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07年3月九州の旅(その13・西鉄宮地岳線に乗る)3/17

その12から続く

旅行も後半戦3日目の3月17日土曜日です。
朝は6時40分頃に起きて仕度をしてからまずは朝食を食べに行くとします。


ホテルで用意されている無料朝食です。上が1回戦。下が2回戦
種類も豊富で無料朝食としては申し分ない内容ですね。

飲み物は1回戦はジュースとスープ。2回戦はコーヒーです。

さて今日はまず最初は、3月31日で西鉄新宮~津屋崎間の廃止が決まっている西鉄宮地岳線に乗車です。


8時43分発の津屋崎行きに乗るとします。
津屋崎までは370円ですが40分近くかかる事を考えればそう高くない値段かも?
島原鉄道の時は一番前で配線を調べつつ乗りましたが、mixiの「鉄道路線配線図」が好きコミュで、さざなみみさきさんが既に詳細な配線図をUPされているので、それをプリントアウトしたものを片手に配線図と前面展望を見較べながら乗ることにしました。


車両は正面2枚窓タイプの314+364の2両編成です
この正面2枚窓タイプの車両は4編成ほどあり313系と称しているそうです。

西鉄の宮地岳線という路線があるという事は幼少の頃に読んだ本で一応知っていましたが、「貝塚」という所から出て、JRの鹿児島線と平行しつつ海沿いを走る路線だとはっきりと認識したのは、松本清張氏の名作「点と線」を読んだ時でした。
点と線は1957年頃に書かれた推理小説で、香椎浜で男女の心中風の遺体が発見された事に端を発する有名な物語です。
「東京駅の空白の4分間」や新幹線もなく航空機も一般化していなかった当時の鉄道の一端をうかがい知る事が出来る、鉄道趣味的にも興味深いものですが、私が特に印象に残ったのは、なんといっても作中の描写からJR(国鉄)の「香椎」の他に「西鉄香椎」という駅がある事を知った事。
当時、西鉄といえば「天神から出て大宰府や大牟田に行く電車」という認識だったもので予想外でした

また刑事が香椎浜の現場から福岡市内の警察署に戻るシーンで、貝塚で路面電車(福岡市内線)に乗り換える行程が描写されていて興味深く読んだものです。

そんな西鉄香椎駅も近年になって高架化され当時とは随分様子が変わってしまったそうですが、高架化された新線の随所に複線化用のスペースが用意されていたり、ホーム延伸が可能な構造を見ると地下鉄直通を意識しているのかな?と思えてなりません。


和白で行き違った355号。

横に非電化の単線路線が併走して、宮地岳線側は相対式ホームで屋根ありだけど跨線橋なし、隣は同じく相対式ホームだけど屋根なし。でも歩道橋タイプの跨線橋の駅が見えてくると、JR香椎線と乗り換えの和白駅です。

全線で20キロ程度の路線ですが、車両の種類も多く、私が乗った313系とこの写真の正面1枚窓タイプ、後で登場する600系。更には正面貫通路がある古い旧型車とバラエティ豊富でした。

JRとの乗り換えだと貝塚から2つ目の千早もJRと一体化した近代的な高架駅の構造の駅で乗り換えが可能ですが、なぜか和白はJR乗換と案内されるのに千早は案内なしです。
西鉄の公式サイトにも案内がなかったので乗り換え出来る事がよく分からず、行程を立てる際に難儀しました

さて西鉄新宮から先は廃止区間ですが、郊外とはいえマンションや住宅も多く「ええ?これで廃止」という感じですが、1キロぐらい西側をJR鹿児島線が併走していることや海沿いを走っていて競合している上に、JR化以降の鹿児島線の増発で乗客減になったのも廃止の一因だそうです。


ローカルムードのある津屋崎の駅舎です。

駅前には「電車延長記念」の碑がありましたが、これはかって一つ手前の宮地岳駅までだった路線が1951年に津屋崎まで延伸された事を記念したものだそうです。
それから56年で路線自体が廃止になってしまうというのは悲しいものです。
一部区間とはいえ廃止されるのは残念な事ですが、単なる不採算区間の切捨てという消極的理由ではなく、以前から計画のある地下鉄直通を実現し貝塚側の存続区間が更に発展する為の「残念ではあるものの、存続区間が生き残り、発展する為の仕方がない廃止」であって欲しいし、消極的な理由での廃止ではあってはならないと思います。


改札の上に掲示されている案内や時刻表
夜以外は1時間に4~5本と廃止が近いとはとても思えない本数です。

終電が22時45分(平日で)なのに、「駅係員の配置時間」が24時4分までと1時間20分も差がありますが、貝塚行の終電が出た後に3本到着する列車がある為のようです。
この3本でやってきた電車はここ津屋崎駅で一晩お休みして翌朝出発していくそうです。


帰りは宮地岳線の電車の中では割と新しめの600型です。
ぞろ目の666号車


津屋崎から9分ほどで3つ目の花見駅に到着です。
ここでバスに乗り換えるために下車するとします。

(写真上)花見駅のちいさい駅舎。
無人駅かと思いきゃ、案内によると「6時49分~10時30分・17時13分~21時4分」は駅係員がいるそうで、窓口で乗車券を発売していました。

住宅地の中にある行き違いの出来ない片側ホームの小さい駅でした。
ここから少し歩いて国道沿いのバス停に向かうわけですが、もし逆でバスから電車への乗り換えだったら、駅が何処にあるのか分からずに迷っちゃったかも?
と思うぐらいの、そこにある事を知らないと来れないかも?という感じの小さい駅です。

(次回へ続く)

コメント一覧

きよぴ
さざなみさん
側線といえば唐の原に保守車両が止まっていましたよ~
写真に撮ってあるのであとでミクコミュの方に提示します^^
配線図、車庫の配線が載ってるのがすごいです!
あとスプリングポイントがわかるのもいいですね。
シュミュてつのマップ作る時にも役立ちそう

灰原哀さん
花見は名前がいいですね~今はないのは残念です。

小田急の駅名キーホルダ何処の駅を買おうか迷ってますよ
やはり大塚愛甲石田かな^^
灰原 哀@花小金井
お花見駅って、なんかいい名前ね。

京成のお花茶屋みたい。
ノリ*゚ ー゚ノリ  
さざなみ
あらあら、私の未熟な配線略図を活用してくれたんですね~
ありがとうございます。
あれは夜間調査の産物なので、たぶん図には相当側線がたりなかったんじゃないかな?

松本先生は北九州ゆかりですよね。(って、どっちの松本先生だ?)
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