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キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

出発前

2006年04月29日 03時50分17秒 | Weblog

キムです。

いや~、いよいよ待ちに待ったGWですね。
今年のGWは温めに温めてきたチベット訪問です。
うん、ここは絶対に訪れなければ成らない場所ですよね。
旅程としては、こんな感じです。ほぼ10日程かけて、成都、拉薩、桂林を中心に旅してくる予定です。

29日 上海→成都(午前の一番早い便)午後成都観光   成都泊
30日 成都→拉薩(午前の一番早い便)午後拉薩市内観光 拉薩泊 
01日 拉薩 市内観光(布達拉宮、セラ寺)拉薩泊
02日 拉薩 ダナン観光  拉薩泊
03日 拉薩 ナムツォ見学 拉薩泊
04日 拉薩→成都 成都→桂林 桂林泊
05日 漓江下り 陽朔泊
06日 桂林観光 桂林泊
07日 桂林→上海

今回も一応PCはもって行く予定ですので、可能であればDailyでUpしていきたいと思います。お楽しみに。

キム


耳ロウソク 

2006年04月26日 01時15分16秒 | Weblog

キムです。

実は日本に来ております。
帰国間近な為、来期へのスムーズなスタートの為に社内でいろいろと調整(人事とか体制とかね)をしなければならない為です。ただ、こっちも中国では一営業として期末オペレーションをやっている都合上、なかなか現業も忙しくててんてこ舞な感じです。帰任って仕事だけでも、引継ぎだの、新職種の対応だのなんだのいろいろと大変なんだけど、もっと大変なのは私生活の方だよね。中国の遣り残したことはすべてやっとか無いといけないし、引越しも考えないといけないし。引越しって言ったて、日本で戻る家なんか無い訳だからこれまた探さなきゃいけないけないし。携帯電話にしたって、これまで使ってきた携帯を捨ててしまうのはあまりにも勿体無いので、どうやったら居なくなった後でも契約を継続できるか考えないといけないしね。車も欲しけど、夏までに欲しいとなると、納車を考えると早く手を打たないといけないし、彼女も探したいし、と気ばかり焦って、な~んも出来てない今日この頃なんだよな・・。まあ、ゆっくり一つづつ片付けていくしかありませんかね。とりあえずは、GWのチベット&桂林を堪能した上で、まじめに考えようかな~なんて感じ。

年明けから、一段落していたお友達訪問ですが、春になり帰国が近づくにつれ最後の駆け込みって感じで、このところは毎週のようにいろんな方がいらっしゃってますね。おかげ週刊誌もヤンジャンも途切れずに読む事が出来ております。上海はたまに雨な感じではありますが、暑すぎず、寒すぎず、観光にはいい季節かもしれませんね。先週末は、大学時代の後輩が3名ほど遊びに来ておりました。普段あんまり気にする事無かったけど、この後輩達、社会人2年目、3年目ってことで俺よりも8つ、9つ位後輩なんだよね~。驚き。自分のおぢさん度を強く意識させられましたね。これまで我が家に泊まりに来たメンバーの中でも最年少に近いってことが判明。振り返ってみると、栄えある一番の最年少は後輩の妹の大学一年生(18才?)ってことになりそうだな。

ちなみに、今回の訪問で累計訪問者数は195名を突破!!!今週末には200名を突破する予定だ。さっすがに、いくら友人と仲がよくてもこんな数の友達が我が家に泊まる事って無いよな~と感慨ひとしお。特に、今回みたいに結構歳が離れている後輩が明大前に泊まりに来る事って、ほぼ有り得ないもんね~。まあ、当然上海だと日帰りって訳には行かないんで泊まっていくわけだ。遊びに来る友人、後輩の中には「キム、こんなに毎週毎週誰かが遊びに来てるって、迷惑だったりしない?プライベート無いよね?」って言われるけど、それを実際に来ているあなたに言われても~ってのはさて置き、これはこれで俺のとっては有意義だ。前にも書いたかもしれないが、普段だったらそこまで長い時間を共有できない相手と、朝から晩まで一緒に行動し、飯を食い、酒を飲み、語る事が出来る。たしかに、何度も何度も同じ店に行き、同じ場所を案内し、中華を食う事は辛い部分も存在するが、これはまた素晴らしい財産であるように思う。どうであろうか?

今回は中国自体初めての女の子3人だったので、見るもの、食うもの、触れるもの全てが新鮮だったみたい。彼女達のいろんな反応を見ていると、俺が初めて中国に来た頃が思い出されたりして、結構考え深かったな。特に最近はリピーターが多かったからね。「中国って想像以上に都会!」「思ったよりも汚く無い!」「人が異常に多い!」「車の運転が怖い」「誰も順番守らない」等等、どれもこれも今では当たり前になってしまった事ばかりだ。人間の慣れと言うか、適応力ってのは結構凄いもんだね。

今回の3人ってのは結構いい人数でしたね。まず、女の子3人だとキングベットで余裕で3人一緒に寝れてしまうんで、誰かがソファーとかで寝る必要が無い。それに、何よりもタクシー。中国では普通話が出来ないとタクシーに載って、目的地に向うのは大変な事だけど、3人だったら俺を含めて4人一緒に乗る事が出来るから誰かが迷子にならなくて済む。これが一番大きいね。今回は、土曜日、日曜日とフルアテンドさせて頂きました。上海の観光スポットの70%くらいは網羅したかな。まあ、一般的には女性陣は、買い物が出来、上海の街並みを見、美味しい中華を食べて、綺麗な夜景を見て、マッサージを受けるとだいぶ満足してくれるみたい。今回のメンバーは上海雑技団にえらく感動してましたね。俺もひさしぶりにポートマンの雑技に行ったんだけど、半年くらい見ない間に演出が変わっていたり、以前は出来なかった演技を習得した演技者が居たりと、これまた時間の流れを感じました。

今回特筆すべきは、マッサージ。初日はいつも通り、グリーンマッサージの2時間コースに行ったんだけど、2日目は家の近くの「漢方州」へ。ここは足裏マッサージ中心のお店。結構痛めなんだけど、効く。1日外を歩きまわった後だとかなりすっきりするんで結構好き。ここで進められたのが、耳ロウソク。正式名称は知らないんだけど、耳にロウソクを差し込む事から、耳ロウソクにしておく。なんでも血行の不良とか、睡眠難に効くらしい。以前なんかの雑誌で、この耳ロウソクって異常なくらいに耳垢が取れるって噂を聞いていたので、相談の結果ちょっと試してみる事に。花火のようにも見える細長いローソクに火を付けると、反対側から相当な煙が上がる。これを横向きに寝ている体制で、耳に差し込んで、マッサージ師が手でロウソクを持ちながら軽いマッサージをしてくれるのだ。なんだか催眠術にでも掛かるかのように睡眠に落ちそうになる。おれはぐっと我慢し、本を読もうと努力していたが、3人はあっさり陥落。一時間後、何が起きたか分からないような顔をして起きだしてました。確かに不思議な時間だったな。肝心の耳垢は、相当な量がパレットに出されておりました・・・。これってほんとに耳垢?どっからやってきたの?って疑問に思うくらいの量でした。3人組は耳垢だったのは信じてなかったかも。ただ、俺的には、マッサージ終了後あまりにも耳がすっきりっていうか、空気の通りがよくなったように感じて気味が悪いくらいでしたね。中国、まだまだ奥が深いわ。

初めての漢方

2006年04月21日 03時39分32秒 | Weblog

今日は出張で北京に来ております。
いや~、ちょっと楽しみにしてたんだけど、生憎?と今日の北京は超快晴で暑くもなく、寒くも無い素晴らしい天気でした。何を期待してたかっていうと、当然「黄砂」です。日本なんかでもニュースになるくらい今週の黄砂は凄かったらしいのですが、今日来た感じではその片鱗も感じられませんでした。でもお客さんに聞いたところでは、今週の月曜火曜日あたりは本当にすごくて、車の上にも黄砂が積もりまくって、雪下ろしのように黄砂下ろしをしてから出勤したとか、マスクやゴーグルがないと目も開けていられなかったとか、黄砂の為に視界がひどく悪い為に、車の運転が凄く怖かったとかいろんな話を聞きました。まあ、いろいろ不便ではあったでしょうが、見た事無い俺としては是非とも見てみたかったんですが、ちょっと残念です。そのかわり今日は、街中白いフワフワしたものが浮遊しておりました。秋の北海道に舞う雪虫みたいなやつね。なんだろうとよく見ると綿のようです。実際、運転手に聞いてみるとなんちゃらっていう樹の毛だとか。ちょっと口空いてたりすると、偉い勢いで入ってくるので、注意が必要。今日はそんなのどかな感じでしたね。ただ、運転手によると、この黄砂もここ数年は本当に年々ひどくなっているらしく、被害も大きいみたい。黄砂ってのはもともと大陸の西の方から偏西風に乗って、飛んでくるんだけど、近年の著しい開発や自然破壊が素になって、大地の砂漠化が進み、黄砂も吹き荒れるようになっているってのが定説らしい。そりゃまあ、こんだけ何にも考えずにぼこぼこ開発していれば環境も変わるのは当然ですわな。はやめに環境視点で物事を考える事を始めないと、本当に手遅れになりそうな気がして怖いですね。中国くらい大地が広く、人口も多いと、環境破壊も一地域にとどまらずに地球規模に影響してくるからね。

ところで、先日久しぶりの「初めて」で、ちょっと興奮してしまいました。それは何かって?言うと、所謂「漢方」って奴です。このところ、ちょっと体が疲れ気味だな~っていう会話を同僚としていたら、上海人の同僚が、それは漢方を飲めばいいよ。彼女の旦那も最近疲れ気味なんで、買ってあげたとかなんとかって話。「漢方」って前から興味はあったけど、ちょっと効き目が強そうで、体に合わないと大変な事になりそうでちょっと怖かったんだよね。ちょうど、日本の昔の上司からも今度帰国する際にある漢方薬の素を買ってきてくれるように頼まれていたので、俺もちょっと興味が沸いて、試してみようかな~と。その漢方薬っていうのが「冬虫夏草」です。この薬?植物?が披露回復に効くらしいのです。「冬虫夏草」って名前は聞いたこともあったし、実物も見た事あったけど、芋虫みたいな外見で相当気味悪かったんだよね。不思議な名前の由来としては、冬の間は虫に寄生しており、春になると無視から発芽して、夏になると虫を苗床に草の様に生長することから「冬虫夏草」って言われているの。実際、昨年屋久島を訪れたときには野生の冬虫夏草を見たな~。これが疲労回復や強壮にすごく効くらしいっていうで、早速買いに言ってみる事に。こういう漢方系の素材ってのは中国のどこでも売っているんだけど、偽者も多いってことで老舗として名の知れた「同仁堂」の上海の支店へ見に行っている事に。いや~、あるわあるわ。凄く綺麗な箱に入ったものから、ばら売りの一本まで種類はさまざま。しっかし、驚いたのがその値段!!なんと、どんなに安い冬虫夏草であってもこういう店で売られているものは65RMB/g程します。たった1gで65RMBだよ?ちょっといいものになると100RMB/gとか普通に値付けされてるからね。仰天物だよ。1gで100RMB(=1500円)と言えば、金(=2300円前後)とは言わないまでも同じく希少金属のパラジウムよりも価値が高いってことになる。騙されているんじゃないかと思い、色んな店に確認したり、上海人に聞いてみたりしてもそれぐらいするらしい。おっそろしーぜ。たった10g買うだけで、普通の一般庶民の月収がふっとぶ計算だ。こりゃ普通の人は舐めることも出来ないだろうなって感じ。まあ、そんだけ高いならば、何かしらの霊験はあるに違いないってことで、とりあえず試してみる事に。俺の自分用には冬虫夏草そのまま。最近歳とってきた両親には粉末状にした冬虫夏草を買う事に。そのままの冬虫夏草は料理(スープとか)に入れたり、お茶に入れたりして成分を抽出した後、本体も食す。粉にする場合は、冬虫夏草だけだと成分が強すぎるので、長白山人参(いわゆる朝鮮人参に近い)と一緒に粉末にして、1日睡眠の前にスプーン小匙で一杯飲むようにするのだ。これをちょっと続けると目に見えて体の疲労回復が進むんだってさ。いや~楽しみ。さっそく昨日から始めているんだけど、まだ効果は見えません・・・。



石林

2006年04月20日 01時42分45秒 | Weblog

夕陽に沈む石林です。
ちなみに、手前に見える池はその昔に周恩来が石林を訪れたときに、綺麗な水があればより石林も映えるでしょうね、といったコメント受けて人工的に造られたものの様です・・・なんとも中国らしい。

石林

2006年04月20日 01時39分45秒 | Weblog

ガイドをしてくれたイ族系サニ族の娘さんです。
サニ族伝統の踊りを見せてくれました。
聞いた話では、頭に被っている冠にさしている二つの羽のようなものは未婚の女性を現しているんだとか。男性が冠を触る=求婚って事になるので、気をつけるように言われました。

昆明 【四日目】

2006年04月19日 01時26分27秒 | Weblog

ついに今回の旅も最後です。
この日はお昼前の飛行機で、昆明に戻り午後は石林を訪問予定。前回のS先生との訪問時には時間がなくて諦めた場所です。ところが、今回またも問題発生。なんと、昆明での軍事演習とかで、飛行機が4時近くも遅れたんです。結局11時半出発予定の飛行機は15時半に出発。俺らはとっとと空港を抜け出して街に戻り、お茶やら買い物なんかして時間潰してました。んでもって、16時半頃ようやく昆明に到着。戻りの飛行機は21時ですので、何もしないには時間が余りすぎ。ってことで、時間は無いものの石林にチャレンジすることに。石林は昆明から約80km程東へ向った先にあります。高速もちゃんと整備されているので、片道はちょうど一時間くらい。どうしても戻る前に見ておきたかった場所の一つなんで、強行軍もへっちゃらです。タクシーと交渉して、往復で350RMBで商談成立。

「石林」は2億8000万円前とも3億年前とも言われる太古の昔、海底であったものが、数百年万年程前から海水などで侵食され石柱となり、これが地殻変動によって地上に現れたものが原型と言われております。その後も地震、風、雨などに気の遠くなるような年月をかけて削れられ続けて、今のような姿になったようです。2億8000万でも3億でもいいけれど、人類の全歴史が1万年も無いことを考えると、想像も及ばないような時間を掛けて造り出された景色に出会ったんだと驚かされます。まさに自然の奇跡と言えるではないだろうか。様々な形をした岩が林立する風景はまさに石の林「石林」と呼ばれるにふさわしい場所に思われます。このあたりはイ族系のサニ人の暮らすエリアで知られており、石林内も民族衣装を来たサニ人のガイドさんが案内してくれます。我々が到着した頃は、ほぼ最後の客に近く、ガイドさんも1人しか残っておりませんでした。もうちょっと若いガイドさんが良かったのですが、まあ仕方無いですね。不思議な英語を操るおもろいガイドさんでした。彼女も生粋のサニ族の出で、中国語もまた不思議な発音んでした。自分で手作りしたという民族衣装は聞いていたよりも、白を基調としたもので、大理辺りで見かけた少数民族と近い印象を持ちました。

一言で石林と言っても、範囲は異常に広く、全部廻っていると数日は必要になるみたいですが、今回われわれが訪れたのは「李子青石林」って場所です。ここもじっくりみると結構時間掛かりますが、時間が無い事を説明して、1時間30分程駆け足で紹介してくれました。ここもまた最近異常な数の中国人観光客が多いので、この時間に来てむしろ大正解だったかも。ご存知の通り、中国人って奇観、特に岩の奇観が大好きなんだよね。これは中華風の庭園に行ってもすぐにわかる。どこに行っても変な形の岩が飾られているから。この辺の美的感覚は微妙に日本と違うかも。そして、団体の中国人ほど最低な同行者は居ない。とにかくうるさい、列は守らない、後ろから押してくる、永遠に写真を撮り続ける、とほんと嫌になる。なんで、石林にくるならば平日の朝早くか、夕方がお薦め。じゃないと、永遠に中国人団体客に前後を挟まれて気が狂いそうになる。

そんなこんなで巡った石林はこれまた思ったよりも良かったね。ガイドさんも頼んでよかった。ちなみに、ガイドには60RMB程かかります(中国語)。石林の中は道が網の目のように張り巡らされており、まさに迷路のよう。適当に行っても、全然目的地にたどり着ける気がしません。それぞれの岩の謂れや、伝説なんかも紹介してくれますし、写真を撮ってくれたり、モデルになってくれたりとなかなか重宝します。石林の中には珊瑚の化石が埋め込まれていたりと、かつて本当にこのあたりが海底であった事を示す物もあったりとなかなか驚きます。ガイドさんが言うには、旧暦の6月24日はサニ族のお祭り「火把祭」が行われ、夜中松明を燃やして踊ったり唄ったりするんだそうです。民族の踊りを見せてあげますよ、といって唄いながら踊ってくれたのが印象的でした。

ちょっと時間オーバーしましたが、帰りのタクシーを急がせて、なんとかぎりぎり飛行機にも間に合いました。今回もまた色んな出会い有り、発見有りの楽しい旅となりました。次はチベットだな。どんな発見と出会いが待っているのか?楽しみです。

水掛

2006年04月19日 01時14分59秒 | Weblog

通行中の車もほれ、この通り。

油断してドアのロックを忘れていると・・・ドアも開けられて中までびしょ濡れです。いや~やる事がえぐい。さすがに運転手が怒りまくってましたけど、仕方ないですね。ロックしてなかったんですから~。

水掛

2006年04月19日 01時12分42秒 | Weblog

難民?

いえ、そうではありません。
溢れんばかりに人を乗せたこの車、実は荷台には水が満載でプール状態。みんな洗面器や、水鉄砲を持って、通りすがりの通行人を狙い撃ちです。

水掛

2006年04月19日 01時11分20秒 | Weblog

こういった民族衣装を着た小姑娘達がったくさんいらっしゃいますが、ちょっとでも可愛いと、とんでもない程水を掛けられまくります。まあ、正月ですからいいんですね。逆にあんまり掛けられないようだと、可愛くない証拠なんで嬉しいやから苦しいやらって所でしょう。

西双版納 【三日目】

2006年04月18日 03時00分12秒 | Weblog

いよいよ、「祭り」の時がやってきました。
いや~、凄い凄いとは思っていたが、こんなに凄いとは思わなかったな~。いままでいろんな祭りに参加してきましたが、この「溌水節」はスペインのサン・フェルミン祭に次ぐ楽しさでした。サン・フェルミンはちょっと別格なんで比較するのが申し訳ないですけどね。ただ、やっぱり中国のお祭りに参加しても感じたのが、観光客も幅広く受け入れる度量の広さですね。日本にも「祭」と名のつくイベントは多いですが、観光客も主役になれるような祭は、俺の知る限り一つもありません。一部参加や「見物」することは出来ますが、その核心の部分については地元の人間以外触れる事が出来ず、大きな疎外感を感じる。これが俺の日本の祭りの印象です。その辺の祭りにふらっと行っても、まともな神輿も担げないどころか、法被さえ着れませんからね。その点、スペインにしても中国にしても、かなりオープンマインドで外部の人間を受け入れているような気がして、参加する方も疎外感を感じずに心底楽しめるってのは素晴らしいですね。服を着たきゃ、その辺でいくらでも民族衣装は手に入るしね。スペインに至っては、全員同じ服着てるし!あー、行きたくなって来た。

さて、水掛けですが、これはもう文章で説明するよりも写真を見てもらった方がイメージ掴めるでしょうね。いい写真があれば出来るだけUpするように致しますので、皆様も是非お楽しみくださいませ。まー、なんていうかすんばらしいコンセプトとActivityですね~。この溌水節のクライマックス「溌水」はお祭り最終日の結構朝早くから始まります。そういや、サン・フェルミンの牛追いも7時半ごろ集合だったような気がする。御祭って結構朝早いのね。前日も結構夜更かししたものの、この日のメインイベントを逃してはならずと、7時半ごろ起きだして、用意開始。何の用意か?っていうと、一番大事なのは祭りに参加する格好と防水対策。なんせこの祭りは、休息無し、例外無し、容赦全く無しの非情な戦い。通りすぎるもの全てが水掛の対象になります。カメラを持ってようが、ビデオ持ってようが、老人、子供、若者、水の届く範囲全て「溌水」の対象になります。特に民族衣装を着た可愛い小姑娘の集団なんかが通りかかると、可哀想になるくらいずっぶ濡れにされます。この日壊されてしまった電子機器は数知れないだろうなあ~。同行の友人も防水対策が甘く、携帯敢え無く水没。んで、俺はというと、ダイビング用の防水バックを中心に、日本製ジップロックを多用して大事なデジカメも携帯も財布も無事に守り抜きました。写真を見てみても分かるかもしれませんが、人を写す時も殆ど後ろから。前から撮ろうとしたりすると、かならず水が飛んできますからね・・・。

この日は気温も最高潮。日中はなんと35度にまで達する暑さ。ちょうどこの溌水節が終わる頃からこの西双版納は雨季に突入するそうです。観光するにもちょうど良いシーズンみたいです。かなり朝から気合を入れていたものの、お祭りは8時半頃から街の一角である民族広場から始まります。泥水を湛えた結構大きな噴水を中心に、各々洗面器、コップ、バケツ、水鉄砲などの得物を持って参戦です。我々が広場に着く頃には、かなり人も集まってきており、殆どの人が既にずぶぬれ。人目で外人と分かってしまう我々も格好の標的。写真を撮ろうと近づく事も出来ずに、あっという間にびしょ濡れ。いや~、水着で来て良かったよ。ただ、地元の人は全く普通の服の人ばっかり。もしくは民族衣装を着た女性ね。色の薄い服を着てきている女性は、全身ずぶぬれになりつつ、下着も透け気味、かんなりエロいです。良い。民族衣装を着ている女性は体のライン丸分かり。ちょっと目のやり場に困るような人もちらほら。良い。しっかし、ずぶ濡れになるの分かりきっているのに、白とか着てくるってのはどういう事なんでしょうね?

最初はそれでも頑張って写真を撮っていた俺も、日が登るにつれて我慢できずにカメラをしまい、参戦!まずはその辺で売っている武器(=水鉄砲)を購入。いや~懐かしい、この超デカイ水鉄砲。その昔、聖地「吉佐美」でやり合ったのを思い出しちゃいます。いや~、こういう場所にくればあの「声の大きな人」も活躍出来たのに、残念ですね。最近音沙汰ないですが、元気でしょうかね?彼?さて、武器も手に入れたところ、いざ俺も溌水。っていっても、行きかう人々誰にでも水をぶっ掛ければそれで良し。当然やればやり返されたりします。時には集団に狙われたりして、悲劇的なくらい水掛けられたりしますが、それもまた楽しいのね。ところで、溌水節で最も重要なのが弾薬(=水)の補充。街のあちこちに水瓶が置かれ、中から水が出る仕組みになっており、絶えず弾薬補給が成されております。ここで水を補給しながら、街中を歩きつつ、水を掛けたり、掛けられたりってのが正しい祭りの参加の仕方みたいです。祭りには人だけじゃなく、車も参戦してきます。トラックのような荷台を改造し、水を一杯に溜め込み(一種のプール状態)、ここの乗った戦闘員が車を走らせながら、行きかう人々に水をぶっ掛けるのです。もちろん、通行人も黙っておらず、大いに反撃します。また、通りに人が少ないからといって、油断していると、マンションの上からバケツで水が降ってきます。恐るべし、水掛祭り。なんといっても圧巻だったのが、放水車の参加!あまりにも危険すぎて写真を撮れませんでしたが、これは凄かった。火事対策用と思われるデカイトラックが近づいてきたかと思うと、後ろからぶっといホースを握ったにーちゃん達が所かまず、放水しまくります。怪我するんじゃないかって言うほどの水圧。いや~、何でも有りだ。

結局昼食休憩に、一旦ホテルに戻ったものの、夕方くらいまで祭に参加。18時頃を目処に大体祭りは収束します。ちょっと前までの狂乱が嘘みたいに、静まり返る街。どうやら、この溌水が祭りのクライマックスで後は、静かに解散していくみたいです。いや~、実に楽しかったな。来年も是非参加したいよ。夕食は街角の食堂で済ませ、夜市へ。市も昨夜とは打って変わり、だいぶ人出が減ってましたね。夜は仲良くなったタイ族の子とアイニ族の子達と飲みに行きましたが、これまた結構楽しかったです。ただ、やっぱりこの辺りだと中国語の発音が結構違うので、思った以上に会話が難しかったな。

※ 写真は民族広場の「溌水」の様子です。いや~、思い出すと熱くなります。

川下り

2006年04月18日 02時58分02秒 | Weblog

これが非情に楽しかった川下りです。
傘を差しているのが、我々を案内してくれたタイ族の小姑娘です。
歌声がとても印象的な19歳です。

川は流れもゆっくりで、結構しっかりしたゴムボートなんでほぼ全く濡れずに快適な川下りでした。

子供達

2006年04月18日 02時56分19秒 | Weblog

子供達は遊び好き。
川は格好の遊び場です。
服着たまんま、橋の上から飛び込み、水を掛け合って遊びます。
なかなかいい笑顔を見せてくれます。