2012年 2月29日(水)放送
国際 災害
(NO.3167)
“原発情報”クライシス ~日本は何を問われたか~
視聴率 9.3%
株式会社ビデオリサーチ 世帯視聴率(関東地区)
株式会社ビデオリサーチ 世帯視聴率(関東地区)
先月末ですけれどもNHK総合TV夜7:30~およそ8:00の「クローズアップ現代」を視ていました。
“原発情報”クライシス ~日本は何を問われたか~のタイトルでゲストは秋山信将さん(一橋大学大学院准教授)で した。
約30分弱とはいえ、放送内容を動画で視ることは可能ですが、全てをここに載せることは長文化するし不可能なので
視逃したが興味のあるという方は、NHKのサイトからサーチ出来ます(NHKのまわし者ではありません。念のため。)
ゲストの秋山信将さんは渡米し、情報の検証にアメリカの関係先をインタビューされていました。
アメリカはいち早く、大震災に伴う津波による福島原発で事故が発生したことを察知(ご自慢の偵察衛星ででも)し
滞在アメリカ人の安全確保、更には福島原発はメイドインUSAの原子炉ユニットという縁もあって、最悪のシナリオであるメルトダウン
まで視野に入れ、日本側に詳細情報を求めてきたにもかかわらず、最高責任者菅首相及び中枢幹部は情報発信するのに
手が回らなかった、という慌てふためきぶりが、明らかになったということでした。
いらついたオバマ・サイドは独自のルートで、東京電力の原子炉エンジニアからリークした、どうやらメルトダウンが始まったようだ
という情報で、真相らしきものを知らされたという。福島原発の場合、電源システムが津波によって流されたのが事故の発端だが
アメリカではスリーマイル島の深刻な原発事故も過去に起きている(オペレーションの不手際が主原因?)し
対岸の火事とはとても思えなかったことでしょう。
まして、ソビエトと称していた頃のロシアでは、チェリノヴイリ原発の大惨事事故(アメリカ同様ケアレスミスが原因?)。
人災だと言う人は少なくないが、1000年に1回起きるか起きないか、M8.8の巨大地震による大津波によって
ひき起こされたこの度の福島原発事故。
「想定外」は責任者の言い逃れのキーワードとも言えるが、パンドラの箱を開け、核を手に入れた人類としては、原発の平和利用か
あるいは戦略核兵器として世界中に備蓄された核を、一斉に分裂させれば、地球を30回ほど木っ端微塵に吹き飛ばすことも
可能だという試算が、確かアメリカの軍事研究機関から発表されて、もう10年ほどになりますね。ほかに原発先進国フランス
導入に躍起となっている世界第2の経済大国中国などは、自然災害がもたらした福島原発事故に、怖気をふるったのではないでしょうか
いろいろな思惑含みから、各国も菅政権の対応に固唾を呑んで見守っていたのに
パニクって、テンパって醜態を晒してしまったのが残念ですね。
お隣の韓国、中国は放射性物質(放射能)が拡散飛来してくるのではと云う危惧から
前もって日本政府から情報が伝えられなかったことに、不信のメッセージを発しています。
ただ政府主宰の外国メディアへの現状報告を、いささか遅きに失した感も拭えないが、世界公用語の英語で行なったのは
良しとして、核理論や原子力発電専門術語を、自在に操れるネイティブなスポークスマンがいなくて、意を尽くした充分な
情報発信が、ここでも功を奏することはなかったようです。
尚、ツイッターで情報を発信された日本人が紹介されていました。善意に基づいたこの人の英語による情報が
海外では一躍注目されていたのだそうです。
A級戦犯は何といっても菅総理だと、罪状を並べ立てても時間の空費でしょう。現在は野田総理が日本丸の船長です。
他の重要懸案もあれどもまずは、福島原発の処理もふくめて、震災復興に全力を傾注していただきたい。
われわれ国民も痛みを分け合って、耐え難きを耐え、忍びがたきを忍んで協力する所存です。たぶん異論はないでしょう。
被災地で、他県でお暮らしの震災に遭われたブロガーさん、3.11もあと3日後には1年が経めぐってきます。
この1年は余人には察するに余りあるものがありましょう。
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