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ザ・カスケーズ 悲しき雨音 (訳詩付き)

2021-09-02 09:51:32 | オリジナル曲


ザ・カスケーズ 悲しき雨音 (訳詩付き)


作詞・作曲:J, Gummoe、
Rhythm of the Rain

Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
I wish that it would go and let me cry in vain
And let me be alone again

The only girl I care about has gone away
Looking for a brand new start
But little does she know
That when she left that day
Along with her she took my heart  

Rain please tell me now does that seem fair
For her to steal my heart away when she don't care
I can't love another when my hearts somewhere far away

The only girl I care about has gone away
Looking for a brand new start
But little does she know that when she left that day
Along with her she took my heart

Rain won't you tell her that I love her so
Please ask the sun to set her heart aglow
Rain in her heart and let the love we knew start to grow

Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
I wish that it would go and let me cry in vain
And let me be alone again

Oh, listen to the falling rain
Pitter-patter, pitter-patter
Oh, oh, oh, listen to the falling rain
Pitter-patter, pitter-patter


ザ・ピーナッツ 悲しき雨音 1963 / Rhythm Of The Rain


日本語詞:あらかはひろし、
唄:ザ・カスケーズ/ザ・ピーナッツ
耳をすませて聞こうよ あの雨の音
恋にやぶれたおろかな 私のため息
みんな雨に流したいの 私のこの思い
だけどあの人はいつでも 心にこの雨を
あの人に教えて 切ないこの気持
とてもこのまま まちきれないの

みんな雨に流したいの 私のこの思い
だけどあの人はいつでも 心にこの雨を
あの人に教えて 切ないこの気持
とてもこのまま 待ちきれないの
みんな雨に流したいの 私のこの思い
だけどあの人はいつでも 心にこの雨を

《蛇足》 アメリカのコーラス・グループ"ザ・カスケーズ(The Cascades)"が1962年11月にリリースした曲。
 翌63年3月9日にアメリカのポップ・チャートで3位、その2週間後にイージー・リスニング・チャートで1位、さらにその年のビルボード・ランキングでは4位に輝きました。

 ザ・カスケーズは1960年、カリフォルニア州サンディエゴで5人の若者によってに結成されました。この曲はメイン・ヴォーカルのジョン・ガモーが作りました。

 日本ではザ・ピーナッツが歌って大ヒットとなりました。
 ザ・カスケーズの演奏をまねて、冒頭に雷と雨の音を入れてみました。また、原詞の最後の聯は、私が使用した楽譜にはなかったので、8小節分のpitter-patterが雨音の中でフェードアウトするアレンジにしました。

 pitter-patter(pitter-patとも)は、英語には珍しい擬音語で、パラパラパラとかパタパタといった音を表します。日本語には多数の擬音語・擬態語があり、それが表現の幅を広げていますが、ヨーロッパ語では、漫画以外ではあまり使われないようです。
 もっとも、日本語でも、擬音語や擬態語を多用する文章は品格が下がる、とされていますが。

 前にどこかに書きましたが、日本語詞を作った「あらかはひろし」は、「音羽たかし」と同じく、キングレコード制作部メンバーの共同ペンネーム。ディレクターの牧野剛や和田壽三を中心に、多数の外国ポップスに日本語詞をつけました。

 原詞と日本語詞とでは、男女の関係が逆になっています。『ラストダンスは私と』もそうでした。女性からのかきくどきにしたほうが、歌として据わりがいいのでしょうか。

(二木紘三)