がんばれ!邑久高野球部

野球が大好きな父ちゃんのひとりごと

百十の瞳

2011-12-24 22:00:32 | テレビ
毎年、東京都杉並区にある「普門館」で開催される「全日本吹奏楽コンクール全国大会」

チャンネルを選んだその瞬間、指揮者を凝視する覚悟を決めた110の瞳が、僕の中に飛び込んでくる。


番組の中では、大阪のとある高校の練習風景が取り上げられていて、出場選手の選考方法が紹介されていた。

その選考方法が実にシンプルで、なおかつ、何一つ恣意的な要素が入る余地がないことに対し、指導者の素晴らしさを魅せていただいた。

その選考方法とは・・・


学年に関係なく、同じ楽器(パート)を担当する複数の者に曲を演奏させる。
選ぶのは部員だ。

ただ、誰が演奏しているのかが見えると、音だけでは選べない。

今までお世話になった先輩に対しては、少なからず今までの感謝の気持ちや、音を離れた他の気持ちでの評価が入り交じってくる。

だから、顧問の先生は音だけで評価させるために、評価する部員を後ろに向かせて、紡ぎ出す音だけで評価させた。


3人の中で2人が大会に出場出来るパートだったが、結果として2年生二人が受かり、これまでの歴史を担った3年生が落選した。

その結果を受け、受かった2年生は複雑な表情を浮かべていて、3年生に対し申し訳なさそうにうつむく。


その気持ちを察した3年生は、すかさず審査員(部員)に聞き返す。

「今の僕の音の中で悪かった点はどこだったでしょうか?」

3年生が演奏した音だけに対する意見が、次々と寄せられていた。


それに対し、3年生は

「2年生があれだけの音を出すとは・・・、自分の練習不足でした。
僕も人に認めてもらえる音を出せるようにもっと頑張ります。」

「だから、俺の分までやってきてくれ


緊張感あふれる、すごいやりとりだったが、
お互いのチーム愛が眩しかった。


結果として、金賞を受賞されていました。


他人がどう感じるか、大切な視点だと思います。
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岡山の高校では岡山学芸館高校が金賞を受賞していました。
素晴らしい快挙です。



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