株式投資の実例

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ＮＹマーケットの動向 ＮＹ株大幅高 景気減速懸念が後退

　21日のＮＹ株式市場は大幅に続伸し、ＮＹダウは205ドル01セント高の１万3450ドル65セント、Ｓ＆Ｐ500は24.34ポイント高の1484.46、ナスダックは51.13ポイント高の2691.99で今週の取引を終えた。

　週末のＮＹ市場では、朝方発表された11月の個人消費支出が市場予想を大きく上回る内容となった事から、個人消費の停滞による景気減速懸念が後退すると共に、証券大手のメリルリンチがシンガポールの政府系ファンドから出資を受け入れるとの報道から、財務内容の改善と共に信用不安への警戒感が後退した事などから買い安心感が広がり、主要株価３指数は大幅高となった。

　また、前日の取引時間外に発表されたリサーチ・イン・モーションの９－11月期決算が前年同期比で２倍となるなど、市場予想を大幅に上回る内容となった事でハイテク株全般を押し上げる一方、景気減速懸念の後退に伴い原油相場が急反発した事で、エネルギー株も相場を押し上げると、株価は引けにかけてじりじりと上げ幅を拡大して行き、この日の高値圏で取引を終了した。

　なお、シカゴ市場の日経平均先物３月物の清算値は１万5630円で、大証終値1万5320円を310円上回って終了した。

　一方、ＮＹ外国為替市場で円は対ドルで大幅に反落し、前日比１円５銭円安・ドル高の1ドル＝114円15―20銭で取引を終えた。

　この日発表された11月の個人消費支出が市場予想を大幅に上回る内容となり、米景気減速懸念が後退した事を背景にＮＹ株が大幅高となった事で、リスク回避姿勢がやわらぎ、円キャリー再開による円売り・ドル買いが大きく膨らんだ。

　円は対ユーロで大幅に反落し、前日比１円80銭円安・ユーロ高の1ユーロ＝163円90―95銭で取引を終えた。

　アジア・欧州に続き、ＮＹ市場も景気減速懸念の後退や、信用不安への警戒感がやわらいだ事を背景に大幅高となった事を受け、市場ではリスク志向への回帰が強まり円キャリートレードが活発化し、円売り・ユーロ買いが急速に膨らんだ。

マーケットサマリー

２００７年１２月２１日

＜日経平均株価＞

終値　１万５２５７円００銭　　前日比　２２５円４０銭高

東証１部売買代金　２兆４２９５億円

東証１部売買高　１９億８４８０万株

東証１部　値上がり１０００銘柄、値下がり６０７銘柄、変わらず１１６銘柄


＜日経平均先物３月物＞

終値　１万５３２０円　　前日比　３１０円高


＜東京外国為替市場＞

ドル／円(１７時時点)　　１ドル＝113円12－15銭　　前日比９銭　円高

ユーロ／円(１７時時点)　１ユーロ＝162円80－83銭　前日比12銭　円安

東京株式市場 寄り付き概況 日経平均続伸 前日比12円75銭高

　21日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まり、前日比12円75銭高の1万5044円35銭で寄り付いた。

　前日のＮＹ市場では、ソフトウェア最大手オラクルの好決算を好感し、ハイテク株全般に買い注文が広がり、相場全体を牽引し主要株価３指数は反発した。ただ、金融機関のサブプライム関連証券における損失拡大懸念や、この日発表された景気関連指標が軒並み景気減速を示す内容となった事が重石となり、途中下げに転じる場面もあるなど、不安定な相場展開となった。

　今日の東京市場では、ＮＹ株の反発を受けて日経平均は小高く始まったもの、米経済の先行き不透明感に加え、クリスマス３連休前の週末という事もあり、積極的な売買が見送られ上値の重い展開となっている。

　大証の日経平均先物３月物は反発して始まり、前日比80円高の１万5090円で寄り付いた。一方、シンガポール市場の日経平均先物３月物は、前日の清算値と比べ50円高の１万5080円で寄り付いている。なお、シカゴ市場の日経平均先物３月物の清算値は１万5155円であった。

　信用リスクや米景気減速懸念がくすぶる中、前日のＮＹ市場がハイテク株主導で上げた事を好感し、日経２２５先物も買いが先行して始まっている。

　一方、東京外国為替市場で円は対ドルで続伸して始まり、９時時点では前日の17時時点に比べて４銭円高・ドル安の１ドル＝113円17―20銭前後で推移している。

　前日の海外市場では、米景気関連指標の内容が軒並み悪化した事で、景気減速懸念が一段と強まると共に、金融機関におけるサブプライム関連証券の損失拡大懸念が広がった事で、リスク回避による円買い・ドル売りが優勢となった。

　今日の東京市場でも、こうした流れを引き継いで円買い・ドル売りが先行して始まっているが、クリスマスに向けた３連休前の週末と言う事もあり、商いが閑散として手控えムードも強く、113円台前半で小動きとなっている。

　円は対ユーロで続伸して始まり、９時時点では前日の17時時点と比べて49銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝162円19―21銭前後で推移している。

　前日の海外市場では、米景気減速懸念や信用リスクへの警戒感を背景にした円買い・ユーロ売りと共に、利下げ観測の後退を背景にドルに対してユーロが弱含んだ事も、円の支援材料となった。

　今日の東京市場でも、海外市場の流れを引き継いで円買い・ユーロ売りが先行して始まっている。

ＮＹマーケットの動向 ＮＹ株反発 ハイテク株が主導

　20日のＮＹ株式市場は上昇し、ＮＹダウは前日比38ドル37セント高の１万3245ドル64セント、Ｓ＆Ｐ500は7.12ポイント高の1460.12、ナスダックは39.85ポイント高の2640.86で取引を終えた。

　この日のＮＹ市場では、前日の取引時間外に発表されたソフトウェア最大手オラクルの９－11月期決算が、市場予想を上回る内容だった事を好感し、ハイテク株全般に買い注文が広がり、この日の相場を牽引した。ただ、証券大手ベアー・スターンズが発表した９－11月期決算で、創業来の赤字額を計上した事から、金融セクターにおいてサブプライム関連証券の評価損が今後も膨らむのではとの懸念や、この日発表された景気関連指標が軒並み景気減速を示す内容となった事が重石となり、途中下げに転じる場面もあるなど不安定な相場展開となった、

　なお、シカゴ市場の日経平均先物３月物の清算値は１万5155円で、大証終値1万5010円を145円上回って終了した。

　一方、ＮＹ外国為替市場で円は対ドルで反発し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル＝113円10－15銭で取引を終えた。

　この日発表された米景気関連指標の内容が軒並み悪化した事で、米景気減速懸念が一段と強まると共に、金融機関におけるサブプライム関連証券の損失拡大懸念が広がった事で、リスク回避による円買い・ドル売りが優勢となった。

　円は対ユーロで大幅に続伸し、前日比95銭円高・ユーロ安の1ユーロ＝162円10―15銭で取引を終えた。

　米景気減速懸念や信用リスクへの警戒感を背景にした円買い・ユーロ売りと共に、利下げ観測の後退を背景にドルに対してユーロが弱含んだ事も、円の支援材料となった。

マーケットサマリー

２００７年１２月２０日

＜日経平均株価＞

終値　１万５０３１円６０銭　　前日比　１円９銭高

東証１部売買代金　１兆９９５２億円

東証１部売買高　１６億６７４３万株

東証１部　値上がり３４１銘柄、値下がり１２９５銘柄、変わらず８６銘柄


＜日経平均先物３月物＞

終値　１万５０１０円　　前日比　８０円安


＜東京外国為替市場＞

ドル／円(１７時時点)　　１ドル＝113円21－24銭　　前日比３銭円高

ユーロ／円(１７時時点)　１ユーロ＝162円68－71銭　前日比26銭円高

東京株式市場 寄り付き概況 日経平均反発 前日比120円86銭高

　20日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、前日比120円86銭高の1万5151円37銭で寄り付いた。

　前日のＮＹ市場では、証券大手のモルガン・スタンレーが、中国の政府系ファンドからの出資を受け入れると発表した事や、ＦＲＢが行った短期資金の入札における落札金利が公定歩合を下回った事で、信用収縮に伴う貸し渋りの緩和や、銀行間金利の低下に繋がると好感された。ただ、Ｓ＆Ｐが金融保証会社を軒並み格下げした事から、信用リスクへの警戒感から相場全体を圧迫した。

　今日の東京市場では、信用収縮懸念がひとまず後退した事や、このところの下げによる自律反発期待もあり、日経平均は寄り付きから100円超上げて始まった。ただ、手掛かり難に加え、日銀の金融政策決定会合の行方を見極めたいとの思惑もあり、その後は手控えムードから伸び悩んでいる。

　大証の日経平均先物３月物も反発して始まり、前日比90円高の１万5180円で寄り付いた。一方、シンガポール市場の日経平均先物３月物は、前日の清算値と比べ90円高の１万5175円で寄り付いている。なお、シカゴ市場の日経平均先物３月物の清算値は１万5210円であった。

　前日のＮＹ市場は方向感に乏しい展開ながらも、信用収縮懸念がひとまず後退した事や、この所の下げに対する反動もあり、今日の日経２２５先物も買いが先行して始まっている。

　一方、東京外国為替市場で円は対ドルで小幅に続落して始まり、９時時点では前日の17時時点に比べて５銭円安・ドル高の１ドル＝113円28―31銭前後で推移している。

　前日の海外市場では、年末要因に伴うドル需要を背景に、ドルが堅調な動きを見せる一方、ＦＲＢが行った短期資金の落札金利が公定歩合を下回った事で、貸し渋りの緩和や銀行間金利の低下に繋がるなど、信用収縮への懸念が後退した事も円売り・ドル買いを支援した。

　今日の東京市場でも、こうした流れを引き継いで円売り・ドル買いが先行して始まっているが、ドルが対ユーロなどでやや軟化している事で円を下支えし、前日終値付近で一進一退となっている。

　円は対ユーロで小幅ながら続落して始まり、９時時点では前日の17時時点と比べて変わらずの１ユーロ＝162円94―99銭前後で推移している。

　前日の海外市場では、サブプライム関連証券の評価損の拡大懸念など信用リスクの高まりを背景に、リスク圧縮による円の買い戻し圧力が優勢となる一方、年末需要によりドルが対ユーロで強含んでいる事も、円の下支え要因となった。

　今日の東京市場では、海外市場の流れを引き継いで円買い・ユーロ売りが出る一方、ユーロの対ドルでの買い戻しを背景に、円に対してもやや強含みとなっている事から、前日の終値を挟んでもみ合っている。

ＮＹマーケットの動向 ＮＹ株まちまち 方向感に乏しい

　19日のＮＹ株式市場で主要株価３指数は高安まちまちとなり、ＮＹダウは前日比25ドル20セント安の１万3207ドル27セント、Ｓ＆Ｐ500は1.98ポイント安の1453.00となったのに対し、ナスダックは4.98ポイント高の2601.01で取引を終えた。

　この日のＮＹ市場は値動きの荒い展開に終始した。９―11月期の決算が大幅赤字となった証券大手のモルガン・スタンレーが、中国の政府系ファンドからの出資を受け入れるとの発表を好感した事や、ＦＲＢが行った短期資金の入札における落札金利が、公定歩合を下回り金融機関にとって有利な条件となった事で、信用収縮に伴う貸し渋りの緩和や、銀行間金利の低下に繋がると好感された。

　しかし、一方ではＳ＆Ｐが住宅市場の悪化によるサブプライム関連証券の評価損が今後一段と膨らむとの見方から、米金融保証会社のＭＢＩＡとアムバックを筆頭に、金融保証会社各社を軒並み格下げした事から、信用リスクへの警戒感から相場全体を圧迫した。

　なお、シカゴ市場の日経平均先物３月物の清算値は１万5210円で、大証終値1万5090円を120円上回って終了した。
　
　一方、ＮＹ外国為替市場で円は対ドルで続落し、前日比５銭円安・ドル高の1ドル＝113円40―45銭で取引を終えた。

　この日のＮＹ市場で円は小高く始まったものの、その後は年末要因に伴うドル需要を背景に堅調な動きを見せる一方、ＦＲＢが行った短期資金の落札金利が、公定歩合を下回ったで、貸し渋りの緩和や、銀行間金利の低下に繋がるなど信用収縮への懸念が後退した事も、円売り・ドル買いを支援した。

　円は対ユーロで反発し、前日比45銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝162円95銭ー163円ちょうどで終えた。

　サブプライム関連証券の評価損の拡大懸念など信用リスクの高まりを背景に、リスク圧縮による円の買い戻し圧力が優勢となる一方、年末需要によりドルが対ユーロで強含んでいる事も、円の下支え要因となった。

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東京株式市場 大引け概況 日経平均続落 前日比177円35銭安

　19日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日比177円35銭(1.16％)安の１万5030円51銭で今日の取引を終了した。

　前日のＮＹ市場では、ＥＣＢによる過去最大となる57兆円規模の資金供給が行われた事で、短期金融市場における信用収縮懸念が緩和されるとの見方が広がり、相場全体の押し上げ要因となった。ただ、米経済の先行きには不透明感が強く、スタグフレーションへの警戒感も根強い事もあり、総じて上値は重く戻りの鈍い展開となった。

　今日の東京市場では、引き続き米経済の先行き不透明感が重石となり、日経平均は小安く始まった後も軟調な展開となった。しかし、ＮＹ株高を背景に下値は堅いとの見方から、その後は内需関連株や機械・商社などの新興国セクターが相場を牽引し、じりじりと水準を切り上げていった。ただ、手掛かり難に加え、海外勢がクリスマス休暇の為に商いは閑散としており、サヤ取り主体の先物の動きに振られる展開となり、上値が重く方向感に乏しかった。

　午後に入ると、海外市場の堅調な動きを好感し、後場寄り直後には一時この日の高値圏まで上げ幅を拡大する場面もあったが、その後は上値が重くなってきたところに先物への売りが断続的に仕掛けられると、午前は堅調だった金融セクターや輸出関連株の一角も下げに転じるなど、投げや裁定解消の売りを巻き込んで日経平均は急速に下げ幅を拡大し、この日の安値で取引を終了した。

　東証１部の売買代金は概算２兆2057億円で、売買高は17億7698万株だった。東証１部の値上がり銘柄数は287、値下がりは1336、変わらずは99だった。

　個別銘柄では、ほぼ全面安ながら、国際石開帝石、ＪＴ、日本製紙、ダイキン、
三菱商、セブン＆アイ、ＮＴＴドコモなどが上げた。一方、ハイテク株が総じて安い。また金融セクターや市況関連株も軟調。

　大証の日経平均先物３月物は続落し、前日比80円安の１万5090円で今日の取引を終了した。一方、シンガポール市場の日経平均先物３月物は、前日の清算値と比べ95円安の１万5085円で今日の取引を終了した。

　前日のＥＣＢによる短期金融市場への資金供給で信用収縮懸念が後退し、ＮＹ株が反発した事を好感し、日経２２５先物も買いが先行して始まるも、米経済の先行き不透明感から上値の重い展開となった。その後、サヤ取り狙いの仕掛けから、一時110円高の１万5280円まで上昇する場面もあったが、商いが閑散としている事もあり買いの勢いは続かず、引けにかけては伸び悩む展開となった。

　午後に入ると、アジアの株式市場やシカゴ市場のＧＬＯＢＥＸの堅調な動きを好感し、一時130円高の1万5300円まで一段高となる場面もあった。しかし、商いが閑散とする中で買いが一巡した後は、逆に断続的な売り注文が仕掛けられた事で下げに転じると、その後も引けにかけて売り方が優勢のまま推移していった。ＴＯＰＩＸ先物３月物は続落し、前日比8.0ポイント安の1459.5で取引を終えた。日経平均オプション08年１月物はコールのショートが優勢。

　一方、東京外国為替市場で円は対ドルで続落し、17時時点では前日同時点に比べて19銭円安・ドル高の１ドル＝113円23―25銭前後で推移している。

　前日のＮＹ市場では、年末に向けたドルのショートポジションを調整する動きに加え、ＥＣＢによる短期金融市場への資金供給を背景に、信用収縮懸念が後退した事から、円売り・ドル買いが優勢となった。

　今日の東京市場でも、こうした流れを引き継いで円売り・ドル買いが先行して始まった。ただ、その後は手掛かり難に加え、海外勢がクリスマス休暇中という事もあって商いは低調となり、午前を通じて113円台前半付近でのもみ合いに終始した。

　午後に入ると、日経平均が軟調に推移した事で、円がやや強含みの展開とはなるものの、午前に引き続き商いが閑散とする中で模様眺めムードから小動きに終始し、113円台前半付近での値動きとなった。

　円は対ユーロで小幅ながら反発し、17時時点では前日同時点と比べて３銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝162円88―93銭前後で推移している。

　前日の海外市場では、ＥＣＢによる短期金融市場への57兆円規模の資金供給により、信用収縮懸念が後退した事で、リスク回避姿勢が緩和され円の売り戻しが優勢となった。

　今日の東京市場でも、海外市場の流れを引き継いで、円売り・ユーロ買いが先行して始まった。ただ、その後は手掛かり難に加え、模様眺めムードから商いが低調なことから、昼にかけては163円前半で動意に乏しい展開に終始した。

　午後に入ると、日経平均が急速に下げ幅を拡大した事で、クロス円を中心にリスク回避による円の買い戻し圧力が強まる一方、ドルがユーロに対して買い戻しが進んだ事も円の下支えとなり、円は162円台後半まで下げ渋る展開となった。