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pot-pourri ―ポプリ―

雑多なものの寄せ集め
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ガルマよ…(;_;)

2007年12月04日 | THE ORIGIN
第4巻ガルマ編・後。
ですが前半はテレビ版の『再会、母よ…』でアムロがメイン。
後半は『ガルマ散る』で文字通りガルマがメインとなっています。

表紙はガルマ。
背景はガウ空母とドップとマゼラアタック。
中表紙もガルマ。
まさにホワイトベースに特攻をかける直前です。舵を握って叫んでいます。
彼の決死の表情がイイ!
表紙裏のちょこっとイラストと安彦さん直筆のメッセージは都内某所にあるというガルマのお墓について。
『開戦編』読む前だったら、たとえ前を通りかかったとしても素通りしてしまったであろうガルマのお墓、『開戦編』読後の今は、線香とお花をお供えしてお参りしたかも。
それほど『開戦編』の影響は大きい・・・おっと、今は『ガルマ編』の感想でした。

そう。
今巻は事前に第11巻『開戦編・前』を読んでいるのといないのとではガルマに対する思い入れが断然違うと思います。
ガルマ様ぁー!o(≧∇≦o)(o≧∇≦)oと、まではいかないまでも、それまでアニメ版も含めてガルマに対してあんまり関心なかったのが、見事なまでに安彦プロパガンダ?にやられました!
そんな訳で、今回ガルマにヨイショ気味なのです。
※ちなみに、先週アップした『ガルマ編・前』をあーだこーだ書いてた時は『開戦編』未読

シャアはガルマをまんまと謀殺しました。
この絶妙なタイミングを利用して。
彼は、士官学校時代からヒタヒタとこのようなチャンスを待っていた。のですよね。
コツコツと偽りの信頼を築き上げて。
・・・恐ろしや。
この時のシャアの様子が、殺気立っていたという感じでもなく、なんでもない、当り前の、フツーの様子ってとこが更に末恐ろしい。

ガルマも自分に対するシャアの皮肉(ヨイショ的な)発言程度には気が付いていた?
でも、お坊ちゃん気質で受け流していたよね。
そんなだから、シャアの陰謀など露知らず、彼のことを信頼していて。
それこそこちらが可哀想に思ってしまう程に信頼しきっていて。
・・・ガルマ、数年来に渡り、100%騙され続けていました。
決して彼がダメダメだったとは思っておらず。
行き着くところは、恐るべしシャア・アズナブル。
です。
もっともガルマもイセリナの為に功をあせっていたところもありましたが。

シャアの「女性のために功をあせるのはよくない」の台詞。
イセリナとキシリアの2人を絡めてますね。
なるほど!

あとアニメ版ではシャアの「そうだ 不幸だ」から「君はいい友人だったが、君の父上が・・・」へ続いていますが。
漫画版では「罪深いデギン・ソド・ザビ・・・」と補足されていて。ナイス!と思いました。

特攻をかけるあたりのガルマの表情は絶品です。
ガルマなのに漢を感じました。
「謀ったなシャア」で、士官学校で出会ってから今までの信頼関係がすべて嘘だと分かった瞬間だったのだと解釈しています。
嗚呼。

死に際が最も美しかったガルマ。
ジオン公国に栄光あらんことを。
合掌。

ところで、かなり危なかったと思われるのがホワイトベースとモビルスーツ隊です。
突っ込んでくるガウをかわして緊急上昇しましたが、かなりすれすれでしたね。
キャノンとタンクらも爆風に巻き込まれたはず。
本当に無事だったの?
ガンダムのアムロに至っては、ガウが現れてはいきなり反転、そして爆発炎上と・・・状況がよく理解できなかったのではないでしょうか(^_^;)

ここで個人的に注目したいのはミライ。
ホワイトベースの車庫入れはさすが!
あとガウ特攻を目前にして、最後まで操舵手魂を見せたとことか。
カッコよかったよヽ(≧∀≦)ノ ミライさぁーん!
カイの「オバサン」発言にキレるとことは笑いました(^^;
年齢設定は確かに高そう。

ブライトの「助かったのか…ふぅ~」(ちょっとニュアンス違う?)は、なかったですね。
彼の状況判断もよかったですよ。
内線で「艦橋降下」の指示を出すトコ。ちょっと可愛かった(*^_^*)

ない。といえば、リュウの「これで当たらなければ『おめでとう』って・・・」がなかったですね。
これはちょっと残念。

あとに残されたイセリナは・・・。
「ジオンを捨てる」とまで言ってくれたガルマを失い、お父上もあんなになってしまい、彼女は相当悲観に暮れることと思われます。
可哀想ですが、お母様がいらっしゃるようなのでその辺は少し安心かなと。
イセリナはジオンに情報を流していた側なので、身の安全は確保されるでしょう。
ORIGINイセリナは仇討ちする程の気概はなさそうです。
テレビアニメ版では、父のデスクを両手の拳で叩きつけるアクションがあったように思うのですが、記憶違いかナ。
どちらにしても、ガルマ様の仇討仕掛けちゃうくらいだから、テレビ版のイセリナはかなりたくましいです。

ガルマの死を知り、杖をとり落とすほどのデギン公王の驚愕そして落胆ぶりは、第11巻読後だと、更に納得いきます。

開戦編とあわせて読むと更に面白く、感慨深い『ガルマ編・後』でした。

☆☆☆☆☆

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