
検索ワード: いびき or 鼾 or イビキ
「いびき」が、こんなにも多種多様とは!
釈は、女嫌いというか、身内に厳しいというか、まぁ理不尽
ヒットした短歌: 29件
いぎたなき豚のいびきのともすれば霊妙音に歌ふなりけり : 北原白秋 『雲母集』, 0000, 1915
家のうち/昼さへ暗し。/寝むさぼる姉のいびきに/怒らじとする : 釈迢空 『春のことぶれ』, 1925-1929, 1930
一つ部屋に夜ふけていねし安らかさ君のいびきを折々ききて : 斎藤茂吉 『小園』, 1945, 1949
女客一夜いびきの囂音をあげてぞゆきぬこともなきげに : 太田水穂 『老蘇の森』, 1952, 1955
わびしき泥豚の鼾しんしんと朱の鶏頭を根から揺るも : 北原白秋 『大正2年12月1日「白樺」4巻12号』, 1913, [1913]
長安の市の酒屋に桃咲きて李白が鼾日斜なり : 正岡子規 『竹乃里歌』, 1898, [1904]
大きなる白の泥豚照りかがやき鼾とどろに地面を揺る : 北原白秋 『雲母集』, 0000, 1915
泥豚のあはれな鼾日もすがら雁来紅をゆすりてあるも : 北原白秋 『雲母集』, 0000, 1915
宵ふけて隣室に鼾する兵のこもごもの寢ごとあはれなるかも : 中村憲吉 『しがらみ』, 1921, 1924
ほの鼾く隣け近みさよふかく蚊帳を垂れつつすべながり寝る : 釈迢空 『短歌拾遺』, 1916, [1916]
寒山も豐干も虎も眠りけり四つの鼾に松葉散る山 : 正岡子規 『竹乃里歌』, 1898, [1904]
軒ごもりに秋の地虫の声ならで、つたはり来るは、人鼾くらし : 釈迢空 『海やまのあひだ』, 1922, 1925
現身の吾もこよひはれのしくて君の鼾のそばにいねたむ : 斎藤茂吉 『連山』, 1930, 1950

みんな伸び伸びと作っているので傑作も多い。
いびきで霊妙音に歌う豚、ごろごろしてばかりの姉、女客、李白、兵隊、寒山、豐干、虎、こんなにもいびきをかいている💤

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