さて先日、ようやく9月の福井旅行の旅行記が書き終わって一段落。といったところ
福井の2つの地方私鉄(えちぜん鉄道は3セクですが)の片方の福井鉄道。
中心部は路面走行。郊外部は専用軌道の鉄道線。2006年までは中心部の路面区間にも直通で元静岡鉄道の300形など、高床で18m長の鉄道線車両が走っていたなど、非常に特徴的な路線です。
折角なので福井鉄道ベース(インスパイア?)な架空鉄道(空想鉄道)を考えてみるとします。
まず架空鉄道作りの大前提として、ダイヤをひいてシミュてつで再現すること。
ダイヤを引いて時刻表を作ったり、運用表を作るのが架空鉄道の醍醐味。「ダイヤがなければ意味がない」と思ってるので。シミュてつでマップを作って再現すれば、パソコンの画面上で実際の運行がイメージできます。
シミュてつベースなので、えちぜん鉄道(のようなもの)との直通運転はなしとします。直通区間も含めてマップを作るのは無理があるので・・。
シミュてつ上では、路面区間は最高速度40kmで閉塞長を50m程度の短い間隔として、2灯もしくは3灯式信号を設置すればそれらしくなるかな??と
ただ残念ながらシミュてつでは「20秒青で60秒赤」のような時間で変わる交通信号の設定が出来ないのが残念。交通信号のタイミングで微妙に遅れたり・・というのが再現できないです。
さて、架空鉄道を考える前に、ベースの福井鉄道の配線がわからないと・・・。ということでこの「図説日本の鉄道・中部ライン・全線全駅全配線・第5巻米原~加賀温泉」の本を買ってきました。
掲載路線としては、「北陸線(米原~加賀温泉)、湖西線(比叡山坂本~近江塩津)、小浜線(敦賀~小浜)、越美北線、えちぜん鉄道、福井鉄道」が掲載範囲
2010年発売の本なので、現在の形での福井鉄道・えちぜん鉄道直通が決定する前。何らかの形での直通運転構想は当時既にあったようで、「福井市内線路大改良計画」で複数案が紹介されています。
当時の案では「三国芦原線を路面電車形LRTとして福井鉄道と直通」が一応決定していて、三国芦原線で2007年に新設された、日華化学前・八ツ島駅は将来の低床ホーム化を見越した構造になっているようで。
掲載されている他の案を含めて見ると、現在の田原町~針塚鷲原間に低床ホームを併設して路面電車LRTタイプの車両で直通運転を行う。という方式は一番無難で安上がりなように見えますね。
旅行記の方で書きましたが、現状直通運転は日中のみ。ラッシュ時には朝の福大前西福井直通以外、全く直通列車がないのは残念?ゆくゆく直通時間帯も拡大されていくのでしょうか?
この本によると、訪問時ちょっと不思議な構造だった越前開発駅は、2010年当時は福井口~越前開発間も複線。越前開発駅は上下線の間に屋根が設置できないぐらいの激狭ホームがあったよう。北陸新幹線工事や高架化の関連で福井口~越前開発間も単線化されて現在の構造になったよう。
架空鉄道の基本設定
所在する土地など
福井鉄道の路線形態をベースとしていますが、所在する場所は福井に在らず。福井は夏は暑く冬は雪がたくさん降る気候ですが、私は寒いのが嫌いなのでもっと南国にあるような設定で
南国にある地方都市といった感じですね。
また当然ながらモリゾーキッコロと共生している設定で、モリゾー運転士がいたりとか
モリゾーと共生しているからには緑が多いはず。都市部の集積度が高い反面、郊外部は自然豊かで深い緑が広がっているような、理想的なコンパクトシティみたいな??都市形態になりそうですね。
日本的な街なんだけど何か違う??みたいな。
路線や配線
路線は福井鉄道と同じように中心都市側に市街地を抜ける路面区間+JR駅に接続する枝線で、郊外(鉄道線)区間は単線(一部複線)で小都市を結ぶ都市間連絡路線のような形態。
配線・駅配置などは福井鉄道をベースとしつつ改変します。
現実の福井よりも輸送量は2~3割多い設定として、高床車両も多めに活躍。郊外区間の主要駅は高床ホームと低床ホームが並存しているような設定で。
架空路線の車両
車両面としては、やはり高床車と路面電車タイプの低床車が並存している構成にしたいところ。
高床車は2009年~2011年に廃車になった名鉄6750系の中古車を購入(2両×3本ぐらい)という設定。6000系よりも車体デザインが今風なので
えちぜん鉄道の元119系車のように足回りは改装して現代のVVVF制御に換装といった設定で。
一見名鉄車は幅広だから路面区間は無理があるかな?と思いきや、6750系は2740mm幅。静岡鉄道A3000形(2742mm幅)とほぼ同じ寸法です(ただし長さは名鉄車の方が長め)
これ以前の旧型車両や路面電車タイプ車両の方がどうしようかな??またF1000形のような新型超低床車は導入するべきかどうか??車両面は色々考えることがありそうですね
事情通氏から聞いた話として、現実の福井鉄道の方では、私が訪問した2016年9月時点で既に元名古屋地下鉄車など高床車はメンテナンス上の理由で全て運用離脱。200形は動態保存予定だったものの致命的な不具合が発生して復帰をほぼ断念したとか・・。
また高床車がないとラッシュ輸送が裁けないということで、一説には新型車両で導入で在来車が余剰になる静岡鉄道車(1000形)を狙ってる?という噂もあるとか・・・
現在(2016年9月)の福井鉄道ダイヤ
架空鉄道のダイヤを考えるベースとして現在の福井鉄道のダイヤを時刻表から引いてみました。
行違い駅の着時刻や通過列車の通過時刻が推定なので、ダイヤを見ると一部行違いの交点が駅からずれてますが・・。まぁ大体のイメージはつかめるかと
oudia形式(2016年9月時点のダイヤ)
ダイヤを見ると運転本数としては朝ラッシュ時と日中であまり変わらないです。平日ダイヤで
越前武生発の6時代5本、7時代は5本、8時代3本、9時代4本
越前武生着は6時代1本、7時代2本、8時代4本、9時代3本
単線区間の行違いがあるのでラッシュ時でもあまり本数を増やせないのかもですね。また市役所前~福井駅間は30~40分間隔が開き日中よりもだいぶ本数が少ないです。
運用数としては、普通列車が上下ともに福井駅に入る日中の毎時4本運転時間帯が一番多そうな様子ですね。
また夕方以降は運転間隔も開き30~40分間隔に。終電は田原町発で22時52分発とダイヤ上は「夕夜ラッシュ」が存在しなさそうな設定です。
日中の本数を考えると夕夜の本数の少なさに驚きますが、2016年3月改正までは日中は普通列車毎時3本だったそう。日中は需要を喚起する為に頑張って毎時4本に増発したのかも?という感がします
架空鉄道の方も行違い駅間隔などは、これがベースになるのであまり大きくは変えられないかも。
日中は毎時4本として夕夜はもっと本数がある設定に。また都市部の集積度が高い=都市内の移動需要が多い。ということで、岐阜市内線のイメージで適宜路面区間の折返し運転を挿入するような形になるかなと。
ということで今回はこの辺りで・・。具体的にイメージがもっと固まったりシミュてつのマップ作りが進んだら、また「福井鉄道風架空鉄道」を紹介したいと思います。
2016/1112 21:15(JST)