安倍首相、福島県の仮設住宅など訪問 福島復興を最優先する姿勢

安倍首相は29日、首相就任後初めての地方視察として、福島県の東京電力福島第1原発や、避難生活が続く仮設住宅を訪問し、福島の復興を最優先する姿勢を示した。

安倍首相は29日午後、村の一部の警戒区域が解除された福島・川内村を訪問した。
訪れたのは、12月8日にオープンした川内村唯一のコンビニエンスストア。

ここは、地元に帰る村民の雇用の受け皿となっている。

安倍首相は、地元・福島の地酒やデザートなどを購入した。

また、29日から年末年始の宿泊が一時的に認められている住民らとの会合では、避難生活での要望などを聞き取ったほか、風評被害を払拭(ふっしょく)するため、復興交付金を活用した完全閉鎖型の植物工場を視察した。

安倍首相は「福島の復興なくして、東北の復興はないということだろうと思います。フロントランナーたる、この川内村が成功していくことがですね、次々と他の地域にも広がっていって、復興が進んでいくであろうと」と述べた。

これに先立ち、午前中には、東京電力福島第1原発を視察した安倍首相は、現場で事故処理にあたっているおよそ80人の作業員たちを激励した。

安倍首相は「廃炉に向けた皆さんの挑戦が成功して初めて、福島の復興、そして日本の復興につながっていくわけであります」と述べた。

首相就任後初の視察先に福島を選ぶことで、震災からの復興に取り組む決意をアピールした安倍首相。

視察後、記者団から、民主党政権が掲げた2030年代の原発ゼロ目標について問われると、「希望を政策にするということではない。責任あるエネルギー政策を行う」と述べ、あらためて「原発ゼロ目標」を見直す姿勢を示した。

福島の復興最優先、当然のことです。

凍結路面で作業中、車にひかれ転落死

　２９日朝、群馬県渋川市のＪＲ線をまたぐ陸橋で男性作業員が乗用車にひかれ、その弾みで８メートル下の空き地に落下し、死亡しました。

　２９日午前８時前、渋川市を走る県道のＪＲ上越線をまたぐ陸橋で凍結していた路面に滑り止めの砂をまいていた土木会社の亀井紀雄さん（４８）が反対車線から侵入した乗用車にはねられました。亀井さんはその弾みでおよそ８メートル下の空き地に落下し、病院に運ばれましたが頭を強く打って死亡しました。

　警察は乗用車を運転していた会社員の星野祥一（２９）容疑者を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕しましたが星野容疑者の車が凍結していた路面でスリップしたのが原因とみて調べています。

　警察によりますと毎年、この時期、渋川市では路面凍結によるスリップ事故が多いということです。

　お気の毒に。

松井選手現役引退 長嶋監督「現代最高のホームランバッター」

日本が誇るスラッガー・松井秀喜選手(38)が現役引退を表明。20年間のプロ野球人生にピリオドを打った。

松井選手は「何1つ後悔はないし、命懸けのプレーも、1つの終わりを迎えたのではないかと思っています」と語った。

松井選手は10年前、海を渡り、伝統のピンストライプに身を包んだ。

2009年には、ニューヨーク・ヤンキースを9年ぶりのワールドチャンピオンに導き、日本選手初のワールドシリーズMVPに輝いた。

松井選手は「(ヤンキースでの7年間は)僕にとっては、本当に最高の出来事であったし、最高の幸せな日々でした」と語った。

しかしこの後、両ひざのけがからチームを移り歩き、7月にはタンパベイ・レイズから戦力外通告された。

そして、「ゴジラ」と呼ばれ、ファンに愛された松井選手が、現役生活に別れを告げた。

松井選手は「確かにこれは、皆様から見たら引退という形になるんでしょうけど、僕は引退という言葉を使いたくなくて、これからまだ草野球の予定も入ってますしね。まだまだプレーしたいなと思っています」と笑顔で語った。

松井選手の引退表明に、さまざまな反応が入っている。

巨人の原 辰徳監督(54)は「引退したという、ご苦労さまと同時に、力強いOBが、またジャイアンツのそばにいてくれると感じています」と語った。

父・昌雄さんは「秀喜、長い間、ご苦労だったなと、よくやったなと、そういう一言ですね」と語った。

巨人ファンの石原環境相は「これ残念です、本当に。(松井選手が)阪神に入るんじゃないかと思っていて。巨人・阪神戦を楽しみにしていただけに残念であります」と語った。

松井選手をドラフトで引き当て、一流選手へと育て上げた長嶋茂雄終身名誉監督(76)は、「個人的には、2人きりで毎日続けた、素振りの音が耳に残っている」とコメントした。

そして、松井選手も長嶋監督について、「(一番の思い出は?)長嶋監督と2人で素振りした時間ですかね。それが、僕にとって、一番印象に残っているかもしれないです」と語った。

また、長嶋監督は「これまでは、飛躍を妨げないよう、あえて称賛することを控えてきたつもりだが、ユニホームを脱いだ今は、『現代で最高のホームランバッターだった』という言葉を贈りたい」ともコメントした。

まだ現役を続けられそうなのにね。

凶器持たずにコンビニ強盗 千葉

　２８日未明、千葉県匝瑳市のコンビニエンスストアに男が押し入り、店員を脅したうえ、現金、およそ５万円を奪って逃走しました。男は凶器を持っていませんでした。

　２８日午前４時４０分ごろ、匝瑳市飯倉にある、コンビニエンスストアでアルバイトの男性店員（３２）が品出しをしていたところ、男がいきなり、「金を出せ」と脅しました。男は、凶器を持っていませんでしたが、店員がレジから差し出した、店の売上金など、およそ５万円を奪ったうえで「緊急ボタン押すなよ」と言い残して、逃走しました。事件当時、店内に客はおらず、店員にけがはありませんでした。

　逃げた男は身長は１７０センチくらい、緑色のズボンに灰色のパーカーを着用し、マスクにサングラス姿だったということで、警察は強盗事件として行方を追っています。

　店員が抵抗してたらどうなっていたでしょうかね。

安倍首相への期待、海外は「右傾化」懸念

　総選挙の際、安倍総裁が最後の街頭演説の場所として選んだのが秋葉原です。その演説の場には多くの日の丸がはためいていました。

　投票日前夜、日章旗を振る大勢の若者。

　「日本に生まれたことを誇りに持てる、その日本を取り戻していくためであります。皆さん、一緒に頑張ってまいりましょう。どうか私たちに力と勇気を与えてください」（自民党 安倍晋三総裁）

　安倍氏に惹かれる人たち。伊藤圭介さん（２０）、大学生。インターネットで秋葉原の演説を目にしました。

　「少し驚いたが、日本が経済も沈んでいる中で、新しいリーダー、強いリーダーを期待していると感じた」（大学生 伊藤圭介さん）

　安倍氏に期待する若者です。

　「日本はもっと強くなってほしい。アメリカの力で日本を守ってもらっているのではなく、経済も国防も全て自分の力でやらないといけないと強く思っている。国防軍とか憲法９条改正は賛成の立場。（安倍氏は）日本を導いてくれるリーダーにふさわしいと思う」（大学生 伊藤圭介さん）

　求めるのは「強い日本」。アメリカのタイム誌は今の日本をこんな表紙で表しました。「Ｊａｐａｎ Ｍｏｖｅｓ Ｒｉｇｈｔ（右傾化する日本）」。ここ数十年で最も愛国心が強まっているとし、東アジアの緊張が増すことを懸念する内容です。他の欧米・中国メディアもそろって日本の右傾化を指摘します。

　「（安倍総理は）領土問題でたぶん強気に出るのでは。ちょっと心配だなと思う」（学生）
　「あれくらい強気でいった方がいいのでは。今、ちょっと弱い立場なので」（会社員）

　海外から警戒される今の日本。今後、外国とどう向き合って行くのでしょうか。

　頑張ってもらいたいですね。