大文字屋の憲ちゃん (当面は 石巻 地震) 

RIP 親父 けんちゃん 石巻 地震

20190802 女川の大文字屋に会ってきた 2019 石巻 川開き祭り 帰省その4

2019-08-31 12:48:42 | 日記

8月2日の朝、6時半起床。シャワーを浴び、中央3丁目のローソンに行き、荷物を宅急便で送る。トマトジュース、ヨーグルト、ホットコーヒーを購入。大文字屋に戻って朝食を済ませ、8時過ぎに、ちょうど配達&透析に出かけようとしていた兄夫婦と母の乗った車とともに大文字屋を出発。「じゃ、達者で!」と声をかけて。

駅までのんびり歩く。駅前では「にぎわい交流広場」なるものの工事が始まっている。「施工者:南光運輸」に目が留まり、「いろんなお仕事しているのね」と思う。

9時35分JR仙石線あおば通行きに乗車。各駅停車でのんびりと過ごす。この日も天気はよく、空から強い日差しが降り注ぐ。

1時間後に降りた駅は中野栄駅。女川の大文字屋の叔父叔母のいるところだ。

一月ほど前、仙台のモコちゃんからちょっとした用件で電話があり、その時おんちゃんがちょっと元気がないと聞いたので、それじゃ今度の帰省の時に会いに行こうかと話していたのだ。

駅にはモコちゃんが迎えにきていた。憲ちゃんの葬式以来だろうか、10年ぶりぐらいになる。電話では「太ったから驚くかも」とのたまっていたが、会ってみるとそんなでもないのだ。駅から駐車場まで歩く間、10分もないと思うが、いろんな話をした。その中にこんな話あった。モコちゃんが中野栄の駅の近くを歩いていて、憲ちゃんと会ったことがあるという。声をかけると、憲ちゃんは「私といると周りから変に見られるから、離れて歩いてけさい」と言われたという。たしかにその時の憲ちゃんは、ヨレヨレのシャツを着て、薄汚れた感じだったらしい。そう言われたモコちゃんは「私は恥ずかしくないよ。おんちゃんからはランドセルももらったし、おんちゃんのこと恥ずかしいなんて思わないよ」と泣きながら言ったのだそうだ。それでも憲ちゃんは「いいから離れて歩いてけさい」と言っていたのだそうだ。そうしてモコちゃんも譲らなかったのだそうだ。おそらく脳梗塞から回復した後のリハビリでその辺りに通っていた時のことらしい。憲ちゃんが60代後半から70代のこと、今から20年ぐらい前になるだろう。

その他、次男坊さんや夫君のお話など。夫君は教師をしているが数学オタクで、食事をしなながら数学の問題を解いたりするので、「よくそんなことできるね」と言うと、楽しいのでその方がいいのだそうだ。それを聞いて私が「本人にとって数学の問題は酸素のようなもので、それがないとたぶん生きていけないのだと思う」と言ったら、笑っていた。

中野栄駅近くの駐車場から車で10分程のところに叔父叔母の住まいがある。震災で女川から仙台に移り、しばらくはみなし仮設の小さな一軒家に住まっていたが、現在は復興住宅に住んでいる。復興住宅といっても、立派なマンションという風情で、中に入ると広々としているし、比較的新しいので、住み心地は良さそうである。

ひとしきり再会を喜ぶとともに、ランチをともにさせていただいた。料理はおばちゃんお手製の「変わりお稲荷さん」。いなり寿司の中に鮭やちりめんじゃこやらが詰められていて、中の具は食べてみてのお楽しみという優れモノである。モコちゃん「やっぱ、お客さん来ると、がんばるからいいねェ〜。刺激あるといいね〜。」とおばちゃんを冷やかす。一応今は毎日が日曜日状態なので、来客がないと、ちょっと刺激不足になるということのようだ。

食べながら互いの近況やら思い出話やらを話す。おばちゃんは相変わらず元気である。トークのパワー炸裂! 衰え知らずである。それにモコちゃんが加わると凄いパワーである。おんちゃんは最近耳が遠くなって、なかなか話に参加できないという。私もかなり大きな声で、しかも耳に口を近づけて話さないと聞こえないようだ。補聴器をしたらという話もしたが、あれは調整のために何度も通わないといけないので、面倒になってみんな諦めるのだそうだ。おんちゃんにも補聴器の話を振ると「あー、だめだめ」みたいな反応。ふーむ、なかなか難しい。おんちゃんは免許を返上して、外出も少なくなり、今は一日一回、近くの商業施設におばちゃんと買物に行く際に、敷地内を歩くのが唯一の運動とか。以前の電話の話では、代謝の異常と思われる症状が出ることがあるので、ひとりで外出はできないとのこと。また、元々闊達な性格のおんちゃんだが、「長く生き過ぎた」とか「思い残すことはない」とか口にすることもあるそうだ。これは友人に先立たれたりといった影響もあるかもしれないとのこと。たしかに滑舌もよくないようだが、血色は良いし、今のところ持病もないようなので、けがや病気に気をつけながら健康に過ごしてほしいものだ。また、歳をとると、体も言うことを聞かなくなり、気力も衰えて弱気な言葉を吐くことあるかもしれないが、おんちゃんの場合は、弱気というより充実した人生を送ってきたからこそ出る言葉であるような気がする。私だって同じ状況になれば、そんなに元気でいられるかどうか分からないのだ。(何だかんだ言って、おんちゃんは晩酌はしているようだ。本当は体に良くないらしいが、そこは元気らしい。)

食べながらのオシャべリの時間はあっという間に過ぎ、2時を過ぎ、私は電車の時間が近づいたので、おいとますることに。おんちゃんおばちゃんそしてモコちゃんの元気な姿を見られたし、楽しくお話できたので、とても良い訪問になった。おばちゃん、おんちゃん、そして、モコちゃん、ありがとう!!

 

20190802 女川の大文字屋に会ってきた

 


付記1
モコちゃんは「太った」ことを気にしていたので、彼女の写っている写真は縮小して載せることにした。この写真も「太って見える服を着ているから太って見えるんだって、わかるように書いて」と言われた。たしかに服装的にそうかもしれないが(椅子に座っているし)、実際そんなに太ったように見えなかった。美人姉妹はまだまだ容色健在ですよ!


付記2
車中でのお話として、仙台市民になるのとそうでないのとではいろいろと生活の便がちがうとのこと。予算規模もちがうのでサービスの充実度に違いがあるのだそうだ。住まいを選ぶのにも注意が必要ということだが、家庭人・社会人としての経験を感じた次第。お気に入りの車の話、富士通のしゃべるエアコンの話も面白かった。(20190901 追記:モコちゃんからは中野栄駅で会った時、開口一番「お父さんにソックリィー!」と言われた。私もそう思う。)


付記3
最近聴いた曲↓

ILIRA - PAY ME BACK!

Sigrid - Strangers (Official Video)

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