名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

教員の休憩時間について

2017-06-25 23:05:21 | 労働者として思うところ
今年も教員採用試験の時期が近くなって参りました。

7月下旬頃に一次試験の自治体が多いかな?

教師を目指している大学生諸君は知っておくべき事がある。

それは、教員の休憩時間についてである。


厚生労働省によれば

Q 私の職場では、昼休みに電話や来客対応をする昼当番が月に2~3回ありますが、このような場合は勤務時間に含まれるのでしょうか?

A まず“休憩時間”について説明します。休憩時間は労働者が権利として労働から離れることが保障されていなければなりません。従って、待機時間等のいわゆる手待時間は休憩に含まれません。
 ご質問にある昼休み中の電話や来客対応は明らかに業務とみなされますので、勤務時間に含まれます。従って、昼当番で昼休みが費やされてしまった場合、会社は別途休憩を与えなければなりません。

らしいです。

さて、教師の休憩時間とはいつなのでしょうか?


一般的な労働者であれば、12時から13時が多いですかね。

社員食堂や、オフィス街のカフェなどが賑わう時間帯です。

実は、教員もその時間帯が「休憩時間」になっています。

(ただし、これ地域や学校によって差はありますので、私が今から書く内容とは違う学校もあります。帰りの会が終わってからの45分間を休憩時間としているところも多いようです。このパターンの場合小学校ならば、それまでフルスロットルで仕事をしなければいけませんからとてもしんどいですし、中学ならば部活動がありますから、結局休憩時間に休憩はできません。)

え、って思う人も多いと思うのですが

なんと、我々、給食の時間と生徒のお昼休みに、労働者として休憩時間を取っていることになっているのですよ。

実質、休憩なんて取ってられないのですが、休憩時間なしとかくと、労基法上まずいので、書類の上では、その時間に休憩していることになっているのです。


面白いですよね。

当然ですが、管理責任がありますし、トラブルが起きたら対応する義務があります

例えば、給食中に生徒が嘔吐した、休み時間にケンカをしてケガをした。

いろいろなトラブルが想定され、その対応をしなければなりません。

または、そもそもそのようなトラブルが起きないように、表現は悪いですが見張っていなければなりません。

でも休憩時間です。


まぁ、悪いことばかりではないです。

そんな状況だから、夏休みとかだと有給は取りやすいし、服務規程はかなり緩くなります。

例えば、夏休みのお昼頃、給食がありませんから、ちょっと外でお昼食べてきますといい

帰るのが遅くなっても、あまりうるさく言われない場合が多いです。

黙認ってやつですね。

また、なんだかんだでこちらも感動をもらえることもありますしね。


ちなみに、私、嫁さんに

「教職ってパチンコみたいだね」

って言われたことがあります。

私、これ聞いてすごく納得してしまったので、これを今日の記事の締めにしたいと思います。

教職を目指している大学生諸君は是非よんで下さい。






「教職ってパチンコみたいだね」

私は、そう言われて、どうしてそう思うの?って聞いたら

「パチンコと教職は、損することもあれば、とても良い経験をすることもあるという点で共通する。

また、トータルで見れば負けてるという点でも共通している。

そして、たまにあるとても良い経験の多幸感が忘れられないから、やめられないという点でも共通する」


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