中国で見つけた大きなチョウ？

昨年末に昆虫館に来てくれた横浜市在住の中国の方が「中国に旅行した際にものすごく大きなチョウを見つけた」というのでそのチョウについていろいろとお話ししました。

「分厚い翅の模様は虎の顔そっくりで館内に展示しているヨナクニサンよりも大きかった」というので
（中国にはまだ知られていない新種がいてもおかしくない）と思っていると
「写真を撮ってあるのでお送りします」ということになりました。


3月に有名なお寺を観光した時に境内の柱に止まっていたというそのチョウは、私が思った通りガのなかまでした。

写真を見て（なんだイボタガじゃないか）とがっかりしましたが・・・


「ほとんど動かなかったのでそうっと手に乗せて花に移してあげた」
という鉢植えの花に止めて撮った写真を見てビックリ・・・「デカイ！！！」

自分の持っている日本産のイボタガは開長10cm位しかありませんが、この写真に写っているキク科植物の花から想定すると20cmほどはありそうです。
さすが中国！　国も大きいがイボタガもメッチャ大きい。

後で「世界のチョウ・ガ」の図鑑を調べるとイボタガは中国にも広く分布しており、翅の開長サイズは90～190mmとありました。
現物を観てないので確かではありませんが、おそらくイボタガのなかでは最大個体ではないかと思います。