キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

最近思うこと

2006年02月09日 04時10分58秒 | Weblog
キムです。
ようやく旅行日記のUpが終わりほっとしてます。文章自体は頑張って毎晩書いては居たんですが、写真の整理が間に合わなかった為にちょっとタイムラグ有りの更新でした。一般的にあまり知られていない場所の旅行だったからか、写真が多かったからかは分かりませんが、毎日アクセスしてくれている方が多かったみたいで、ありがたい話です。風邪大丈夫~?とか、いつ仕事してるの~?とか可愛い子には出会えた~?等等暖かい?お言葉を頂いたりもしました。改めてInternetの威力を感じた旅でもありました。時間も距離も超えて情報を発信・共有することが可能なこの技術は明らかに大きく世界を変えてしまってように思います。人類有史以来このような情報伝達可能な世界ってのはありえませんでしたからね。いかに情報を得、取捨選択しながら活用していくか?ってことが非常に大きなテーマに成り得るし、ビジネスにもつながるように思います。

最近良く思うんだけど、飛行機や電話(携帯)、Internetといった新しいテクノロジーが発生すると、それまでの絶対時間というものが大きく変わってくるように思う。上手く文章で現せなくてもどかしいけど。例えば、飛行機がまだ生まれていなかった時代であれば、日本から中国に来る為には船に乗る必要が有り、物理的になんらかの物体が両者の間を移動するためには数日間の時間が必要であった。これが飛行機が生まれたことによって、必要な時間は数時間に収まることになり、その差分である(数日-数時間)分は日本と中国の概念としての空間距離が縮まったと言えなくも無い。もうちょっと簡単に言えば、川の両岸に知り合いが住んでいたとする。直線距離にすれば200M程の川幅でわあるが、流れが速く橋も近くには存在せず、舟も持っていない。とすれば、川岸の人間にとってみると、川向こうの人間よりも同じ岸側だけど1km離れた所に住んでいる人間の方がより身近に感じるって事だ。つまりは、精神的距離と物理距離の差ってことで、簡単な言葉で現すならば「身近感」って言葉がぴったりかもしれない。尚且つ、携帯やInternetの発展によって、精神的な身近感は実際の物理距離に比べてより一層少なくなっているように思う。ましてや、今どき携帯電話は世界中どこでもつながるもんだから、どこで誰が何していようと相手のことを思った瞬間にその相手と連絡が取れるような世の中になっている。手紙を飛脚が届けていた時代とは数日から場合によっては数ヶ月、数年単位で精神的距離感覚は異なっているだろう。

最近昔の友人と連絡を取る機会があったんで、この日記の存在を告げたんだよね。そしてら律儀にも頻繁にこの日記を覗いているらしく、感想やらなにやらメールを貰ったりしていて、大いに精神的空間距離が縮まっているように思う。それまでは年に1回年賀状でやり取りするくらいだったのにね。不思議なもんです。

こうして世界中がどんどん身近になり、中国に居る俺が日本で何が起きているかを即座に知ったり、日本に居る友人達が、その日俺が中国で何をしているかを知っている世の中になると、逆に連携手段を持たない人の精神的空間距離はどんどん拡がって行ってしまうんだろうな~。たった一駅しか離れていない場所に住んでいても、メールも無い、携帯も無いってなると凄く遠い存在になってしまいかねないよね?それともう一つ。こんだけ便利な世の中になってくると、歴史上に起きたようなドラマがどんどん起こりづらくなっているんじゃないか?って不安がある。多くの歴史的ドラマっていうのは、発生した時点とその発生を知るタイミングが大きくずれているために、誤情報や推測に基づいて行動した結果発生しているものが多い。誰でもわかるような例が思いつかないけど・・思いついたら追加でアップします。いずれにせよ、究極的には何処でもドアくらい何処にもでも素早く移動が出来、世界中どんな場所でも携帯電話がバリⅢで電波が届くような世の中になったとしたら、これまた今とは大分ライフスタイルが変わりそうで楽しそうだけど大変そうだよね。何処でもドアとは言わないまでも、上海-東京間が15分くらいで移動できる列車ができたりしたら面白いだろうな~。昔は飛行機で3時間も移動に掛かってたんだぜ~みたいなね。ライト兄弟が最初に飛行機で飛んだのが1903年だし、日本で最初に携帯サービスが始まったのが1987年だからね。100年後くらいにはそんな世の中になっているかもしれないね。

ところで、年明けから楽しみにしていた友人達のブログがあいついで閉鎖しちゃってるのよね。上海に居ながら日本の友人達や海外の友人が何をしているのか把握するのに非常に貴重だったのに、かなり残念。不特定多数向けのPushu情報が無いって事は、相手の状況を確認する為にPull型で情報を取りに行くか、個別Push型の情報を待つしかないんだけど、これはそう頻繁ではないので、なんとなく身近感が損なわれてしまっている様な今日この頃です。再開されるのを楽しみにしております。

そうだ、一つ全然関係ないけど、今日テレビを見ていたら知っている人が記者会見していたのでびっくり。この方、昔の会社の先輩で、アフロの直属の上司でもあった人。なにやら例のライブドア関連の会社の社長に納まっていたらしく、今日の会見では資本提携の見直しについて発表してました。本当に久しぶりでしたが、変わらず元気そうな姿に安心しました。そんなこんなでライブドア事件もちょっと身近に感じちゃうってことで、お後よろしく、今日はまとまらない感じでここまで。

キム