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キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

月亮山

2006年05月14日 01時51分14秒 | Weblog

遠くに見える丸い穴の山が月亮山です。
陽朔からは8km程の距離にあり、自転車でのんびり訪れるには丁度良いですね。
ただし、こっからの登りは馬鹿に出来ません。かんなり汗だくに成る事請け合い。
でも景色は素晴らしいので、一度は登ってみるべき。

漓江下り

2006年05月14日 01時47分54秒 | Weblog

漓江下りはこんな素晴らしい景色が永遠と4時間近く続くのです。
機会があれば、天気の良い日、雨上がりなんかに再度乗船したいです。
月夜の夜なんかも素晴らしいでしょうね~。

【七日目 陽朔にて】

2006年05月14日 01時01分05秒 | Weblog

今日はいよいよ愉しみにしていた漓江下りだ。
手配したチケットには9時半と記されている。市内のホテルからは車で45分程の竹江港へ向かう。聞いたところでは、ここは外国人専用で、中国人は別の港から出発するとのこと。値段も外国人用の半分ほどの金額らしい。値段はちょっと高いものの、うるさい中国人が少ないことを思えば、全然高くないってのが俺の感想。それも、通常はこのツアーの金額は定額となっており、一律500RMB程の金額が必須となるが、今回ガイドや港までの交通手段及び、陽朔から桂林までの戻りの交通手段を含めない事で275RMBにしてもらったんだよね。ラッキー。ホテルからタクシー二台に分乗して、さっそく港へ出発。2日後にはまたこのホテルに戻ってくる予定なので、俺は大きな荷物を預けてしまい小さな荷物。ホテルが決まっていると、こういう便利な事が出来るからいいね。タクシーから見える桂林の景色もなかなか。生憎とこの日も天気があまり良く無さそうだが、それでも街のあちこちに見かけられる山々が心をウキウキさせてくれる。

チケットにはそれぞれ乗船する船の名前が明記されている。竹江港もおもったより大きくて、日本からも沢山の団体客が来ているようでした。船も何十隻と並んでおり、ちゃんと確認しないと別の船に行き着いてしまいそうになる。我々の船「桂林2号」は、定刻丁度の9時半におよそ30人ほどの乗客を乗せて出発。客層は外国人もぱらぱら見かけたが、不思議な事に中国人(ひょっとするとシンガポールとかタイとかインドネシアかもしれない)が結構乗船していた。大体全部で30人弱くらいだったと思う。もっとぎっしり詰め込まれるかと心配していたので、余裕をもった乗客数でちょっと安心。日本人も数人乗船していたが、みんなオジサンで若い小姐を連れておりましたね。姫と妹Aの視線が厳しい感じでした・・。

船が動き出すと同時に、一番乗りで屋上というか甲板へ。直ぐに移動した甲斐あって、最も景色の良い先頭ポジションをGet。天気も若干回復傾向で、甲板を吹き抜ける風が心地よい。そして何といっても、その景観。次々に現われる奇観・奇岩の数々に目を奪われる。ガイドブックには十数か所の見所や、岩がどんな風に見えるか?の解説が書いてあるが、俺は全然気にしない。唯ただ、川を下りながら眺める景色が素晴らしい。山、川、川辺にくらす原住民の生活ぶり等々。結局川くだりの最初から最後(13時半くらいかな?)までず~っと屋上の甲板に出っ放しで、席には一度も戻りませんでしたね。ちなみに、船でいい席を取ろうと思ったら、舟が動き出したと同時に屋上にあがる必要があります。これでばっちり写真スポットを確保可能できるのです。重要。川くだりも半ばが過ぎると、ちょうどお昼時で、どの舟も地元の漁船から買い付けた魚介類を中心にしたビュッフェ形式の料理が振舞われます。そうなると、それまで込んでいたデッキは嘘のように人気が無くなり、我々だけの世界に。写真も自由に撮りまくり~、ってことでこのお昼の時間はお勧めですね。飯なんかいつでも食えるけど、この景色は一回しか見れないもんね~。ただ、他の船を見て居たら地元の小舟が各船に漕ぎ酔って連結しており、魚や貝類を手渡していたんだよね。聞いたところで、その日必要な魚貝系の食材はこうやって地元の漁師から手に入れるんだってさ。ちょっと面白いね。ちなみに、俺ら外国人より圧倒的に安い中国人専用船は、二階建てのちょっと小ぶりな感じで、乗船している人数も全然多いように思えました。船足も遅くて、我々の大きな船にどんどん抜かれていきます。うるさい上にあの密集具合、仮に値段を安くしてもらっても全然乗りたくありません。

出発から約4時間、船は無事に陽朔に到着。名残惜しくも桂林2号を下船。やたらと多い土産屋を素通りしながら、ホテルを探して彷徨っていると、歩いて5分も掛らない繁華街にホテル「帝都大酒店」を発見。ロケーションはかなりよい感じ。早速チェックインし、まずは飯を食いに行く事に。陽朔は小さいながらも、桂林地方独特の奇岩風景が田舎町と共に保存された町として有名らしく、内外から多くの観光客が訪れます。なかでも欧米系のバックパッカーなんかが多く来るらしく、町の中心部は「西街」と呼ばれる西洋人街となっており、欧米人の大好きなハンバーガー、ステーキ、ピザ、コーヒーなんかを出すお店が乱立しております。イメージ的には以前訪れた雲南大理古城の洋人街にそっくりでした。多くのお土産屋が並びますが、よくよく見てみると、これと言って欲しい物は何一つ無い感じも全く一緒。街の中からは四方八方どこを向いても例の巨大な奇岩が目に入ります。そんな不思議な街中での初お食事は姫の強力な希望により「ビーフン」と「ワンタン」。この二品を求め街中を彷徨いますが、なかなか出遭う事ができません。西街のはずれまで来た時にようやくビーフンに出遭う事が出来ましたが、ワンタンは無いとの事。若干不満げな姫でしたが、背に腹は変えられず、まずはビーフンを試す事に。ここのビーフン、普通我々のイメージするものとは異なり、スープに入った素麺のような感じ。この上に、ピーナッツや香菜、ザーサイに似た辛い漬物を載せて食べます。食った感じとしては、悪くは無いが、それ程美味いものでもない感じかな~。ここで食った、大蒜の芽とモツの炒め物、それに卵焼きはかなり美味かったけど。

腹ごしらを済ませたところで、早速観光へ出発。この陽朔は市内から10km圏内に様々な観光ポイントやアミューズメントが点在している。タクシーは殆ど居ないので、移動はレンタル自転車が中心。我々は、ちょっと贅沢に電動自転車(見かけは50CCのスクーターと全く一緒)を1人一台借りて出発だ。料金は一台1日50RMB。ただし、気をつけなければいけないのは、その電気残量。フル充電でも40kmまでしか持たないとの事なので、移動距離には気をつけないといけない。当社は不安がっていた妹Aも、載り出すと直ぐに楽しくなってきた模様。市街を抜けて、一路月亮山へ。ここは陽朔から8km程離れた高田郷にある真中にぽっかり穴が空いた岩山だ。ここへ至る風景は将に、桂林地方らしく、そこら中に奇岩がにょきにょきと生えている感じで漫画の「ドラゴンボール」にそっくりだ。ってドラゴンボールが真似してるんだろうけど。途中雨が降ったり止んだりするものの、それもまた趣があって楽しめちゃう。

ところが、快調に飛ばしていた俺のバイクにトラブル発生。どうも運転しずらくスリップするかと思ったら後ろタイヤがパンクしている・・・。どうすりゃいいんだ~??こんな場所で!と思ったら、道沿いに「車修理」の看板が。いや~、助かったなってことで、早速パンクの修理をしてもらい(5RMB)、無事に目的地に到着。入場料を払いさっそく月亮山へ向かうが、これがキツイキツイ。今回の旅で初めて汗が滴ってきましたが、それも半端じゃない量。正に滝のような汗を流しつつ、かなりの階段を上って行きます。途中すれ違う中国人達に「加油!加油!」と励まされながら、なんとか月亮山の○に穴へ到着です。いや~苦しかった~。メンバーそれぞれ辛そうな感じで上ってきますが、妹Aと姫の2人はそれ程苦しそうな素振りも見せずに到着。歳の差なんでしょうか?苦しい思いをしましたが、ここから眺める高田郷の景色は、はっと驚くほどに美しく魅力的なものでした。う~ん、登ってよかったよ。お勧めです。本音を言えば、こんな曇りの日ではなく、霧が出ているか、晴天かのどちらかの日に来たかったけどね。

さて、ようやく下山してみると、またもや俺のRedバイクがパンク・・。一体どうなってんだ?ラッキーだったのはこの直ぐ傍にも修理屋さんが居た事。どうもこのあたりではまだまだ自転車がメインの交通手段の為、500Mおきくらいに自転車屋があるみたい。昔の日本もそうだったんでしょうかね?直ったとは言え、どうにも瀋陽のおけないこのバイク。少しでも負荷を軽くしようとアフロにバイクを替わってもらう。18時を過ぎていたが、気になっていた「水岩 Water Cave」に立ち寄ってみる事に。写真で見る限り、かなり過そうな場所であったが、ここでまたまた旧俺のバイクが故障。一体全体どうなっているのかね?結局アフロに修理して貰っている間に、おれらは水岩の下見へ。途中何箇所も「入口こちら→」みたいな看板があるが、なにやらどうも様子がおかしい。全くそれらしき入口が無いのだ。チケットの値段も一定していない。ある場所では128RMB、ある場所では160RMB、ある場所では交渉で100RMBと言った感じ。一体全体どうなってるの?と思いつつ、確かめる為に、水岩の入口まで行ってみる事に。これが思った以上に全然遠く、ダートの道を延々進むことに。途中で後発のメンバーともはぐれてしまったが、一本道なのでとりあえず先を確認してみる。結局、30分以上も走り続け、ようやく水岩の入口を目視し、来た道を戻る事に。途中はぐれたメンバーと合流すると、妹A達の今にも泣きそうな顔・・親にはぐれた子猫みたいでした。ご心配お掛けしましたね。結局水岩へは明日再度チャレンジするってことにしました。

街への帰り道、アフロとゆり坊にも合流し、再度バイクがパンクしないようにゆっくりと戻ります。結局8時頃出発点に到着。大分汗かいて気持ち悪かったので、まずはホテルにもどりシャワーって思ったんですが、たまたま歩いていた道端で屋台発見。「?飩」って書いてある!これぞ捜し求めていたワンタンではありませんか!?ってことで、シャワーもすっかり忘れてワンタンを試す事に。これが鳥スープベースの台湾風っぽくて結構いける。具に椎茸が入っていたので、俺はあんまり食いませんでしたが、ここの麺もなかなかでした。屋台ってことで、全員で一杯をシェアしていたのが、追加追加で計8杯くらいは頼んじゃったかも。。姫もみんなも大満足そうでした。

一旦ホテルに戻り、シャワーを浴びてさっぱりしたところで1時間半程自由行動。思えば、このたび殆ど自由行動無かったな~。やる事が多すぎたかね?10時半ごろホテルで待ち合わせて、再度晩餐へ。なんといっても、6人で食べる夕食はこれで最後。ゆり坊、MM、妹Aの三人は明日の夜のフライトで広州へ戻ってしまうのです。心置きなく飲まないとってことで、買い物後街の中で最後の晩餐。陽朔名物のビール魚を食べたり、ピザ食ったりしながら思い出話に花が咲きます。ワインが激まずかったのが印象的ですが、まあ楽しい夜でしたね。長い1日でした。

【六日目 桂林にて】

2006年05月13日 03時35分34秒 | Weblog

今日は移動ばっかりでな~んもしない1日でしたね。
朝一番でチベットともお別れ。昨日はちょっと天気悪かったのですが、皮肉な事に最終日の今日はやたらとよいお天気。1日遅いよ~と思いつつ、朝陽の布達拉宮と最後のお別れ。またいつか来るかな~。どうだろ?10時40分の飛行機で拉薩を出発。これまたいつもながら飛行機遅れ気味。結局1時間くらいは遅れて出発しただろうか?この日は一旦連絡地の成都にStopして夕方の便で桂林に移動する予定だ。成都ではガイドの李さんお薦めの火鍋屋さんに行く予定が、飛行機が遅れると到達できなくなってしまう。ちょっと焦ってきた頃にようやく飛行機出発。あー、これで安心と思って飛行機で熟睡する俺。そろそろ到着する頃かな~なんて寝ぼけていると、何やら中国語のガイダンスが入り、これにかぶさる様に飛行機内から歓喜?の声。何?何事?

となりのアフロに聞いても分からない。姫がスッチーに英語で確認したところ、なんと目的地の成都の空港が雨の為閉鎖されているので、この飛行機は重慶に向うとの事・・・。またか、また成都。九寨溝の時もそうだったが、どうもこの成都って空港とは相性が悪いらしく、やたらといろんあ事件が起こるんだよね。まあ、飛行機の上でじたばたしてもどうしようも無いので、とりあえず重慶到着を待つ。問題は、明日以降の予定だ。本来であれば、今晩には桂林に移動し、明日は念願の漓江下りに参加する予定だったのが、もし今日中に桂林にたどり着けないと全ての予定が狂ってしまうのだ。飛行機は重慶の空港には無事に到着。ただし、誰も降りる気配も無い。一体どうなっちゃうだろ?あらゆるケースを想定して、各自役割分担し対策を進める。MMと姫は誰よりも最初に飛行機を降りて、航空会社と交渉する役目ってことで、飛行機の先頭に進んでいたが、10分程で引き返してくる。どうも、パイロットと話した結果、天候が回復したらまた重慶から成都へと引き換えすらしい。火鍋は諦めだが、それが一番有り難い。外を見てみると、ちゃんと飛行機の燃料も補給している。これは期待が持てるかも!と思っていると、1時間ほどで飛行機は再度離陸し、今度は無事に成都空港へ。それにしても空港が閉鎖するほどの雨って、どんだけ降ったんでしょうか?それに、機内放送があった時に聞こえた歓声は一体全体何故だったのか?未だに謎。

この日1日何にもしてなかったのに、飛行機の乗りっぱなしで結構疲れた感じ。火鍋には絶対間に合わないし、次の飛行機までは2時間ほどであったので、空港のカフェにて遅めの昼食。みんないろいろとチャレンジングな食い物を頼んでいたけど、まあまあだったでしょうか。俺の頼んだハムサンドイッチが一番不味かったかな。何といっても、ハムサンドなのに、イチゴジャムが塗ってあったのが信じられませんでした。お会計490RMBはこれまでで一番高い食事代となりました。

桂林への飛行機は結構順調で、19時過ぎには空港へ到着。一歩空港の外へ出て、深呼吸。う~ん、空気が濃い。そして緑の匂いが濃厚だ。チベットの無味無臭の空気とは全く違う熱帯の風を感じる。やっぱり中国は広いなあー、と改めて実感。階段登っても降りても全然苦しくならないしね。ようやく下界に帰ってきた感満載だ。タクシーに乗り、ホテル(丹桂大酒店)へ。三ツ星だったが、なかなか綺麗でまともなホテルでしたね。まずは夕食って事で、地球~に乗っていたレストランを目指す。既に20時半を過ぎていた為、まともなレストランはほぼすべて閉まる時間であったが、無理やり電話で予約Get。やっぱり6人だと金になるのか、レストランもOKしてくれた。向った先は「紅灯楼酒屋」という海鮮中心のレストラン。ホテルから自転車車(馬車ならぬ自転車「車」ね)にてレストランに向ったのだが、これが結構楽しかったな。

紅灯楼酒屋では久しぶりにまともな中華にありつきました。結構本格的な広東料理っぽくて、食べたい料理が沢山あったのだが、あまりにも遅かった為に食材もコックもおらず、半分くらいの料理を食えなかったのが残念でしたね。また次回改めて訪問したいです。食事後、街をぶらぶらしながら散歩。桂林って都会なんだよね。驚きました。その辺の辺鄙な中心都市よりもよっぽど栄えております。道の途中にあったお茶屋さんが気になったんで、みんなで一休み。プーアル茶と鉄観音を楽しみました。優雅ですね。

モモ

2006年05月12日 01時49分52秒 | Weblog

同行者の1人と同じ名前ですが、彼の写真ではありません。
モモっていうのはチベットの伝統的な料理の名前の一つです。
まあ、いうなればチベット式餃子ですね。
中身はヤクの身や刻んだ野菜がはいっております。
横にある辛いタレをつけて食うと、ビールが進みます。

景色

2006年05月12日 01時47分49秒 | Weblog

納木錯へ至る道はこ~んな凄い景色が続いております。
凄いでしょ?行きたくなるでしょ?
ガイドの李さんによればチベットには8000M以上の山が4つ、7000M以上に至っては50以上もあるんですって。だからね、7000M以下の山なんか名前も無い山なんだってさ。凄いよねー。

五体投地

2006年05月12日 01時35分45秒 | Weblog

ナムツォ(納木錯)への行き帰りには多くの敬虔なチベット教信者達に出会いました。彼らはこうして五体投地を繰り返しながら、何年も掛けて拉薩を目指していくのです。その直向な姿には頭が下がります。

やんぱちぇん

2006年05月12日 01時32分55秒 | Weblog

ジャーン!!!!!
これが我が人生最高点温泉であろうヤンパチェン(羊八井温泉)でーす。
プールの様に広い露天風呂に大満足ガッツポーズ!
後ろに見える看板には輝かしくも「標高4300M」と明記されております。
背後に見える山々は少なくとも6000M級とのこと。
温泉成分分析表はありませんでしたが、アルカリ性の強いヌルヌル感がたまりません。
なんとも贅沢でしょ。

バス

2006年05月12日 01時28分29秒 | Weblog

ジャーン!!
これが前日の車を交換して貰った「もっと小さくて早い車」のバスちゃんです。
やたらでかいでしょ?これをガイドさんを含めたたったの7人で独占です。
贅沢です。

【五日目 拉薩にて】

2006年05月12日 01時26分47秒 | Weblog

いや~、今日は最高の一日になった。
今日の予定は、塩水湖では世界で最も高所にあるというナムツォ(納木錯)という湖を見に行く事。昨年のカラクリ湖と昨日の経験からできるだけ早く出発ってことで、7時にロビー集合。今日はこれまで以上に高所に行くってことで、初日依頼のDinamox摂取で用意万端。ガイドは昨日の仁君から李さんへ変更。昨日とは打って変ったハキハキした受け答えと、素晴らしい日本後。26歳独身重慶出身とのこと。チベットにも3年以上ステイしており、チベット語も結構話せる感じの経験豊かなガイドさん。おまけに可愛い。いやー、最初から李さんにしてくれていたら、どんだけ昨日のサムイェが楽しかったことか。更に更に、驚いたのは、車。昨日散々クレームを入れて、別の車(もっと小さくて速い車)に換えてくれるようにお願いしていたんだが、朝、我々を迎えに来ている車を見てびっくり仰天。なんとやって来ていたのは・・・普通のバス。バス。30人くらいは軽く乗れそうな超でかいやつね。それを俺ら6人+ガイドの李さん+運転手で貸切!しかも、結構車体は新しくて、かなり快適な感じ。いや~驚いたな~。良い方に裏切られた感じ。いいね。

朝一番で、まだまだ人が少ない街を快適に進みます。行く途中、昨日解決できなかった疑問点や、道の左右で気になることを李さんに聞きまくります。昨日までは煙っていたかのように不明確であった事がどんどんと明確になっていきます。やっぱり、西蔵料理が嫌いなオカマガイドでは駄目だよなあ。ガイドさんってこうじゃないと。一行、李さんの知識とガイドぶりに大喜び。車も快適。朝の道は空いており、どんどんと道がはかどります。そして、向った先は・・・、な~んと!!ヤンパチェン温泉(羊八井温泉)そうです。温泉でーす。羊さん用じゃなくてちゃんと人間様用です。いやあ、出来れば寄りたいとは思っていけど、ホントに来れちゃったよ。初温泉ってことで、非常に愉しみにしてたのよねー。いや~、やっぱ「想い」は通じるもんだね。温泉に近づくにつれ、近くに流れる川の色が変わっていくのが分かります。いや~、このあたり世界共通ですね。川を見るに、それ程成分の強い温泉では無さそうですが、近づくにつれ蒼い空に向かって大量の水蒸気を揚げているのが見えてきます。期待に胸が高鳴りますが、あまりの興奮は禁物!なんといっても、このあたり、軽く標高4000Mを越え、温泉のある場所はなんと4300Mにも達するのです。そう、我が温泉人生において、記念すべき最高所の温泉記録を大更新です。当然ながら、日本に居たのではこの記録は絶対に打ち立てられない記録ですよ~。世界最高所の温泉が何処だかは知りませんが、とりあえず今は大感動。ちなみに、日本最高所の温泉は富山県の「みくりが池温泉」と言われておりますがここの標高は2430M程。通年営業で最高所にある露天風呂は長野県の「本沢温泉」2150mと言われております。当然ながらどっちも入湯済みですが、今回の「羊八井温泉」で記録を2000M以上あげちゃったことになりますね~。思い出すだけで思わず鼻歌が漏れます。

温泉施設自体は結構良く出来ていて、大きな敷地に良く中国の温泉にありがちな個室温泉のほかに、内湯、露天が設置されております。今回は朝早いこともあって、内湯&露天を攻めることに。聞いていた話しでは、時期によってはお風呂の湯が大分汚れているって話しでしたが、この日はちょうどお湯を入れ替えたばっかりで、一番湯頂き状態。それも普段であれば10時過ぎに開店するはずが、この日はGWってことで、我々が到着した8時半から開店しており、当然一番顧客。いや~、なんとも憑いてます。早速入場チケット(60RMB)を購入し、水着に着替え(これがいけてないんだけどね)露天へ直行。この露天がまた気持ちいいんだよね。周りを6000M級の雪山に囲まれ、プールより広いくらいの露天でした。湯は無色透明、アルカリの強いヌルヌルを感じました。匂いは特にしませんでしたが、加水されていた為かもしれません。心配していた心拍数もそれ程あがらずに、湯船で昇天せずに済みました。いや~、素晴らしかったな。もう一度行きたいですね。これで野湯だったら、おれあそこに住んじゃうかもしれないよ。

温泉後、さらに2時間程走りナムツォ湖に到着。入口で入場券を買うが、お一人様80RMBとちょっと高め。ちょうど5月1日からシーズン料金らしいです。入口のゲートには「The world highest lake Namucuo」の文字が見えます。ここより高所にもまだまだ湖はあるのでしょうが、こんな規模の大きさで、しかも塩湖という観点ではこの納木錯湖が世界最高所になるらしいです。標高は4720mあり、湖面の面積は1900k㎡もあるらしいです。西蔵語でナムは天、ツォは湖ですから、「天の湖」って事になります。チベット三大聖湖の一つで、チベット仏教の聖地にもなっているらしい。そういえば、この湖に来る途中、今回の旅の最高点である5200程の峠に到達した。ひょっとすると今回の旅どころか人生最高点かと思うと、ちょっと嬉しい。さすがに心臓がバクバクしましたね。しっかりと記念写真は写しておきました。

ナムツォに到着した直後はヒドイ吹雪のようで、異常な寒さ。車から降りるのも嫌な感じでしたね。いや~、寒かった。昨年のウルムチの氷河が頭を掠めます。景色的にはカシュガルのカラクリ湖に似ており、チベット人がお土産を売っていたり、ヤクや馬を引いてやってきます。そうこうする間に、なんと雪が止み、雲が晴れ、ちょっと日差しが差し、若干ながら視界が開けてきました。晴れた日には湖の向こうに見えると言う7000M級のニェンチェンタンラ山脈は殆ど拝めませんでしたが、その広大さに結構満足。みんなで写真撮影大会。仕上げは乗馬。これが結構楽しかったんだよね。結果的に6人全員で乗馬したんだけど、交渉してガイド無しで自分達で勝手に乗せて貰ったの。一人で馬を走らせるのは初めての人も居たりしたけど、誰一人落馬せずにたのしく草原を歩いてきました。乗馬は姫が飛びぬけてうまかったので驚きましたね。なんでも小さい頃お馬のお稽古を為されていたとか、いないとか。姫です。

またぞろ天気が崩れてきたので、名残惜しくも撤収。いい加減お腹も空いてきたので、車を走らせて下界のレストランによってもらいました。ちょっと綺麗目のレストランでお食事。チベット豚 土豆(ポテト)の細切り炒めが旨かったな。その後もまたひたすら走り続けます。メンバーは広い車内で、あちこちに点在して眠ったりしておりましたが、俺はずっと最前列にすわりながら李さんとお話してました。大分仲良くなってきたので、ちょっと気になっていた危険な話題も振ってみたり。李さんも漢民族なんで非常に微妙な話題でしたが、かる~く答えてくれました。

ダライラマ14世について。亡命していることは知っている。写真等は政府によって禁止されているが、チベット人たちは全員家に隠し持ってお祈りを捧げているとの事。信仰なんでそれは止めようが無い。

2人のパンチェンラマについて。これについては、聞いたことが無いとの事。本当かどうかは分かりませんが、どうなんだろうか?2人のパンチェンラマについて知りたい人は、ウィキペディア(wikipedia)のフリー百貨辞典なんかを参考にすると分かり易いかもしれません。【http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9E】中共とチベットの争いはまだ静かに続いているのです。

そんなこんなで、18時半ごろ拉薩に到着!いやー、早い、満足、素晴らしい。一時李さんとお別れするも、再度19時より李さんと一緒に買い物にいく事に。ジョカンの周りを一緒に歩きます。地元の小さな寺院を訪れたり、解説を聞いたり。やっぱりガイドさんと一緒に歩くといろいろと新しい発見がありますね。李さんの友人のお店で、トルコ石のネックレスを買っちゃいました。妹Aが気に入ったネックレスを李さん以上に値切らせたのは、やったね!って感じでした。日々上海で鍛えられているだけはありますね、俺も。

夕食は李さんお勧めの超ローカルチベット料理。さすがにちょっとこの場所に日本人だけで入れるような場所ではありませんでしたね。李さんのお薦めに従って、モモ、チベットラーメン、ヤクの骨スープを頼みました。昨日食べた西蔵ラーメンよりは数段上の味わいに大満足。

ところで、今回チベットのお寺を幾つも巡る中で気になったことが一つある。それは「お布施」に関してだ。お寺を訪れる人々は各仏像や、写真、遺影の前にくると敬虔に手を合わせ、バター蝋燭に持参したバターを継ぎ足し、お布施として1角や5角、1元などを思い思いに置いていく。こちらにきて不思議に思ったのが、このお札。上海なんかで生活していると、昔の中国のお札(少数民族が意匠に用いられている物)なんて滅多にみる事は無いのだが、この拉薩では新しい札と同じくらい古いお札が流通している。さすがに100RMB程の高額紙幣は現行のお札ばっかりであるが、小さな単位のお札(1元、2元、5元、10元等)はほぼ30%以上の割合で古いお札が使われている。特に、お布施に使われる小額紙幣は圧倒的に旧紙幣がおおくなり、積み重なったお布施を見てみると、実に50%以上が旧紙幣のように思える。それもほどんど新札のようなものもあり不思議だである違和感を感じる。勝手ながら、ちょっと深読みしてみると、お布施を渡す側も現在の「毛」紙片なんかを遣いたく無いんではないかって気がするなあ。なんといっても、チベットを侵略し、略奪し、暴虐の限りをつくして現ダライラマを亡命させてしまった張本人だからね。ポタラやその他の寺院のように神聖な場所を毛の穢れた姿で汚したく無いんではないだろうか?機会があれば、是非地元のチベット人に聞たかったな。
今晩で拉薩は終了です。明日からは次なる目的地桂林へ。

※ は納木錯湖の辺から微かに見えるニェンチェンタンラ山脈を写した物です。塩湖という事でしたが、舐めても殆ど塩味は感じませんでした。雪解けのせいでしょうか?


砂漠化

2006年05月11日 00時26分22秒 | Weblog

サムイェ寺の周辺です。
ここ数年急速に砂漠化が進んでいるとのこと。
先日の北京の黄砂も酷かったですが、あれも新疆あたりから飛んでくるといいます。急速な開発は遠く西蔵までもその環境を変えていきます。手前の小さな木々は植林されている模様です。

2006年05月11日 00時22分01秒 | Weblog

サムイェに向かう舟の上から撮影。
こんな合成のような不思議な景色の中を進んでいきます。
遮るものは何もありません。