口之津駅に到着する諫早行です。
なんと、朝に島鉄本社前→愛野で乗ったのと同じ車両の2551号車でした。
私が、愛野→加津佐→口之津で見学と回ってる間に、列車の方は愛野→諫早→加津佐→口之津と走って再会です
車内は空いていますが配線を調べて行きたいので一番前で前面展望を見ながら行くとします。
次の東大屋を過ぎて少し走りトンネルを抜けると海沿いにでます。
落石が多いのか落石防止柵のある崖下を徐行でゆっくり通過します。
道路を隔ててすぐ海という、前を見ながら乗っているのが惜しいぐらいの眺めの区間でした。
東大屋の次の有馬吉川の先でもまた海岸沿いを少し走って、口之津から十数分で原城に到着です。
ここでこの日3つ目の目的、原城址見学の為に310円を払って下車します。
さすがに310円ともなるとチクチクという感じが・・・
（写真上）
原城駅の駅名表です。
口之津駅や加津佐駅もそうでしたが、住所表記が町村合併（2006年3月31日）前の、「南高来郡南有馬町」で表示されています。今は南島原市内となっているそうです。
（写真下）
原城駅の駅舎です。口之津などと共通設計のようで、ほぼ同様の形態です。
愛野駅の「ロマンの街・愛しの吾妻」
口之津駅の「南蛮船来航の街」
原城駅の「史跡の町」
と、駅舎にキャッチフレーズ？のようなものを入れるのが島原鉄道流？
無人駅ですが駅舎の中に原城の史跡の案内図が用意されていました。
原城駅と隣の浦田観音駅の間の海側に城址が広がっています
とりあえず駅近くの「原城オアシスセンター」なるところに向かって見ることに。
駅から徒歩10分弱程度のところにある「原城オアシスセンター」
その名前から原城関係の展示館のようなところを想像したのですが、どちらかというと公民館のような感じで展示などはありませんでしたが、後で訪れた島原城の天守閣に「島原の乱」絡みの史料や遺物などを見ることが出来ました。
館内にある「原城観光協会」という事務室で道順などを教えてもらって城跡を目指します。
オアシスセンターから10分ほど歩いて、坂を上り小高い丘の上のようなところにある原城跡にに着きます。
当時の石垣の一部などが残されていて城跡であることが伺われるものの、大半は島原城の築城の為に流用されたそうで規模も小さく、案内看板がなかったら道路の擁壁と勘違いして「ここだと」確信をもてなかったかも？という感じです。
原城は歴史の教科書にも登場する有名な、江戸時代初期（1638年）の島原の乱の舞台となった地です。
実はここを訪れる数週間前ぐらいに、NHKの「その時歴史が動いた」という番組で、「島原の乱」を取り上げていて、反乱軍（キリシタン軍）側がスペインからの援軍を待ち望みながら原城に立て籠った話などを紹介していましたが、その時はさほど興味を感じず断片的に一部分だけしか見なかったのは悔やまれます。
原城跡からの島原湾の眺めです。
幕府軍はオランダ船を使い海からの砲撃を試みたものの、断崖に位置する原城の立地ゆえに目立った成果は挙げられなかった旨の記述が島原城の展示解説にありました。
とはいえ、前出のTV番組によると「スペインからの援軍が来ると信じて」いただけに、味方だと思っていた南蛮船から攻撃を受けたという事で精神的ダメージは大きかったそうです。
本丸跡の広場です。海に向けて立つ十字架が印象深いです。
静かな場所でしたが、4月中旬には「原城一揆祭り」。というお祭りが開催され賑うとか。
この時の私の他の訪問者は、駅に戻る途中で車で来たと思ぼしき中年グループの観光客にすれ違っただけでした。
絶世の美男子だったとも言い伝えられる中心人物「天草四郎像」
（上の写真の反対側に位置）
乱の終盤近く、幕府軍の攻撃が天草四郎に当り負傷した事で、神に守られていて絶対に安全だと信じていたのが打ち崩され士気が低下し敗北に繋がったそうです。
（前出TV番組から）
さてもう少しゆっくり散策していきたいところですが、ここまで来るまでに時間をかけすぎてしまったお陰で残り時間も少なく、北東側にある大手門跡や二の丸跡の見学は諦めて駅に戻る事にしました。
乗車予定の14時16分発の列車を逃すと4つ目の予定である島原城見学を諦めないといけなくなるので必死です
島原まで列車に平行するバスに乗る手もありますがそれだと原城～島原間の島原鉄道乗車を諦めないといけなくなるという、どうしても乗り遅れられない状態なので走って駅に戻ったのですが、焦ったお陰で途中で曲がる道を間違えてしまい遠回りする羽目に。
ヤバヤバでしたが、なんとか5分前ぐらいに駅に戻ってこれました。
（次回に続く）
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西日本新聞 4/16
合戦行列練り歩く 原城一揆まつり 観光客でにぎわう 南島原市
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/nagasaki/minami/20070416/20070416_001.shtml
07/4/26UP
