氣まぐれ剣士の言いたい放題

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680 斉藤牧場

2008-10-15 07:45:56 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

 680 斉藤牧場

何とか生きのびようとして自分なりに一所懸命やっていると、山が教えてくれるんです。牛が教えてくれるんです。教えてくれているんだけど、みんなキャッチできないんですよ。それを捉える感性がないとダメなんです。
その感性を持つことが、本当の教育の根本だろうと思います。
                        斎藤晶(酪農家)

斎藤さんは、戦後間もなく開拓移民として北海道に移り、知識も技術もお金もない状態から農業を始めました。最初に手にした土地は、岩だらけ、雑草だらけで、とても農場として成り立たない場所でした。

開墾に行き詰まり、生きる道を模索していた斎藤さんは、ある日、人や牛が頻繁に通る道から牧草が育つことに氣づきました。その氣づきをもとに、牛を放しがいにする常識破りの酪農法に挑戦し、10年かけて軌道に乗せました。

農薬や除草剤は一切使用せず、自然を生かした斎藤牧場から採れる牛乳はとても美味しく、また、ここに来ると何か心が解放されると毎日のように人が訪れ、大変な評判を呼んでいるそうです。

斉藤さんは言います。
「私はここに開拓に来て、さんざんこき使われて放り投げられた。いま考えると、そういうせっぱ詰まった状況に追い込まれたことも大事な要因だったの。それがなければいまの斎藤牧場はないですよ」

「確かにあてがわれた場所は悪かったけれど、そこで誰が悪い、彼が悪いって文句ばかり言っておったら、そういうものが見つからなかったんじゃないかなと思うんです」

「山が、牛が、自然が教えてくれる。教えてくれるんだけどみんなキャッチできないんです。それをキャッチできる感性がないとダメなんです。その感性を持つことが本当の教育だろうと思うんです」
 その通りですね。魚を与えるんじゃなくて、魚の釣り方を教えろといいますが、教育とは、生き方を教えるものなんですね。
 でも凡人の小生には、その感性はなかなか得られないでしょうね。それが得られたら、誰にだって勝てるような氣がします。ついついよからぬ事を考えてしまう氣まぐれ剣士でした。

いかがでした。
次回もお楽しみに。                          以上