よろずウッド工房(西宮市山口町船坂):国産木材、注文家具::定休日:毎週水曜日

よろずウッド工房さんの一角で手作り木工してます。欅、栃、桜、檜等の無垢一枚板のダイニングテーブルやTVボードも

取り扱い樹種

2016年04月11日 | 樹種:一覧

よろずウッド工房で取り扱っている樹種

よろずウッド工房では、材木市(国産材)で原木を直接買い付けています。非常に沢山の種類を扱っています。このページでは、私がこれまでに確認した物をあげてみました。他にもまだ別の種類の木材があると思われます。見つけ次第追加していきます。

名称特徴用途
アカガシ(赤樫)  心材は淡紅褐色から紅褐色。辺材はやや紅色を帯びた淡い黄褐色。柾目面には虎班、板目面には樫目が見られる。木質は国産材の中では極めて重硬で強靭。加工困難。  カンナ台、ノミの柄。器具材、車両材、船舶材、機械材、薪炭材、農工具の柄
アカマツ(赤松)

ヤニが出る材は、肌との接種く部分に使われることは少ない。ただし、ヤニの出ない量材は敷居や鴨居など摩擦部にとよく滑る上に耐久力がある。

水分のある土中に杭として打つの腐食しにくい。

土中杭

屋根小屋組みの梁、強度を要する構造材

アフリカンチェリー

辺材は淡桃色、心材は桃色から赤褐色、暗赤褐色。時に濃淡の縞。
木質は重硬で均質。木理は通直なものと交錯するものがあり、肌目はやや緻密。仕上げ面には美しい光沢。切削・加工は容易であるが、材中にシリカ (硅酸石灰) を含み、刃物の磨耗を早めたり損傷することもある。また、細かい木粉が鼻の粘膜を刺激し、くしゃみなどが出やすくなる。耐久性は高い。 

テーブル、カウンター。家具材、ドア材、楽器、フローリング、彫刻材、ツキ板など。カバ材やマホガニーの代用も。
イチイ(一位)

材質は非常に大人しく刃切れが良く欠落が少ないことで、割れや反りの恐れも少ない。

針葉樹の中では堅い材に属し、強度も充分ある。また年輪が細かく、木理は通直で、木の肌も なめらかで光沢があり、優美な感じがする。さらに板の反りや割れも少なく、材が重厚な割に切削など の加工も容易である。市場にはあまり出回らないので入手はむずかしい。

笏等の神事の道具。彫刻など小さくて 高価なもの

高級鉛筆、和家具、細工物、硯箱、菓子皿、おぼん、

イチョウ(銀杏)

幅広い板が取れやすく、木目がぼけていてやわらかな刃あたり。

辺材は淡い黄白色、心材は鮮やかな赤褐色を呈す。 
木理はかなり交錯し、強勒で硬い。木質は重く、肌目は荒い。切削・加工は、比較的容易で、表面仕上は良好。

まな板、洋服の裁断板、碁盤、将棋盤、家具材

 ウォルナット

世界三大銘木(チーク、マホガニー、ウォルナット)。加工が容易で、衝撃、摩耗に強く、乾燥後は強靭な材質になる。

 辺材は乳白色から灰紫色、心材は紫色を帯びた薄褐色から濃褐色。不規則な濃淡の縞を有することが多い。

木材の多くは日に当たると色が濃くなる傾向にあるが、逆にウォルナットは色が薄くなる。
木質はやや重硬で、狂いが少ない。木肌はやや粗いが、ペンキやステインによくなじみ、艶出し加工で美しく仕上がる。加工性も良く、釘打ちやネジ、接着の強度が保たれる。
チーク、ローズウッド、マホガニーと並んで世界的な高級材で、装飾材やツキ板として用いられる。木理が美しい。また、衝撃に強い。

高級家具材や工芸用材。彫刻、ドア材、造作材、フローリング材、内装パネル材、楽器材などに利用。
梅(ウメ) 辺材・心材の境界はほぼ明瞭。辺材は淡黄褐色、心材は紅褐色。年輪は明瞭、肌目は緻密。
材質強靱。乾燥は困難。切削加工などはかたい割合に困難でなく仕上げ面は良好で光沢が出る。割裂しにくく耐朽性大。
櫛にはツゲ、イスノキに次ぐものとして賞用。数珠。そろばん珠、将棋の駒、箸、台・箱などの小細工物、工具の柄、盆などの漆器木、洋傘の柄、ステッキ、彫刻、床柱
 エンジュ(槐)

辺材は狭く黄白色、心材は暗褐色、老樹になると濃暗褐色。年輪は明瞭で美しく、所々の木肌が黒光りをしている事がある。
材質はやや重硬で、強くねばりがある。心材は腐れや割れが入りにくい。加工はやや困難であるが、表面仕上げは良好。磨けば光沢が出る

彫刻や細工物。
床柱や床カマチなどの建築装飾材として珍重されてきた。
強くねばりのある特質は曲木に適し、手斧の柄の他にも農具や車両の部品などに幅広く活用され、家具、器具材、薪炭などの用途もある。

 

カイヅカイブキ(貝塚伊吹)

心材は赤っぽい紫褐色、辺材は黄白色を呈す。年輪幅は狭い。量が少なく稀少価値が高い。
削りやすいので以前は鉛筆の軸につかわれた。幹は歪な形をしており、小径木の場合は輪切りにして花台や置物台として利用される。

流通は少ない。

彫刻。飾り柱

花台、飾り台。

カエデ(楓)、イタヤ

縮れ杢や波杢の出る銘木。ハードメープル。黄色がかった美しい色合い。硬質ながら弾力性に優れる。材質は重硬で肌目は緻密。加工はやや難いがステインやつや出し加工で美しく仕上がる。接着性も良い。衝撃性に強い

スキー板や楽器(ギター、バイオリン、ピアノ)、家具、生活用具材、床材、建築材など。ボーリングのレーンやピンの素材。野球バッド素材

カキ(柿)

乾燥後は柿渋が固まり、安定した硬質の材料になる。衝撃に対する反発力が強い。流通が少なく、希少材。

辺心材の差はあまり無く、全体に淡い橙褐色を帯びている。黒色の縞模様や濃淡があることが稀にあり、そうした材を黒柿(クロガキ)と言い、古来から珍重されている。 また、孔雀の羽の模様に似た孔雀杢が現れることがある。
材は重硬で、肌目は緻密。硬いがゆえに加工性にやや難があり、割れやすい。特に、黒柿は希少価値が高く珍重される。

シャムガキ=外材:クロガキの代用として使われる。木質は重厚で交錯木目なので加工が困難。仕上がりはきれい。

指物、碁笥、ゴルフクラブのヘッド。

和家具や床柱、建築用装飾材、茶道具。

カシ(樫)

シラガシとより硬いといわれるアカガシがある。柾目面には虎班が現れ、板目面には著しい樫目が見られる。木質は国産材の中では極めて重硬で強靭

一枚板のテーブルの反り止め吸付き桟・ダンジリの舵棒。カンナ台。農工具の柄、櫓
カツラ(桂)

心材は朱紅色、辺材は非常にうすい。アテの少ない素直な材質で、加工性が非常によい。緻密で細やかな細工に向いている。やわらかで加工しやすい。あっさりした木目で狂いも少ない

彫刻、木型、将棋盤、盆、箱物、寄木、引出の底や側
カリン(花梨) 辺材は淡い黄白色、心材はやや紫色を帯びた赤褐色を呈す。木理は交錯し、柾目面にはリボン模様が現われる。木質は重く強勒で硬い。肌目はやや荒い。「こぶ」の部分には独特の美しい木目が見られる。磨くと光沢が出て、美しくい。 唐木の一つで家具、器具、楽器など装飾的な目的で使われる。テーブル、床柱、床廻り材など。
カヤ

水にぬれても腐りにくい=水に強い。丈夫で狂わない。刃物の切れも良く、釘を打ってもわれない。年輪の幅は狭く、波状を呈する  ことがある。独特の匂いがある。やや重硬で、弾力に富む。 耐朽・保存性は高く、水湿に耐える。加工は容易。樹脂分が  多いので経年変化が美しく、独特なしぶい黄金色になる。一見、檜ににているが、よりきめが細かい。

仏像の彫刻、碁盤・将棋盤。 まな板車両材、椅子、水桶、風呂桶、漆器の生地、戸板、傘の柄、・・・水にぬれる所に使うとよい。
キハダ(キワダ、黄肌) 広・ 樹高は10m~15m程度で、20m以上になるものもある。辺材は白黄色、心材は緑色を帯びた紀伊褐色。 比較的軽いが、適度に堅質。水湿に強い。加工性に優れ、木目が非常に美しい。鉋で削ると材面は滑らかに仕上がり、光沢がある。アテの少ない素直な材質。 樹皮の内側が黄色なので、「黄肌」と呼ばれる。樹皮は苦味があり、生薬名=黄檗(オウバク)として健胃剤や火傷の医薬。 アテの少ない素直な材質⇒ちゃぶ台、茶箪笥、下駄箱 家具、楽器、建材。着色して桑材の代用(「女桑」)。 茶褐色で落ち着いた仕上がりになるので純和風の感触がです。軽くて丈夫で仕上げしだいでは桑まがいになる。
キリ(桐)

日本産材中最も軽軟で、狂いが少なく、吸湿・吸水性  が小さく断熱性が大きい。

箪笥、引出、下駄、琴、羽子板
クス(楠)

防虫剤になる樟脳が採れる木。アテが強い木があり、薄板に摺るときは要注意。交差木目が発生しやすい。

木肌は緻密で、耐湿・耐久性に優れる。虫よけ効果あり(樟脳の原料)。特に、箪笥の引き出しや衣裳箱に用いると、衣類を虫害から防ぐ効果がある。広葉樹のなかでは軟質材。

押入箪笥。引き出し
造作材や家具材、彫刻用材、欄間、木魚、和船、門扉
クリ(栗)

水に強く、害虫も受け付けにくい。芯材が褐色、辺材は灰白みを帯びた茶褐色。導管の管孔も大きくはっきりとした木目。全体的に荒々しく力強い印象。狂いは少ない

ウッドデッキ。テーブル、カウンター、椅子、たんす、工芸品。土台、枕木

クロマツ(黒松) 辺材は淡い黄白色、心材は淡い褐色。 赤松に比べ、幹が曲がったものが多く、枝は太い。また、樹脂分も多い。大きな生節や脂壷があらわれるものがある。材質は、針葉樹の中では重硬いで、水湿によく耐える。表面仕上げはあまり良くない。 建築材、土木材、船舶材、枕木、坑木など。樹幹から松脂やテレピン油を採る。
クワ(桑)

心材は淡紅褐色~紅褐色、辺材は紅色を帯びた淡い黄褐色。 弾力性があり、硬くて強いため、加工は困難。  また、全般的な耐久性は普通ぐらいだが、水湿には強く、狂いも少ない。  なによりも赤色の重厚さは、他の材には見られない素晴らしい。
木材としての蓄積は極めて少なく貴重材である

ちゃぶ台、茶箪笥、長火鉢、鏡台、木魚、湯呑み、器具、道具の柄、床柱・茶棚・仏壇・座卓・碁器・襖・額縁・木魚などがあります。その他にも盆・茶び・茶筒などの茶道具類・将棋駒台・駒箱・美術箱・硯箱等々。江戸指物としてはなくてはならない材。クワの加工には特に高い技術が必要とされ、材料が完成品の出来あがりに非常に大きな影響を与えると言われている指物の世界では最高級の木材のひとつとされています。
ボタン

ケヤキ(欅)

日本を代表する広葉樹材。堅固で耐朽性があるが、切削加工は容易。華やかで耐久性、保存性が高い。
辺材は灰白色で心材は黄褐色。年輪は明瞭で光沢がある
材はやや重硬で、耐湿・耐久性に優れる。我が国広葉樹のなかで第一の良材として古くから幅広く用いられる。

ダンジリ、テーブル、カウンター、座卓、ちゃぶ台、火鉢。玄関のあがり框や床框。社寺建築、大黒柱。建築材、建具、家具、道具、器、欄間

ケンポナシ(玄圃梨)

辺材は黄白色、心材は褐色から黄褐色。材が古くなると紅褐色に変わる。
木質はやや重硬で加工しやすい。木理はやや交錯し、肌目は粗い。材質はケヤキやクワに似ており木理は美しい。乾燥による狂いは少ないが割裂しやすい

高級和家具。杢目を生かす。家具、建具全般。楽器
コクタン(黒檀)

辺材は淡い赤色を帯び、心材は黒色と淡赤色の帯びが交互に配列して縞目を有する。稀に真っ黒なものもあり、それを本黒檀又は真黒 (マグロ) と称し、縞杢を有したものを縞黒檀(シマコクタンと言う。 ノコ挽きは困難ではないが、カンナ削りは困難、機械カンナでは仕上げは無理⇒サンダー仕上げが無難。

非常に重く硬い材で、加工は困難を極める。割れやすいので釘止めは無理である。耐久性は非常に優れる

ダンジリ、家具材、唐木細工、仏壇、床柱、象嵌材、楽器材、工芸品、ゴルフのクラブヘッド、カスタネット
サワラ(椹)

ヒノキkら香と光沢を抜いたような木質。日本の針葉樹のなかでは最も軽い。吸湿・放湿性がよく水分による変化が少ない。摺りヘリやすいので、こするものには不向き。

辺材は白色、心材はくすんだ黄色褐色。ヒノキに比べ光沢や香気がない。軽軟な材で、水湿によく耐える。加工性は良い。乾燥は容易であるが割れやすい。

飯台、水桶、タライ、餅箱、風呂、建築材、器具材のほか、桶や障子・襖(フスマ)の組子

漆器の下地、彫刻、和家具、

シオジ(塩路)

ヤチダモによく似ている。軽くて加工が容易。狂いが少なく、乾燥も容易。  脚物には強度に注意。日本的な優しく柔らかい雰囲気がある材
良質有用な材で、量が少なく稀少価値がある

トレイ、おぼん、家具材のはか床まわり、壁材など内装  材や建具
シナ 辺材の幅は広く淡い黄白色、心材は淡い黄褐色。年輪は不明瞭。木質は軽軟で均質。木肌は緻密で表面仕上がりは良好。材の保存性は低い。切削などの加工性はよい。特殊な糖分を含んでいるので、接着が困難。塗装すると桜まがいに仕上がる。

器具材、彫刻材、ベニヤ板、鉛筆材、マッチの軸木など。シナ合板。内装、家具

シラガシ(白樫)

木質は国産材の中では極めて重硬で強靭。切削などの加工及び乾燥は困難。

ダンジリの舵とり棒、カンナ台、、器具材、車両材、船舶材、機械材、枕木、薪炭材、農工具の柄
スギ(杉) 耐朽・保存性は心材において中庸、辺材は低い。加工工作容易 テーブル、カウンター、ウッドデッキ、造作材、フローリング、建具、構造材
セン(栓)

ケヤキによく似た木目(にせケヤキ)。軽くて軟らかい
塗装すると、重厚で存在感のある家具になる
強いが、狂いが出やすい

椅子、家具、漆器の木地、建具、楽器、盆、器
センダン

長尺幅広材は希少価値。

辺材は狭く黄白色、心材は淡い黄褐色。年輪は明瞭。加工性はよく、杢目を生かした用途に使われる

ケヤキに似るが材質はやや劣り軽軟。木肌は粗い。加工性は良好。 含水率と保水力が高く、乾燥はしにくく、製材すると狂いが大き。

※香木のセンダンは、ビャクダン科のビャクダン(白檀)のことで本種ではない。

テーブルカウンター。建築用装飾材、家具、木魚、琵琶の胴、下駄

タブノキ(椨の木)

線香の杉粉を固める粘質の「たぶ粉」が採れる木。クスによく似ているが、クスより硬く加工性が悪いので彫刻には不向き。よい杢がでやす木で、花台等の装飾品に人気がある。

辺材は灰白色、心材は紅褐色。材の赤みが強いものをアカタブ(赤椨) と呼び、色の淡いものと比べ良質材とされる。
木質は中庸で、木理は交錯し、木肌は粗い。加工性や乾燥は中程度。割裂性は小さい。

テーブル、カウンター。家具材、木魚、器具材、床板、造作材、枕木、ベニヤ板など
タモ

縮みも杢もでる幅広い用途の環孔材。

辺材は淡い黄白色、心材はくすんだ褐色。年輪は明瞭。時に美しい杢を有する。材はやや重硬で、加工性や割裂性、表面仕上げは中くらい。特に、弾力性に富む.

テーブル、カウンター。造作材、家具、フローリング、装飾材、化粧用単板。野球のバット
チーク

世界三大銘木の一つ。材面がワックス状の物質で覆われていることで、対摩耗性が強い。塗装なしでも水に強い。材中に含まれる石灰質の影響で、カンナの刃が摩耗して切れなくなる、電気カンナでは毛羽立ちがおきやすい。

茶褐色て軽くて堅い。膨張、収縮が小さく、狂いも最も少ない。長く腐食しない

船、車両、家具、突き板
ツゲ(黄楊・柘植)

入手しにくい高級材。輪切りにしても木口われが非常にすくない。

樹皮は灰白色または淡褐色。辺心材の区別は少なく、黄白色~黄褐色を呈す。
成育がおそく、材はきわめて緻密で重硬。磨くと艶が出る

高級な櫛や将棋の駒、算盤玉、印判、版木、バターないふ、フォーク、定規、彫刻(細かい部分)
ツバキ(椿) 重硬で均一な材質なので、ツゲの代用になる。

 輪切りにしても木口われが非常にすくない

折尺、漆器の木地、彫刻箪笥の取っ手、印鑑
トチ(栃) リップルマーク、チジミ木目が出る。木肌は非常に緻密でなめらか
美しい白、時間がたつにつれて淡い」クリーム色。割れにくい。耐久性、保存性にやや劣る
テーブル、カウンター。椀、盆、皿、、造作、玩具
ナラ(楢)

材は重硬で、切削などの加工は困難。乾燥は難しい。硬くて割れやすいので、釘打ちの際には予備穴が必要。虎斑。

机、ちゃぶ台。家具、内装。床板、枕木、器具材など。ブナとともに曲木の材料に適す

ネズミサシ 【鼠刺】 ネズ、モロノキ、 モロギ、ムロノキ、 室の木、杜松(としょう)

水に強い(腐らない)

心材は淡褐色を呈する。樹脂分が多いので年月を経ると濃い飴色になる。成長は遅く年輪幅が小さい。
葉の先端は鋭くとがって触ると痛く、鼠さえも刺してしまうというのが語源。
庭木や盆栽としても人気があり、園芸上では杜松(としょう)と呼ばれる。材は緻密で年輪幅が小さく、針葉樹の中では最も重い幹比重(0.54)⇒硬くて緻密

床柱や彫刻材など。白檀の模擬材として用いられることもあり和白檀と称する場合もある
建築材としては装飾的な部分や土台。土木用材、船舶材
パドウク(パドック、カリン(花梨))

唐木の一つ。辺材は淡い黄白色、心材はやや紫色を帯びた赤褐色木理は交錯し、柾目面にはリボン模様が現われる。
木質は重く強勒で硬い。肌目はやや荒い。切削・加工は、比較的容易で、表面仕上は良好。ゆっくり乾かさないと乾燥によって狂いやすい。磨くと光沢が出て、美しくい。 直射日光にあたると脱色しやすいので、塗装などで外気のと接触を回避し、直射日光の当たらない場所につかうとよい。
同属の樹種に、アフリカ産のアフリカンパドウクがある。

テーブル、カウンター、家具、器具、楽器。床柱、床廻。
ヒノキ(檜) 保存性が高く、とくに心材は耐朽、水湿にもよく耐える。工作容易。乾燥も容易。表面仕上げはきわめて良好、光沢が出る。 カウンター、テーブル彫刻、神社、仏閣、木地、梯子、升、造作材、風呂桶、敷居、鴨居、フローリング、額縁、和風建具、土台、ウッドデッキ、建築全般

ヒバ(羅漢柏・檜葉)、
アスナロ(翌檜)

「明日は檜になりたい」⇒アスナロの木

辺材は黄白色、心材は淡黄色。特有の匂いがある。アテが出やすい欠点がある。やや軽軟な材で、加工性は良く表面仕上げは良好。心材の保存性は高く、水湿によく耐える。乾燥段階で干し割れしやすい。 

建築用材、風呂、船舶材、土木材、枕木。 樹皮は火縄または縄となる
ブナ(椈)

白ブナと赤ブナがある。水分を多く含むため腐りやすい
強度があり、繊維が通っていて曲げ木には適している
削ってもささくれがでないため安全
芯材と辺材との区別がない
裂けにくく、強度がある

組み木(糸鋸細工)、玩具。滑り台。曲げ木、家具(特に足物)、

ブビンガ

非常に太い木になる。生材の時は悪臭があるが、乾燥すれば無臭になる。心材は桃褐色ないし赤色で、より濃い遠を有するが、 色合いや柄は個体差が大きい。
重くて硬いので、加工が困難。強度はあり、細くしても折れない。 弾性があり、裂けにも強い。

テーブル、カウンター。家具材、床材、室内装飾材、彫刻材、ドア材、突き板、太鼓
ホオ(朴) アテがほとんどない⇒狂いが少ない。緑がかっている。やわらかく加工しやすい。切削時に春目からの欠落が少ない。彫刻に最適。 彫刻、刃物の鞘、下端定規、まな板。製図板、木魚、下駄、引出の底板
マホガニー

世界三大銘木の1つ。乾燥による狂いはほとんどない。腐れや摩耗に強い。木肌も木目細かく金赤褐色。

ワシントン条約により伐採禁止。

家具材の最高峰。彫刻
ミズメザクラ(水目桜)、梓 辺材は黄色を帯びた白色、心材は紅褐色。年輪はやや不明瞭。 木質は重硬。木肌は緻密で、表面仕上げは良好。加工性や乾燥は中程度。割裂性は小さい。材はかたくて弾力があるので、古くはこの木で弓を作った。生産量は少なく、あまり出回っていない。

テーブル、カウンター。フローリング、漆器の下地、器、小物、彫刻、家具材、器具材、床板、造作材、機械材など

ムクノキ

心材は黄褐色で辺材は黄白色。硬さは中程度から硬質なものもあり、粘りがある。肌目は荒い。耐久性は低い。

駒止の駒。漆器の木地、器具材、工具の柄、天秤棒、楽器材(三味線)など
ムロ⇒ネズミサシ
モミ(樅)

キリで穴あけして釘打ちするほど硬い年輪、鼠にかじられる害も少ない。

全体に白色、および淡黄白色になる。
年輪の幅が広く、はっきりしており、ウェハ-スの断面のよう。柾目から見ると、 木理がだいたいまっすぐで木肌があらく光沢があまりない。乾湿に影響されやすいので乾燥には注意が必要
消臭作用、抗菌作用がある
モミの木はその悪臭とよばれるものを分解する作用がある。具体的にはフィトンチッドという成分が、悪臭の成分を化学的に中和し、無害化することが分かっている。

米庫内装材

軽さゆえ引き出しの底板。
消臭効果ゆえ、靴ムッシュー、箱、棚・・・
かまぼこの板や料亭・寿司屋などの材料仕込み箱

ヤナギ(柳、ドロノキ)

キリに次、軽い材料。無味無臭。
弾力性は強いが、非常にアテが多く、ノコの切れはあまりよくなく、ミシレが出やすく、仕上がりは奇麗でない。変色や腐食の入りやすく割れやすい。
辺材は白色、心材はく すんだ淡い褐色で、ときに不明瞭な濃淡を示す。 肌目はややあらい。 散孔材で、辺材と心付の区別は境界はやや不明瞭である。 比重は0.42程度で軽軟、切削などの加工は容易であるが、けば立ちが出 やすいので表面仕上げはきれいになりにくい。 乾燥は容易、耐朽性は低く、変色も入りやすく、 強度も小さい。 白色軽軟な広葉樹材の代表的なものの一つ。

柳箸、楊枝、経木、食器用の箱。引き出しの側板。マッチ軸木、上等のものでなく、セルロイド張りの下駄。 包装箱材。 また材が無味無臭で色が つかないことから、食物を包む経木(きょうぎ)やつめものの木毛としてもよく用いられた。 ろくろ細工、柳箸、楊子(ようじ)杓子(しゃくし) など。 器具相、パルプ材、パーティクル ポード・ファイバーボード材など。
ヤマザクラ

辺材は淡い黄褐色。心材は褐色で、時に暗緑色の縞模様を呈する。年輪はやや不明瞭
木質はやや重硬で強靭、粘りがあって脆くない。木理ほぼ通直で木肌は緻密。加工が容易で表面がきれいに仕上がる。着色性ともに優れ、磨くと光沢がでる。狂いは少ない。耐久性は高い。市場への出回りは少ない。

※ソメイヨシノは観賞用として作られた木で、用材にはむかない。

カウンター、テーブル、スプーン。彫刻材。高級家具材、楽器材、三味線の棹、食器、額、建築材、造作材。

燻煙材(スモークチップ)

ヤマモモ
リグナムバイダ( 心材は暗褐色~緑褐色~黒褐色、辺材は黄色~白色。心辺材の区別は明瞭。木質は最も重硬で、きわめて強く堅牢。  油脂多く、光沢がある。油脂分が多いため、切削・加工が重硬なわりには容易。 木造船のスクリューの軸受

ローズウッド

シタン【紫檀】、レッドサンダルウッド

 辺材は白っぽい淡色、心材は赤紫褐色から紫色を帯びた暗褐色を呈し、黒紫色の縞模様をもつ。木理は交錯し、木質は緻密であるが肌目はやや粗い。磨くと美しい光沢がでる。重硬のため乾燥・加工性に難がある。耐朽性は極めて大きい 高級家具材、指物、唐木細工、象嵌、突き板、ナイフの柄など

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