内部の補強が終わり漏水も完全に止まりました。
次はいよいよ外部の補強と補修です。
特に外部の天井部は太陽光線中の紫外線や熱・風雨で劣化してFRPの補強母材であるガラス繊維が露出・流出しています。
FRPの板厚が薄くなり、天井部はベコベコで点検等で上に乗ると踏み抜きそうになります。
1リットルの牛乳パックの上の部分を切り取り、水を入れて上から見ると四角い牛乳パックが丸くなろうとする様子が見られます。
貯水タンクも同様で四角い水槽に水を入れると、その水頭圧(ヘッド圧)で丸くなろうとする応力がかかります。
天井部はこの応力を支える役目を果たしており、その強度が落ちれば天井が裂けて最終的にはタンクが破壊すると言う事態になります。
強度が低下した天井部には外部天井部FRP樹脂ライニング工事を施します。
まず天井部にプライマー(接着剤)を塗布します。
次にガラスマットを置きルーラーでポリエステル樹脂を含浸(ガンシン)させて行きます。
この作業を2回繰り返し、ガラスマット2枚積層のFRP樹脂層を作ります。
ガラスマットの積層の間にはどうしてもエアー(気泡)が溜まるので脱泡ローラーで丁寧に空気を抜き接着して行きます。
外部天井部FRP樹脂ライニング工事完了後です。
天井部に新たに2mm厚程度のFRP層が出来上がり大幅に強度がアップしました。
上に乗ってもビクともしません。
内部は底・側面とも内部からFRP樹脂ライニングが施してあるので、これで貯水タンクの6面共に補強されたことになります。
強度も大幅にアップして新品よりも強くなっています。
あと貯水タンクの付帯部品を取付または交換します。
貯水タンクには必ず通気管が必要です。
通気管の役割は水槽内の水位の上下に伴う空気の流入出のためにあります。
丈夫な傘で雨が水槽に入らないように、また開口部には細かい網が付いていて、ゴミや虫が入らないようになっています。
当初この工業用タンクには通気管が付いていませんでした。
しかし万一この水槽内部に大きな負圧がかかる場面があればと考えると通気管は必要です。
地震によって水槽が左右上下に揺れた時、水面が大きく揺れスロッシング現象(液面揺動)が起き、水槽が破壊されます。
このスロッシング現象に対しても通気管の設置は有効です。
マンホールのパッキンも劣化していましたのでPTSマンホールパッキンに交換いたしました。
これも劣化したままだと水槽外部からの異物が浸入する恐れがあるので交換が必要でした。
水槽内へ水が流入して定水位で止まるようにするボールタップも交換します。
当初付いていたのは単式のボールタップ(写真の上)で少し水位が減っただけで水が入る構造です。
これだと水面が若干揺れただけで水が入ったり止まったりして配管への負担も大きくなります。
今回は複式の水位差式のボールタップに交換しました。
ある一定の量が減らないと水が流入しないので水面の揺れにも影響されず、動作回数も減るので配管にも負担がかかりません。
取替したところです。
これで工業用タンクの付帯部品の取付・交換も終わりました。
これで強度的にも機能的にもまったく新しいタンクに生まれ変わりました。
いよいよ最終仕上げになりますが・・・次回パート4に続きます。
次はいよいよ外部の補強と補修です。
特に外部の天井部は太陽光線中の紫外線や熱・風雨で劣化してFRPの補強母材であるガラス繊維が露出・流出しています。
FRPの板厚が薄くなり、天井部はベコベコで点検等で上に乗ると踏み抜きそうになります。
1リットルの牛乳パックの上の部分を切り取り、水を入れて上から見ると四角い牛乳パックが丸くなろうとする様子が見られます。
貯水タンクも同様で四角い水槽に水を入れると、その水頭圧(ヘッド圧)で丸くなろうとする応力がかかります。
天井部はこの応力を支える役目を果たしており、その強度が落ちれば天井が裂けて最終的にはタンクが破壊すると言う事態になります。
強度が低下した天井部には外部天井部FRP樹脂ライニング工事を施します。
まず天井部にプライマー(接着剤)を塗布します。
次にガラスマットを置きルーラーでポリエステル樹脂を含浸(ガンシン)させて行きます。
この作業を2回繰り返し、ガラスマット2枚積層のFRP樹脂層を作ります。
ガラスマットの積層の間にはどうしてもエアー(気泡)が溜まるので脱泡ローラーで丁寧に空気を抜き接着して行きます。
外部天井部FRP樹脂ライニング工事完了後です。
天井部に新たに2mm厚程度のFRP層が出来上がり大幅に強度がアップしました。
上に乗ってもビクともしません。
内部は底・側面とも内部からFRP樹脂ライニングが施してあるので、これで貯水タンクの6面共に補強されたことになります。
強度も大幅にアップして新品よりも強くなっています。
あと貯水タンクの付帯部品を取付または交換します。
貯水タンクには必ず通気管が必要です。
通気管の役割は水槽内の水位の上下に伴う空気の流入出のためにあります。
丈夫な傘で雨が水槽に入らないように、また開口部には細かい網が付いていて、ゴミや虫が入らないようになっています。
当初この工業用タンクには通気管が付いていませんでした。
しかし万一この水槽内部に大きな負圧がかかる場面があればと考えると通気管は必要です。
地震によって水槽が左右上下に揺れた時、水面が大きく揺れスロッシング現象(液面揺動)が起き、水槽が破壊されます。
このスロッシング現象に対しても通気管の設置は有効です。
マンホールのパッキンも劣化していましたのでPTSマンホールパッキンに交換いたしました。
これも劣化したままだと水槽外部からの異物が浸入する恐れがあるので交換が必要でした。
水槽内へ水が流入して定水位で止まるようにするボールタップも交換します。
当初付いていたのは単式のボールタップ(写真の上)で少し水位が減っただけで水が入る構造です。
これだと水面が若干揺れただけで水が入ったり止まったりして配管への負担も大きくなります。
今回は複式の水位差式のボールタップに交換しました。
ある一定の量が減らないと水が流入しないので水面の揺れにも影響されず、動作回数も減るので配管にも負担がかかりません。
取替したところです。
これで工業用タンクの付帯部品の取付・交換も終わりました。
これで強度的にも機能的にもまったく新しいタンクに生まれ変わりました。
いよいよ最終仕上げになりますが・・・次回パート4に続きます。