氣まぐれ剣士の言いたい放題

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763 炭の話

2010-02-11 08:09:12 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

763 炭の話

今回は隅に置けない炭の話です。
5年前中越地震が起こり、その時に報道され全国的に有名になった地域に
山古志村があります。この村は、鯉の養殖が盛んなところでして、その鯉に
使われていた薬(劇薬)から話が始まります。

十日町に住むSさんは、趣味で鯉を飼っていました。その鯉が急に鯉ヘルペス
に罹ってしまったので、山古志の友人である鯉の専門家から薬を分けてもらい
ました。よく知っている仲なので、あの栄養剤で有名なリポビタ○Dの容器に入れて家に持ち帰りました。

帰宅後、テーブルの上に容器を置いておいたら、奥さんが知らずに冷蔵庫の中
に入れてしまったのです。数日経過、そんなことを知らない旦那さんが帰宅、
咽が渇いていたので、冷蔵庫を開けたら目の前にリポビタ○があったので、
キャップを開けひと口! 

あまりものマズサで窓から庭の芝生の上に吐き出し、すぐに口をすすぎました。
しかし、劇薬です。口の粘膜から徐々に体内に入り始めたようで、だんだん気分が悪くなってきました。

その時吐き出した芝生を見たら真っ白に変色しているではありませんか!これを見て事の重大さに気づき近くの病院へ。しかし、その日は休日、若い医師が一人で、今まで劇薬を口にした患者を診た経験がありません。

医学書を見て探しますがよく分かりません。そうこうしているうちに意識が薄れてきます。その時、看護師があの松本サリン事件を思い出し、すぐに電話をかけ、松本の病院まで救急車で搬送することになったのです。

病院に到着。「さあ、その処置は?」 何と、炭を水で溶いて飲ませたのです。
そしてその時先生は「大変危ない状態です。残念ですが、もし助かったとしても植物状態でしょう」と診断されたそうです。 

ところが、炭が毒を吸収してくれたのでしょう。数日で意識を戻して、めでたく退院。今ではすっかり元気を取り戻しておられます。この話を聞いた時は炭の力を思い知らされました。

炭ってスゴイ!そういえば、ホメオパシーでやはり炭(カーボベジ)があり、
なんとそのキーワードは「蘇生」なんです。そして、動物も体調が悪くなると
焚き火の後の消し炭を食べに来ると猟師の人から聞いたことがあります。

21世紀は炭素の時代とも言われています。人間も元々は炭素。原点に返る時代に来たのかもしれません。


すごいですね、炭にそんなすごい力があったとは知りませんでした。自然の力を侮ってはいけませんね。