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坂道AKB「誰のことを一番 愛してる?」MV読み解き。

2017-03-19 13:18:45 | 日記
久々に書きます。

AKBにはそれほど興味ないけど、SKE松井珠理奈が昔から好きで、乃木坂欅坂ファンとしては坂道AKBは外せない。生まれて初めてAKBのCDを予約購入しました。坂道オタを釣ろうとするキングレコードの思う壺。

欅でTAKAHIROさんの振りが最初からすごくいいなぁと思ってたので、今回「誰のことを一番 愛してる?」でもMV楽しみにしてました。

楽曲もダンスもMVも素敵だけど、白い部屋、衣装とかプリズムとかメビウスの輪とかいまいちよく分からない部分があって、?だったけど先日のAKB SHOWでMV監督の東市篤憲さんが「このMVは平手がプリズムを見ている間の一瞬の走馬灯」という説明をされてて、一気に腹落ちした気がするので、ちょっとメモ。

まずプリズムは無色の光を色毎の屈折率の違いから分けて見せて、パッと見で分からないそこに含まれているスペクトルを明らかにするもの。

真っ白な部屋、真っ白な服の少女。白い服にはプリズムを通した7色の光が投影されている。プリズムが少女の心の中にある様々な色を明かしていく。

少女が持っているのは、あなたが大好き、あなたは私の全てという純粋で真っ白な気持ち。

でもプリズムを手にして「想像上のジェラシーの鳥が羽を広げる」ように妄想しているうちに、純粋な部分だけでなく、色のついた心があらわになってくる。

あなたは私の全て、でも私は二番目と分かっている。どうしたら一番になれる? 一番の子がいなくなったら私が一番? 誰が一番か教えてくれたら、その子を殺して私が一番になれる。
真っ白じゃない心がどんどんあらわになっていく。でもそれがいけないことも分かってて単純にあなたが大好きという気持ちにも戻ったりする。

その妄想は真っ白な少女の心と一番を殺してでもあなたを独り占めしたい裏の心が交互にあらわれ、表と裏を行き来しながらエンドレスにグルグル回るメビウスの輪のよう。(愛していても愛されていても満たされないメビウスの輪、という歌詞とは若干違いますが、詩の中の言葉には何重もの意味もあるので、こういう解釈もありかと)

妄想が膨らむに連れてプリズムがだんだん歪み、先の尖った凶器に変わっていく。(2'18'')

2'50''で完全に凶器のようになったプリズムを手にこちらを見る平手。「あなたは私の全て。この命と引き換えに誰を殺せばいいのだろう」と言い、2'53のところで完全に行っちゃった目をして一瞬だけニヤっと笑う。ここの狂気が個人的にはツボ。その後は横のフロントメンバーが激しく踊るのと対照的に平手はぐったりとうなだれて立ち尽くす。

あの一瞬のニヤまで監督が指示するものなのか? 憑依型の平手はその瞬間その気持ちになりきって自然と湧き出た表情のようで、楽曲を演じる時の入り方とその表現力は本当にすごいと思う。回りの先輩を完全に圧倒してる。

自分が生み出したメビウスの輪が頭の上でグルグル回っている。それを眺める平手。
凶器となったプリズムでメビウスの輪を刺そうとした瞬間全てが消えてなくなる。

最後に真っ白な少女が一瞬映り、真っ白な部屋に戻って終わり。

平手のトレードマークとなった上目遣いの鋭い目つきや二人セゾンの優しいにこやかな表情も素敵だけど、今回の狂気はまた新しい平手の凄さが垣間見えて東市さんありがとう、って感じです。

TAKAHIROさんが幾何学的と説明されたそうですが、あの腕の動きもプリズムをイメージされてるんでしょうか。鋭くて素敵。フロントメンバーが途中で最後列に行ったりするのもメビウスの輪のようにグルグル入れ替わる心を表しているんでしょうか。

なかなかお勧めのMV。

キングレコードとソニーの絡み等あってカップリング収録しかないかと思ってましたが、今度ミュージックステーションに出ることが決まったそうで楽しみです。

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