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12年5月・シンガポールと香港の旅(その16・HDB Gallery )

前回から続く

さてHDB Galleryを見学する為にバスでToapayohにやってきました。



バスターミナルから直結しているショッピングモール
こういうショッピングモールを回るのも好きな私には、なかなかいいところに来た感が。
郊外の方が中心部よりも安そうな気もするし

まぁしかし、とりあえずは先に目的のHDB Galleryに向うことに。
HDBCOREという表示があったので「これかな?」と行ってみると・・・



こういう感じの銀行か何かのような雰囲気の場所に出ます。
番号札を取って自分の順番になったら相談カウンターに進むような仕組みに。
どうもここはHDB住宅の購入相談のようなことをするような場所のよう。

見ていて気になったのが、相談カウンターの女性係員でイスラム女性が着用するチャドルを着ていた人が。
マレー系住民にはイスラム教徒が多く・・というのはともかく、恐らくこういう仕事は日本で言えば公務員に近いものだと思うので服飾規定が結構厳しいんじゃないかと思いますが、チャドル着用の勤務が許される。
というのは他民族国家ならではなのカナ?と・・。


さて、一体ギャラリーは何処に・・・と探してみるものの見当たらない。
先ほどのショッピングモールの方にあるのカナ?と思い戻ってみたものの分からない。

探している途中で書店を見かけたので入ってみることに。



書店でようやくバス路線地図を発見
「Shingapore public transport Guide 2012」 という薄い本です。
B5サイズよりやや大きいぐらいで値段は6SGドル(約400円)
類似の本は他にもありましたがこれが見やすそうだったので・・・。

交通費とB級グルメを除いたシンガポールの物価は日本より1割ぐらい安いかな程度ですが、
こういう本は公共的な性格があるからなのか、発行部数が多い??のか意外に安いですね。
日本だったら1000円で買えるかどうか。

A4サイズでずっしりな地図帳も気になりますが、1日持ち歩くのが大変そうなので買わなかったです
今思えば買っておけば良かったかも。



昨日のLRTエリアのページ
ようやくバス路線地図帳が入手出来たのでとりあえず安心
バス停に経由系統が表示されています。

昨日のチョアチューカンのLRTは開業当初バス路線を整理してLRTに移行させたので不評が。という話ですが、
これを見る限りLRTの路線周辺もそれなりにバス路線があるような・・・もっとも開業前が分からないですし、
路線が何処に繋がっているかも良く分からないので、これだけではなんともいえないですが・・・。


今思えば折角書店に行ったので、ケアベアの絵本とか探せばあったかも??
小中学生向けの英語のテキストとかも探してみればよかったですね。
シンガポールは多民族・多言語社会のようなので、家(中国語やマレー語)と外(英語)で話す言葉が違う。ような社会なのかな・・と推測するので、英語を勉強して覚える私達には意外にとっつき易いんじゃないかと・・・。

なかなかその時は思いつかないものですね。



広場のようなところで洋服を売る催事のような事をやっていたので寄ってみることに。



ここで見つけた15SGドル(約980円)のワンピースを買いました。
迷ってたらおっちゃんの店員に「君はこれgoodだよ」みたいに勧められました

「本日最終日」のようなPOPが出てたけど交渉すれば安くしてもらえたカナ?
2つとか3つ買えば可能性があるのかも??


そうこうしていても、肝心のHDBギャラリーが見つからないので、
先ほどのHDB COREのところ(2枚目の写真を撮った辺り)で案内係の人に聞いてみることに・・・
係の人に聞くと書くのは簡単ですが、英語で聞いて英語で教えてもらうわけで出来れば聞かないで何とか・・と躊躇してしまうものです。
ともかく印刷した資料を見せつつ「Excuse me~Where is HDB Gallery??」のように聞いたら
「真っ直ぐ行ってターンライトでエスカレータでダウンステア」のような感じで教えてもらえてたので一安心な。

教えられた方に歩いていくと・・・



こういった住宅模型をいくつも展示している場所が・・・これを見ているだけで結構面白いですが、気になるのが駐車場棟を併設しているのがいくつもあること。
シンガポールはマイカーの取得やガソリンなどに高額な税金をかけていて普及を規制している。というのは有名ですが、街中を見ていても思ったよりも乗用車が走っていたり、立体駐車場のようなものがある感がします。
統計資料を見たわけではないですが、香港よりも乗用車が多いような感が・・。

これは手前にLRT駅がありますが、他の模型にもMRT駅やバス停が一緒に作りこんであります。
やはり住宅と公共交通アクセスをセットで考えているということの1つの現われなのか?



さてようやく目的のHDB Galleryを発見
HDBというのは人口500万人のシンガポール国民の9割が住んでいるという、いわゆる公団住宅のようなもの。



現代(1990年代)・1960~70年代・1960年代以前のリビングルームの変遷を再現した展示。



1957年時点では人口145万人。8%が公共住宅に居住。

狭い島国な都市国家で500万人の人口を抱えるシンガポールで高層の集合住宅が主体になるのは当然といえば当然の事ですが、これは自然発生的になったのではなく、国策と深く結びついているようです。

私が持っている「ワールドカルチャーガイド5 シンガポール」という本(注)、では
シンガポールの公共住宅政策の成り立ちについて以下のように記しています。


1965年の建国後、シンガポール政府が真っ先に打ち出したのは、国民全員に住宅を供給する「公団住宅供給政策」である。(中略)
当時郊外は開発されておらず、国民は市内中心部にひしめき住んでいた。住宅事情や生活環境は悪く、それをなんとか改善してやらねばならなかった。
また当時、各民族はそれぞれよりかたまって住んでおり、民族間の交流がなかった。こうした状況だと、なにかのきっかけで民族紛争が起こる危険性がある。それだけは、なんとしても避けたかったのだ。



郊外部の漁村・農村の住民も含めて、各民族をシャッフルしてHDB住宅に政策的に移住させていったのは、社会主義国らしさ。と表現している資料もまたありますが、日本のように住宅開発、街づくり、交通機関の確保・整備がそれぞれバラバラに行われたことで、一定の人口があるのにも関わらず買物に不自由したり公共交通機関の運行もままならないような地域の問題が課題となっているのとは対象的にも感じます。

このHDB住宅はシンガポール国民であれば日本の相場に較べてかなり割安に購入することが出来るそうで、
「シンガポール人は働いていれば住居には困らない」
「外国人労働を規制することでシンガポール人は職にあぶれづらくなっている」
という話を他所で聞きましたが、日本に較べるとなんとも羨ましい感がありますね。


まずは円形のシアターでイメージ映像のようなものを見てから、その先のメイン展示すすむ仕組み。



MRT・LRTネットワーク・高速道路と住宅地区のアクセス



人口密度の分布
意外に住宅地区のエリアが少ないような


Punggol地区のニュータウン開発が「Punggol 21+」と称して21世紀のニュータウン開発として、域内に運河を作り水辺の好環境での生活から高齢化社会への対応、LRT・MRTアクセスなどなんとも良さそうなことが一押しされていました。



屋内バイオラングのようなものが・・・
屋上緑化やソーラー発電など自然エネルギー活用に関しての展示も


私としては高層住宅の設計や内部の間取りといったことに興味があったのですが、残念ながらここではそういう部分には触れられておらず、もっとアウトライン的な住宅地区の街づくりに関するような展示がメインだった印象です。

以前、千葉県のユーカリが丘に巨大ジオラマを見に行った時に「ユーカリが丘街ギャラリー」というところを見学したのを思い出したような・・・。


シンガポールの公共ギャラリーとしては他に「NEWaterビジター・センター」という下水の中水化に関する展示館があり都市国家での水資源の確保という問題はとても興味深いですが、こちらは残念ながら展示リニューアルのために休館中の為に訪問は不可。

シンガポールという都市国家の成り立ちそれを維持するシステムを知る。という面では公共ギャラリーは興味深いですが、イメージ映像の放映などもあるとはいえ、基本的に展示解説は英語。なので英語が良く分からない私には理解が難しいのは残念です。

いわゆる日本人向け現地発着ツアーで観光名所+この手の公共ギャラリーを訪問するツアーがあれば良いのですが・・・。残念ながら検索してみたもの発見できませんでした。



さて見学が終わって昼時なので、ここで昼食にすることに。
「Gourmet Paradise」という名前のフードコートがあったので入ってみると・・・
昨夜の庶民的なフードコートとは異なり日本のショッピングモールなどにあるような綺麗な雰囲気の屋内フードコートを規模を大きくしたようなところ。
中華風をはじめ色々なお店が出ていて選り取りみどり・・・といいたいところですが、昼時(13時過ぎ)で大混雑。
注文するのにも空席を探すのにも大変な状態。
トアパヨは住宅街の中心という印象ですが、どうもオフィスビルがあるようで、昼休み風の人が沢山。、

自分の店専用の席がある特別な感じのスパゲティーのお店を発見して結構空いている様子。
ランチ割引のようなものをやっていたのでここに決めることに。

整理番号が表示されたレシートを受け取って、席で表示機に番号が出るのを待つ。
という分かりやすいシステムなので安心ですね。



飲み物とあわせて8SGドルぐらい
味の方は・・・パスタというかスパゲティだと思って食べない方が多分良さそう。

量も少ないしもう1つのランチメニューのポークチョップのようなものの方が良かったカナ?

食べ終わってついつい自分で食器を片付けようとしてしまいますが、
そもそも返却口のようなものがない
トレーを手に持ったままちょっとやっちまった状態に・・・


次回に続く

HDB Gallery
http://www.singaporeedu.gov.sg/jp/htm/cor/cor04e.htm

(注)「ワールドカルチャーガイド5 シンガポール ガーデンシティで新発見」
1999年発行 株式会社トラベルジャーナル 葭原麻衣・篠崎弘著

2012/6/16 8:00(JST)
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