八百長疑惑に揺れる日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で臨時の理事会と評議員会を開き、3月13日に初日を予定していた大相撲春場所(大阪府立体育会館)の中止を正式に決めた。本場所の中止は、旧両国国技館が戦災で破損し、修復が間に合わなかった昭和21年夏場所以来。
また協会は、年内の巡業はすべて中止すると発表した。年間を通して巡業が行われないのは初めて。
疑惑に対する社会の反発が強まる中、事態解明のための調査が長引くことになり、本場所開催を回避せざるを得ないと判断した。不祥事による本場所中止は初めてで、放駒理事長(元大関、魁傑)は会見で「相撲の歴史に最大の汚点を残す結果となった」とし、頭を下げた。
本場所は興行であると同時に力士の技量審査の場とされるが、放駒理事長は、八百長を疑われる力士がいる状態では「技量審査そのものができない」と言明。「うみを完全に出し切るまでは、土俵上で相撲をお見せすることはできない」と述べ、5月の夏場所以降の開催にも影響する可能性が出てきた。
理事会では、八百長疑惑の特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)が現在までの調査結果を報告。関与を疑われる力士ら14人に聞き取り調査をしたことや、親方、力士ら全協会員990人を対象に行ったアンケートの結果も伝えられた。すでに竹縄親方(元幕内、春日錦)、十両の千代白鵬、三段目の恵那司の3人が八百長への関与を認めているが、今後の調査との関係もあるため、現時点での処分を見送った。
調査委は、14人について2度目以降の聴取を行うとともに、任意で携帯電話の提出などを求めて情報の解析を進める。14人以外の全関取約60人に対する事情聴取も週明けから開始する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000532-san-spo
また協会は、年内の巡業はすべて中止すると発表した。年間を通して巡業が行われないのは初めて。
疑惑に対する社会の反発が強まる中、事態解明のための調査が長引くことになり、本場所開催を回避せざるを得ないと判断した。不祥事による本場所中止は初めてで、放駒理事長(元大関、魁傑)は会見で「相撲の歴史に最大の汚点を残す結果となった」とし、頭を下げた。
本場所は興行であると同時に力士の技量審査の場とされるが、放駒理事長は、八百長を疑われる力士がいる状態では「技量審査そのものができない」と言明。「うみを完全に出し切るまでは、土俵上で相撲をお見せすることはできない」と述べ、5月の夏場所以降の開催にも影響する可能性が出てきた。
理事会では、八百長疑惑の特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)が現在までの調査結果を報告。関与を疑われる力士ら14人に聞き取り調査をしたことや、親方、力士ら全協会員990人を対象に行ったアンケートの結果も伝えられた。すでに竹縄親方(元幕内、春日錦)、十両の千代白鵬、三段目の恵那司の3人が八百長への関与を認めているが、今後の調査との関係もあるため、現時点での処分を見送った。
調査委は、14人について2度目以降の聴取を行うとともに、任意で携帯電話の提出などを求めて情報の解析を進める。14人以外の全関取約60人に対する事情聴取も週明けから開始する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000532-san-spo