#40: 花婿の父って…

2008-06-21 | Weblog
このところ、連日飲み会が続き少々クタビレ気味である。
独り言を綴る時間もなく土曜日になってしまった。


息子から、お付き合いをしているお嬢さんと「近日入籍しようということになりました」というメールが突然届いて、心が騒いでいる。
近々こういう日がくるとは思ってはいたが、いざとなると父親としての心の準備があまり整っていないことに気付かされて少し狼狽しているようだ。
『花嫁の父』という映画があったが、花婿の父親を描いたものはあまり記憶にない。
頼りにすべき事例もなく?、しばらくは落ち着かない時間を過ごしそうである。

♪ ♪

さて、美女のそばでレイを首にかけご機嫌な様子なのが、ご存じアンディ・ウィリアムス(画像)。
彼がハワイアン・ソングばかりを歌ったのがこの『To You Sweetheart, Aloha』(1959)というアルバムである。

ハワイ音楽は前世紀の20年代から30年代にかけて第一次のハワイアン・ブームが起きて、当時の花形楽器であったスチールギターのプレイヤーを兼ねた歌手が輩出した。

そして1950年代の第二次ハワイアン・ブームの中、このアルバムもブームの一翼を担った一枚で、特にこの中に収録されたアンディの“ハワイの結婚の歌(The Hawaiian Wedding Song)”は爆発的なヒットとなった。

原題は“Ke Kali Nei Au”というハワイ語で、「私は待っています」ってな意味だそうだ。
ハワイのフォスターとも言われた作曲家チャールズ・E・キングが『プリンス・オブ・ハワイ』(1925)という音楽劇のために書いた曲である。
1958年にアル・ホフマン(後にハワイ州議会議員)とディック・マニングが英語詞をつけてアンディ・ウィリアムスでヒットした。
そして1961年エルヴィス・プレスリーの映画『ブルー・ハワイ』のクライマックスで歌われ一気に世界的に知られる一曲となった。

♪ ♪ ♪

待ち焦がれたこのとき/私の心は歌っている/まもなく鐘の音が響く/甘いアロハの瞬間/永遠にあなたを愛しましょう/どこへも行かないと約束して/今ここに心から愛を誓う/私たちがひとつになった今/雲も太陽を隠せない/ハワイの青空がほほえみかける/私たちの結婚式の日/ありったけの愛をあなたに捧げよう

ハッピーエンドそのものの歌で、実に分かりやすくヒットしたのも当然である。
メロディーもいかにも南国というか、大らかなムードを湛えている。
全編ドミソの世界といってもいいかもしれない。
でも、馬鹿にしちゃいけませんぞ。
全編ドミソというのは、実は結構難しいものなのである。
毎日、明るい笑顔でいることが難しいように…

♪ ♪ ♪ ♪

花婿の父として、若い二人の行く末を優しく見守ってやりたいと思っている。
あまり難しく考えずにね…

「星空の花火が背押すプロポーズ」(蚤助)



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1 コメント

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花嫁の父 (管理人)
2008-06-21 15:05:36
ヴィンセント・ミネリの「花嫁の父」(Father Of The Bride-1950)で芳紀18歳のエリザベス・テイラーが美しい花嫁姿を披露しました。スペンサー・トレイシーが一人娘を嫁に出す父親の悲喜こもごもの心境を渋く演じて心に沁みる映画となりました。

1991年には「花嫁のパパ」としてチャールズ・シャイアがリメイク、父親をスティーヴ・マーティンが演じていました。原題もオリジナルと同じですが、40年も年月が経つと「父」が「パパ」になっちゃうわけですね。内容も軽くなっていたような気が…
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