何でもいいから前向きなレビュー書こうと思うのですが、うーん。
朝ドラの演出上の制約かもしれないが、
桜子はどう見ても末期ガンとか白血病そのたぐいの演技。
ひどく咳き込んだり、血吐いたりするわけにはいかんのでしょうけど。
有森家で自分のピアノを弾く桜子。
弾き終わって、鍵盤を閉じてありがとうと一言。
死を覚悟してる事が十分すぎるぐらいに伝わります。
医師が達彦に
桜子の外出を次は許せてもその次はないかもしれないと
告げます。
動揺する達彦を桜子は見透かして
「私の体のことなら言うて」というが
「早く子供の顔が見たい」とはぐらかします
ここのやりとり好きですね。
すべてを悟っている桜子に引き寄せられます。
が、そこから「浅ドラ」が炸裂します。
冬吾が酒に酔っぱらって川に落ち意識不明になり、
冬吾の霊が桜子の元に現れ、桜子に家族の元に戻るように諭され
意識が戻るという展開。
これにいったい何の意味があったのでしょうかねえ。
さっぱりわかりませんわ。
そんなことやるなら
金曜のラジオで桜子の曲を流すという話がありましたけど
もう少し深く描けませんでしたかね。
桜子が帝王切開で出産する前に書いた「遺書」。
さすがにここはググッと来た。
しかし、あの中に冬吾のことはどのように書いてあるんだろう。
見てみたい気もする。
さっきも触れたが
桜子の曲をラジオで流すのはいい考えだと思うが
それを15分で描いてしまうのはもったいないというか、
かなり急ぎすぎ、もっと時間はあったように思うが
無為に浪費してしまったか
ま、泣いても笑ってもあと一回。
注目は
桜子が生きるか死ぬか
というところにもはや絞られてきた。
というより、結核の特効薬「ストレプトマイシン」が手にはいるかどうかだ
昭和23年後半であれば米軍なら持っていてもおかしくはない。史実に矛盾しない、
キヨシが闇で仕入れて持ってくるというのがベタな展開だが
どうせ「浅ドラ」なんだから、河原さんが杏子にそっと手渡すというのはどうだ。
母親のために手に入れたが間に合わなかった、使ってくれとかいってね。
松尾まで最終週に出演したのに、河原さんが出ないなんて納得いかない。
まあ。万人が納得するエンディングは期待できそうにないから
納得いかない時はみんなで猫ぢや猫ぢやでも歌いましょう。
♪猫ぢや猫ぢや(端唄)
猫ぢや猫ぢやとおしやますが
猫が、猫が下駄はいて
絞りゆかたで來るものか
オツチヨコチヨイノチヨイ
下戸ぢや下戸ぢやとおしやますが
下戸が、下戸が一升樽かついで
前後も知らずに酔ふものか
オツチヨコチヨイノチヨイ
おっちょこちょいのちょい、おっちょこちょいのちょい