海浜公園についてですが,パークPFI制度を活用した整備を行うとして,昨年度に利用者が選定されまして,建設局と経済観光局が施設を分担して,事業者と連携して事業を進めていくことになっておるわけですけれども,今後整備を行っていくのは,選定された事業者であるとのことでございますけれども,全ての市民にとっても利用しやすい魅力ある施設としていくためには,事業者任せにせず,建設局が積極的に調整役を果たす必要があると思います。先ほども質問ありましたけれども,例えば,毎日多くの近隣の方が海浜公園でラジオ体操を行っておられます。こういう方々の声というのも十分聞いていただいて,整備をしていくことも大事だと思います。

また,海浜公園に隣接して須磨海岸がございます。建設局,経済観光局に加えて,港湾局が連携して一体を整備することで本当に市民の方にとってよい施設になると思います。

さらに事業者が日々海浜公園を利用される地域の方々の思いを理解していただいて,運営していくことが市民に愛される施設となるんだと思います。ぜひ建設局として,この本事業をどのように進めていこうと考えておられるのか,改めてお聞かせをいただきたいと思います。

○三島建設局長 須磨海浜水族園,海浜公園の再整備につきましては,建設局と経済観光局と,それと再整備の事業者が連携して令和6年3月の全面開園に向けて,事業に取り組んでございます。

事業の実施主体は,再整備事業者でございますが,市が窓口となって市民への説明会を開催したり,再整備事業者と共同で関係機関と調整を行ったりしているところでございます。

既存の利用者がこの公園にはたくさんいらっしゃいます。現在公園内におきましては散歩やランニング,遊具,ボール遊びなど,様々な利用をされております。

中でも毎朝,須磨海浜公園でラジオ体操を行っている団体は,公園内の美化活動にも御尽力をいただいておりまして,こうした既存利用者の声を反映させていくことは非常に重要だと考えております。

昨年度は自治会連合会等に対して,説明を実施しました。今年度は周辺の自治会や子育てサークル,ラジオ体操の代表者等に対して事業の内容の説明や園地部分の整備の方針について説明を行い,意見を伺ったところでございます。

建設局を所管する一般園地は,やはり日常的に市民に利用されていることから,特に建設局の役割は大きいと考えております。積極的に関わっていき,利用者をはじめ,市民から頂いた意見を実行し,再整備を進めることで,満足度の高い海浜公園に生まれ変わらせることができたらと考えております。

港湾局との連携といたしましては,やはり海浜公園と須磨海岸が一体となって白砂青松の美しい景観,空間を形成しております。利用者には海浜公園と須磨海浜が区分されているわけではございません。そういうことでは,海岸区域を管理している港湾局と調整いたしまして,歴史を生かしながら,園路や広場,植栽等につながりを持たせ,使いやすく一体的な設計を進めているところでございます。

いずれにいたしましても,利用者をはじめ,市民の違憲を聞きながら経済観光局,港湾局を含めた庁内の関係部局が連携し,民間事業者の経験と知見を生かし,須磨海岸のエリア一帯の魅力を高め,愛されるエリア,空間,施設となるよう事業に取り組んでいきたいと考えております。

○分科員(大井としひろ) ぜひよろしくお願いしたいと思います。

今,ラジオ体操の皆さん方がやっておられるところというのは,やはり最終的には移動しないといけないというような所になろうかと思うんですね。できれば,海岸側,港湾が管理しております海岸側にちょうどいい整理された広場がございましてね,港湾局には一応私のほうからは話はさせていただきましたけれども,なかなか建設局から地域の方々にあそこどうですかというのはなかなか言えないんだと思いますので,その辺のところを調整していただいて,体操をされる皆さん方の役員の方々はそこがいいなかというのもおっしゃっておられましたし,その辺はよう調整していただきたいんですけど,やはり市民の皆さん方の声を聞いて,ぜひよろしくお願いしたいと思います。

特に,このパークPIFというのは,読めば読むほど公園の中にレストランや喫茶店や保育施設とかいろいろなものを民間事業者にアイデアで入っていただいて,最終的には,公園の整備もその利益の中からやっていただくというような形であるわけで,今私たちは,毎週土曜日は,名谷校園にラジオ体操に行っています。日曜日は海浜公園に,もう毎週行っておりましてね,その都度皆さんからあそこを直してくれ,ここ直してくれと,たくさんの話を。ただ本来であれば,これはやっぱり西部建設局事務所などがその都度その都度,私たちから言うんじゃなくて,やっぱり定期的になおしていただくのが一番いいんだと思いますけれども,こういうパークPIFを使って,そういう事業者の方がいつもおられるということになれば,いつもチェックをしていただいて,まさに市民の皆さん方も使い勝手のいいようなそんな公園になるんではないかなと。私のちょうど多井畑南町の横には奥須磨公園があります。この奥須磨公園は,小松池という池は釣りができるんですけれども,その上のたくさんの池があるんですけど,これは多井畑の皆さん方の用水路というか,そういうための池ということで,今は立入禁止になっていますけれども,今多井畑のこういう状況の中であれば,あの池だって,今神戸市内にはヘラブナ釣りの池というのはないんですよ。私も好きなんですけれども,三木まで行かないとない。こういうのも民間の方々に提案していただいて,森の中に保育園,喫茶店,レストラン,これ奥須磨公園なんてそれこそいろんな意味で民間の知恵を出していただいたら,バーベキューもうまいこと皆さんとはいってないところもあるんですけれども,こういうのも知恵を出していただくと,この奥須磨公園なんかはまさに須磨の海浜公園よりもパークPFIにぴったりのような公園だと思うんですけれども,その辺,どう思っておられますか。

○広脇建設局担当局長 奥須磨公園は,自然環境も豊かで非常にポテンシャルの高い公園だというふうに思っております。

  今年度この民間活力導入につきましては,パークPFIをはじめとしますいろんな民間からの提案をサウンディング調査を実施する予定にしております。その中でもこの奥須磨公園についても民間の進出意欲等について,話を聞いていきたいというふうに考えております。

○分科員(大井としひろ) ぜひ市民の皆さんのための公園ということで,いろんなアイデアを出していただいて,民間の知恵もそういうものを有効に活用していただいて,いいものをつくってほしい,私たちも協力させていただきますので,ぜひよろしくお願いしまして,終わります。ありがとうございました。

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