哲学日記

2001年宇宙の旅

 SF映画の金字塔の誉れ高い「2001年宇宙の旅」だが、
意図的冗長描写に、過去何度か前半で厭きてしまった。
 
今回こそはと決意、初めて最後まで観た。
 
最終的に、なんじゃこりゃ感はぬぐえなかったが。
 
 

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 キューブリック監督は腕のいい職人肌の芸術家だが、ちょっと山師でもあると思う。
もっとも、本物の芸術家が山師の一面を兼ねるのはなんら悪いことではなく、むしろ必然だ。
自分の作品を100%理解して作り上げるのは単なる職人であって芸術家ではないからだ。
「作ったものの、自分でもよくわからない代物で」と正直に認めたくなければケレン味で撹乱するしかない。それは作品自体の中でもおこなわれる。

共同制作者アーサー・C・クラークは
もしだれかが『2001年宇宙の旅』を完全に理解したら、私達は失敗したことになるんです
と言ったそうだ。
 
誰よりも作者側が完全に理解してない事実を、こういう風にカッコよく表現したわけで、これも山師っぽい。
 
とはいえ、50年以上前に公開された映画が、根幹部分は、今観ても全く古びていない。これは、驚くべきことだ。
『2001年宇宙の旅』が、エポックメーキングな名作であることに疑いはない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(My Favorite classical music ) 
 
 
(My Favorite Songs) 
 
 
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