ぬくもり

先日、田舎に帰ったときのこと。
すぐ寝られるようにと布団が敷いてあった。
私のと旦那さんのと二つ並べられた布団。
２０センチぐらいの間があいていた。

お風呂で十分温まったつもりでも、いつの間にか冷えてしまった。
三月半ばを過ぎてもまだ寒い。部屋の空気もひんやりしている。
布団から出ている顔がやけに冷たい。
眠れない。眠れない。眠れない。

旦那さんに温めてもらおうと、布団をくっつけてみた。
ひと言ふた言話して、手をつないだ。
あたたかい。
ほどなく隣からは寝息が聞こえてきた。
あ～、これこれ。この寝息だ。
ようやくほっとして眠りにつけた。