買い占め

 台風が通り過ぎてもしばらくはスーパーから品物は消えたままだった。
心配されていたほど台風の被害はなかったが、生鮮野菜や食料は
しばらく入ってこなかった。

島には大きな貨物フェリーが2隻で沖縄本島から生活物資を運んでくる。
台風が過ぎ去っても海況がある程度落ちつかなければフェリーはこない。
年々台風が接近するたびにスーパーから品物が消える。
買い占めがひどくなってきている。

以前はよほど大きな台風が停滞しない限り、これほどの買い占めはなかった。
台風で閉じ込められると子供たちは学校が休みとなり、
会社も休みで家で食べることに なるのでお母さんたちは普段より
食料を買い込む。 沖縄の台所にはシーチキンとソーメン、ポーク缶、
金ちゃんヌードルが買い置きしてある。
これは台風に備えて買い置きしてあるといわれている。

これだけで台風をやり過ごせるが、最近ではたくさんの居酒屋やお店が
できてメニューを 維持するために通常より買い占める傾向がある。
一般家庭ではそれほど物資を買い占める必要はない。
よほどの台風でない限り停電が1日以上続くことはない。
お米と乾物、カップ麺とボンカレーがあれば品物を買い占める必要などないのだ。

宮古島は離島でも豊富な物資にあふれている。
台風で買い占める前に本当に必要なのか考えることも必要かも知れない。