氣まぐれ剣士の言いたい放題

氣まぐれ剣士が剣道その他を思うままに書いています。
一度のぞいてください。

243 お陰様

2005-11-20 06:51:13 | Weblog
気まぐれ剣士の言いたい放題

243 お陰様

私たちを生かして下さっているのは何者でしょうか。

「お陰様」という言葉は、他の言語にはない日本語独特の表現です。「お陰で…」という場合、誰のお陰なのかは特定しません。基本的に「鈴木さんのお陰様で…」という言い回しは日本語にはありません。

もちろん直接的には「鈴木さん」のお陰なのかもしれませんが、その「鈴木さん」を生かして下さっている、背後にある「大いなる何ものか」に対する尊敬と感謝の念が「お陰様」という言葉には込められているのです。 私たちは誰一人として、完全な自力で生きている人は存在しません。

心臓を自力で動かせる人はいるでしょうか?
水を自力で作り出すことができるでしょうか?
完全に自力で生れて来た人が存在するでしょうか?
突き詰めると、どんな現象であっても完全な自力など有り得ませんね。

全ての存在は「大いなる何ものか」の恩恵の元に成り立っているのです。 この私たちの存在を目に見えない陰のレベルで支えてくれている何ものかを総称して「お陰様」と日本語では表現しているのです。

自ら努力することは大切です。
周囲の協力に感謝することも大事なことです。
しかしそれら全ての存在は、「大いなる何ものか」の「お陰様」で成り立っています。その根源に対する敬意と感謝をいつも忘れないでいたいですね。
「お陰様」は素晴らしい日本の智慧を象徴する言葉です。

 お陰様という言葉はなんと奥ゆかしい言葉でしょうか。日本人だけが持つ感覚ですね。自分がいくら努力しても、決して自分だけでは成し得る事が出来ないことを遺伝子は知っているのですね。
 気まぐれ剣士は、お陰様で剣道仲間からいっぱいパワーをもらっています。みなさんのお陰で今日があるのだけれども、心のどこかに自分のお陰だと思っています。
 なかなか悟りきれない氣まぐれ剣士でした。

次回もお楽しみに
以上