「にわか雨」詩*松尾多聞 曲*yoki
「にわか雨」
詩*松尾多聞
曲*yoki
①
秋の枯葉の落ちる先
見つめるだけの日暮れ時
私は音を立てて散りぬ花
舞うことさえも知らないで
土になっても貴方が欲しい
首を傾げる渡り鳥
②
所詮無常とわかっていても
風は心を留めたままに
あなたは秋のかまいたち
知らないうちに傷つけて
痛みましても貴方が欲しい
願う心は茜色
③
親も子もないはぐれ鳥
飛び立つ先も知らないで
瞳にそぼ降るにわか雨
顔も拭かずに帰り道
声を枯らして貴方が欲しい
叫ぶ先には貴方はいない