木枯らし

大陸からの高気圧が張り出してくると、気圧配置は西高東低の
冬型になる。西高東低になってから吹く風速8m以上の風のことを
「木枯らし」と呼んでいる。
沖縄では、夏の終わりを告げる最初の強い北風を
「新北風」と書いてミーニシと呼ぶ。

本土では冬を告げる北風で木枯らし1号、木枯らし2号、
3号くらいまであったと思う。
気象台が木枯らしを発表するのは関東と大阪だけだそうだ。
昨年は発表されなかったと何かに書いてあった。

晩秋から初冬にかけて、10月の終わり頃から11月にかけて吹き始める。
木枯らしが吹くたびに葉を落とし枯れ木にしてしまう風
という意味で「木嵐」が転じて木枯らしになったとか。

子供の頃、近所のオバサンが落ち葉を掃除して焚き火をしていた。
童謡にある通りそのままの光景があった。
近所には垣根にサザンカが咲くところがあった。
赤やピンクの花を咲かせる椿(ツバキ)のことをサザンカという。
そも垣根の横で落ち葉を処理するのに燃やす事を
「落ち葉炊き」という。
燃やすついでにお芋さんを焼いてもらったこともあった。
今なら消防車がすっ飛んできそうだ。
繁華街育ちであるが、繁華街の片隅にもそんな光景があった。
まだまだ半袖で過ごせるが季節は冬になってきている。