シラオラケットカワセミ(Tanysiptera sylvia) Buff-breasted Paradise-Kingfisher
オーストラリア北東部の熱帯雨林。
朝から容赦なく日差しが照りつけ、日向でなくても気だるくなるほどに暑い。
辺りには、アカショウビンの声をトロピカルな感じで不発にしたような鳴き声が響く。
鬱蒼とした森の中を歩くと、林床にはバスケットボール大ほどの丸いアリ塚がいくつもある。
すると、目の前をスーッと白い線が横切った。それは木の低い位置にとまり、こちらを向く。
シラオラケットカワセミ!!!
その姿は、暗い森の中で一際目立つ。
ずっと遭いたかった!夢にまで見た天使のような鳥が、目の前にいた。
雨季も終わりに近づき、繁殖期をほぼ終えた彼らは、もうすぐパプアニューギニアへの渡りの時期を迎える。
さっき見た林床のアリ塚はシラオラケットカワセミの営巣場所となるのだ。シラオがアリ塚に入る様子を何度か見た。
木の低い位置にとまっては地表をみつめ、何度も地面に降りて虫を食べていた。海を渡るための体力補給に忙しい様子。
3月上旬に、友人とオーストラリアに行ってきました。
全て自分で計画した旅だからこそ最高の思い出となるもの。
この旅で見たもの、感じたもの、絶対に一生忘れない!
【2010/03/05/Cairns,Australia】