人生は上々だ

釧路のアイスホッケーチーム「ノーススターズ」の14番、「kin」のブログ。ホッケーや趣味、日常に関するよもやま話。

ALプレーオフセミファイナル クレインズvsカンウォンランド 第3戦

2007-03-07 00:40:37 | ホッケー
クレインズが勝てば、
プレーオフファイナル進出が決定する試合。
平日の夜でしたが土日の試合と同じくらいの観客が入りました。

第1ピリオド、
今日も出足から優勢なのはクレインズ。
カンウォンはスロースターターなんでしょうか。
押し気味に試合を進めるも、
得点がなかなか奪えない展開。
終盤に差し掛かり、
観客のフラストレーションも溜まった頃の18分、
西脇の縦パスをゴール前で飯村が合わせてようやく先制。
観客のアンドに似た空気が会場に流れた直後のプレー、
DFのミスからパックを奪われて打たれたシュート、
角度的にも確実に抑えられるところを、
GKニ瓶がまさかのゴールを許す。
セーブミスというよりはまともに正対もしていなかった状態で、
明らかなボーンヘッド。
好セーブを連発する一方で、
時々こういう気の抜けたプレーがあるんですよね。
特に今季はこういうシーンが目立ちます
苦労してもぎ取った1点を簡単に返され、
嫌なムードで1ピリ終了。

第2ピリオド、
同点にされた流れを断ち切れなかったか、
カンウォン最強の第2セット、
ゴール前で2-1を作ってモレンのゴールで勝ち越し。
この選手のシュートは本当に速いしうまい。
しかしクレインズもすかさず反撃。
ゴール前の混戦から飯塚のシュートで同点。
その後はカンウォンに押し込まれる場面が続くも、
何とか凌いで反撃、
西脇が思わず目を見張るような動きで抜け出し、
フェイントをかけてパス、
飯村が合わせてクレインズが勝ち越し。
1戦目は出番の少なかったこのセット、
多くシフトされだした2戦目から好調です。
これでなんとか落ち着きたいクレインズでしたが、
やはりカンウォンの第2セットの攻撃を止めきれず、
1セット目から残っていたバド・スミスにリバウンドゴールを許す。
またしても同点となり、
読めない展開となるも18分、
ダーシ・ミタニが再び勝ち越しのゴールで第2ピリオド終了。
なんとなく全体的な流れが良く分からない、
どっちが押していたかもなんだか判断しにくく、
なぜか点数だけ入ってしまう不思議な?ピリオドでした。

第3ピリオド。
早めに追いつきたいカンウォンは第1,2セットをフルシフト。
第3セットは使ってもすぐに引っ込めるので、
実質的には2セット半ぐらい?
特に第2セットの使われ方はハンパでないのですが、
疲れも見せずにキレのある動きを見せてクレインズDF陣を切り裂く。
しかしクレインズは10分、
ゴール前で後ろ向きでパスを受けたミタニが後ろ向きのまま絶妙のバックハンドシュート!
ゴール左隅の「ここしかない」というコースに決まってクレインズが再び勝ち越し。
驚異的といってもいいぐらい素晴らしいシュートで、
スタンドは拍手喝采。
これにはさすがにカンウォンも気落ちした感じ。
終了間際の6人攻撃も実らず、
最後はお約束(?)のゲームミスコンも飛び出し、
5-3で試合終了。
クレインズは3連勝でファイナル進出を決定しました。

今日の試合は非常にペナルティが少なく(というかあえてとってなかったような)、
得点は全てイーブンの状態から。
カンウォンは第2セットがうまいし速いしで非常に強い。
放り込んでチェックするスタイルのカンウォンのホッケーにあって、
第2セットはパスを自在に回してクレインズを翻弄していました。
特に今日の試合はセットごとに役割というか、
やりたいことが見えていた感じはしました。
しかし第4セットに日本代表選手を揃えるクレインズの層の厚さに、
結局は屈する形となりました。
しかし来年以降、
若手選手がもっともっと力をつけてくれば、
相当手ごわい相手となりそうです。


今月17日からはいよいよプレーオフファイナル。
相手はバックスをやはり3連勝で下した西武。
去年もやられている相手だけに、
なんとか雪辱して優勝して欲しいものです。
クレインズのほうが苦しい試合を勝った分、
いい試合が出来ると信じたいですね。